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ザ・テラー S2不名誉第3話あらすじと「天女」のニュアンスなど

2019年8月31日

AMCの「ザ・テラー」シリーズは、謎めいた実話を題材に独自の物語を展開するアンソロジーです。

なのでシーズン1とシーズン2はつながっていません。それぞれ独立した話です。

シーズン1に関する記事はこちらから

シーズン2「インファミー(不名誉)」は、第二次世界大戦時、アメリカに設置された日系人の収容所での出来事を描いたものです。

ではザテラー シーズン2インファミー~不名誉第3話「ガマン」のあらすじを。

前回までのザ・テラーS2不名誉の不思議現象

  • 自殺したマサヨ・フルヤの葬儀で撮った写真に顔だけぼやけて映っていない人物
  • マサヨの夫ヒデオ・フルヤが謎の女(ゆうこ)とすれ違った直後に失明
  • 日系人の獲った魚の仲買をしていた白人男グリチャック怪死
  • 失明しているヒデオがある女の顔が見えると言う。顔はゆうこ
  • チェスター・ナカヤマがゆうこを撮ると、顏だけブレて見えないものが現像された
  • チェスターがゆうこと会った娼館を再訪すると「そんな子はいない」と言われた
  • 収容所でゆうこを見たウィルソン・ヨシダは、チェスターに「逃げろ」と叫ぶとなぜか米兵の銃を奪い、数人の米兵の並んでいる方へ向かって行って射殺される。

1話で、ゆうこの皮膚は強くこするとべりっと剥がれるものの縫い付ければ綺麗に元通りになることも分かっていて、これが生きた人間はなく、彼女が奇怪な現象を起こしていることは明らかです。

ゆうこがなぜそんなことをするのかは分かっていません。

1話詳細はこちらに

2話詳細はこちらに

2話終了時点での登場人物相関図

点線囲み=死んだ人です。

 

ザテラーシーズン2不名誉登場人物相関図2話

 

第3話終了時点の登場人物相関図はこちらに

各登場人物の詳細はこちらに

ザ・テラーS2不名誉第3話「ガマン」あらすじネタバレ無版

FBIに連行されていたヤマトさんヘンリーヒデオが収容所へ移されました。

ヘンリーは、アメリカに対する失望と周囲にスパイがいるに違いないという疑念からふざぎこんでいます。

新たな事件はすぐに起こります。

ヒデオが錯乱状態になり、息子トシロウの首を締めようとしたのです。

「ツバメ、ツバメ」

ヒデオがそう繰り返すのを聞き逃さなかったチェスターは、その意味をヒデオに尋ねますが、あの時、何者かが自分の中にいて操られていたのだと話すヒデオには何も分かりません。

ある夜ヒデオは米兵によって森へ連れて行かれ、ゆうこと対面します。

一方チェスターは、自分には悪霊がとり憑いているのかと疑いはじめ、それを確かめる行動を起こしました。

ザ・テラーS2不名誉第3話「ガマン」あらすじネタバレ版

ネタバレ箇所を読みたい人は、タップで開いてください。

ネタバレを読む

 

FBIから解放された日系人

FBIに連行されていたヤマトさんヘンリー・ナカヤマ(チェスターの父)、ヒデオ・フルヤ(失明の人)は、収容所に送致され、家族と再会します。

ヘンリー・ナカヤマ「スパイが…」

ヘンリーは、戦争が始まってからの一連の出来事から、アメリカは日系人をアメリカ市民と考えてはいないことを思い知り、この収容所にもスパイを送り込んでいるに違いないと警戒しています。

お腹の子には日本の血が流れているという理由で収容所へ来ることを決断したルースにもいい顔をしません。

ヤマトさん「幽霊はつきまとう」

収容所で出会ったケン・フクハラエミー・ヨシダ(ウィルソンの娘)は、いい雰囲気です。

ヤマトは「新しい恋が始まるならここも悪くない」と、ふたりを微笑ましく見ていますが、それにしても気になるのはウィルソンのことです。

チェスターが「あの時のヨシダさんはまるで別人のようだった」と言うのを聞くと「とり憑かれていたのか?」と顔色を変えました。

幽霊は日本だけのものではない。世界中にいて、どこまでも付きまとって来る

立て続けに起きる不可解な現象の渦中にいる今のチェスターには反論できません。

ヒデオ・フルヤ「ツバメ」

皆が食事をしているところへ突然ヒデオが怒鳴り込んできます。

トシロウ!」

目の見えないヒデオは、周囲の人を突き飛ばしながら息子の名を呼び、何事かと駆け寄って来たトシロウの首を絞め始めました。

ツバメ。ツバメ」と繰り返しています。

騒ぎを聞きつけた米兵によって牢に入れられたヒデオは、「自分がやったことではない。自分の中に他の誰が入り込んでいた」と話します。

ツバメの意味もヒデオには分かりません。

ツバメの話は第1話に

でもヒデオはチェスターに言います。

逃げろ

なぜウィルソンもヒデオもチェスターにだけ「逃げろ」と言うのでしょう。

ウィルソンの「逃げろ」は第2話に

エミーは米軍の秘書に

フミ・ヨシダに連れられて収容所の監督官ボーエン少佐の部屋を訪れたエミーは、憮然としています。

フミは、エミーに秘書をやらせようとしていますが、エミーは乗り気ではありません。

二世の中でも特にアメリカ人であるという意識の強いように見えたエミーでしたが、父親を撃ち殺された今は、軍に忠誠を誓える心境ではありません。

それでも速記とタイプのスキルのあるエミーは、すぐに採用と決まりました。

ヒデオの壮絶な死

祐真キキさん(ゆうこ役)のアカウントです。


牢のヒデオをひとりの米兵が連れ出します。

「どこへ連れて行くのだ」と抵抗するヒデオを引きずる兵士も、どこかおかしな歩き方です。

関節の硬いロボットのような動きのその兵士は、ヒデオを夜の林に放り出すと黙ってどこかへ行ってしまいました。

助けを求めるヒデオの背後に着物姿のゆうこが現れます

ゆうこはヒデオの髪をひっつかみ、「あの夜、私のこと何て呼ばはったか覚えてますか?」と尋ねました。

「覚えとらん」と答えるヒデオに馬乗りになったゆうこが言ったのは

「言いましたよね。私のこと天女って」

ヒデオはそれを認め、謝るからトシロウを殺さないでくれと懇願します。

でもゆうこにトシロウを殺す気はありません。

ゆうこはヒデオにのしかかり、口づけしたと思うとそのまま舌を食いちぎりました

翌朝。

ベースボールをしていた子供が発見したヒデオの遺体は、口から流れ出す血が放射状に広がり、それはそれは凄惨なものでした。

ヒデオが林で舌を噛み切って自殺した。

そう解釈される事件でしたが、発見した子が着物の女を見たと噂されています。

自殺に見せかけて米兵が一人ずつ殺しているのだとも。

チェスターが消えれば悪霊も消える?

妊娠しているルースが転んで医務室に駆け込む事態が起きました。

お腹の子は無事で、ルースは「不注意で転んだ」と言っていますが、チェスターは疑っています。

一世たちの言う「逃げろ」と言う言葉。

身の回りで起きる怪現象。

自分はとり憑かれていて、だから収容所でおかしなことが起きるのか。

そんな考えに捕らわれるチェスターにウォルト(エミーの兄)は、そう思うなら試しにいなくなってみればいいと言います。

ちょうど米軍が日英の翻訳を募集しているところでした。

チェスターはその仕事に志願し、テストとして日本兵が家族に書いた手紙を訳してみせろと命じられます。

チェスターの訳はあまり達者ではありません。

でも、手紙に書かれた短歌の頭文字をつなげると「サラマウア」になることを見破り、採用されました。

父ヘンリーはこの仕事をスパイ行為だと言っています。

父の言葉に耳を貸さず、出産間近のルースを残して、チェスターはミシガンへ旅立ちました。

ルースのお腹の子

軽度の出血があったルースは、助産婦の診察を受けます。

赤ちゃんは元気だし逆子でもないとゼスチャーで説明して日本の子守唄を歌う助産婦は、ゆうこです。

ゆうこは、ルースのお腹に手を当てながら言います。

私のかわいい赤ちゃん

 

ザテラーシーズン2インファミー第3話までの登場人物相関図

3話が終わって相関図はこうなりました。

点線囲みは死んだ人

ザテラーシーズン2不名誉インファミー登場人物相関図3話

 

 

ザテラー2不名誉第3話について補足

ゆうこはなぜ「天女」という台詞に怒っているのか

※第3話配信時にあれこれ調べて書いたものですが、全然違いました。

第6話でヒデオが「天女」と言った場面が出てきます。

…6話を見た結果、なぜゆうこが怒っているのか全然わからなくなりました(笑)

美しいゆうこを「天女」と呼んでなぜ怒られるの?

もしかして「てんにょ」ではなく違う言葉なのかな?と思って何度聞いても「てんにょ」です。

…私が見ているのは日本のアマゾンプライムの字幕版です。

普通なら、アメリカ(というか英語圏)で放送されるドラマは英語で話していて、そこに日本語字幕が乗っているのが日本版ということになりますが、このテラ2はちょっと事情が違います。

日系人が多く登場する物語で登場人物が日本語で話す場面が多々あるのです。

ということは、アメリカ放送版では、日本語パートが英語に吹き替えられているか英語字幕がついていることになります。

「天女」をアメリカ版では何と言っていたのか

これが分かればゆうこの恨みの意味を知るヒントになるかも!と思って、アチコチ検索してみました。

こちらのブログで分かりました。

'The Terror: Infamy’ episode 3 mixes the political and supernatural horrors with Chester and Amy’s conflict|meaww

英語版では"exquisite“という単語があてられています。

“exquisite"は「絶妙」とか「みごと」とか「大変結構」とかそんな感じの言葉です。

日本にいた頃の事件?

ゆうこはこれまで一度も英語で話していません。

いつも関西訛りの日本語です。

「天女」は、ヒデオが日本にいた頃の事件なのでしょう。

ヒデオ以外の日系一世が事件とどうかかわっているのかは、まだ不明です。

ルースのお腹の子を自分の子のように思っているゆうこは、赤ちゃんにも異常な執着を持っているようです。

もしかするとマサヨの堕胎薬はゆうこと関係があるのかもしれません。

それでなぜチェスターが逃げないといけないの?

でもなぜ一世たちは揃ってチェスターに「とり憑かれている」だの「逃げろ」だのと言うのでしょう。

これもまだ不明です。

スパイ?

チェスターの仕事はスパイ行為か

FBIの拘置所にアメリカに買われた日系人がしれっと混じっているのを経験したヘンリーは、収容所でもスパイの存在を気にしています。

チェスターが翻訳した手紙は、兵士が自分のいる戦地をなんとかして家族に教えようと短歌に忍ばせたものだったでしょう。

これからチェスターのする仕事は、日本文の暗号を解読することになるだろうと思います。

それはスパイ行為なのかどうか…

日系人はアメリカ人であるという見地からは、むしろそうして協力するべきなのでしょう。でも日本人の私としては簡単に受け入れられないのが正直なところです。

戦時でない今でもこう思うのに、当時の日系人はどれほど難しい立場だったか…。

収容所のスパイ

収容所にもきっとスパイがいるでしょう。

同郷の人がいるはずなのに、ひとりでターミナル島グループのテーブルに来て「ここいいですか?」とか、やたらと積極的な人って怪しいですよね。

そういえば最初にチェスターが「僕らはターミナル島から来た」と自己紹介した時、ケンの横にいた弟は変な表情をしていました。

4話はこちらに