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ザ・テラー S2不名誉第4話あらすじ-白い悪魔と双子とおたふく,ゆうこの行動の謎についてなど

2019年9月7日

AMCの「ザ・テラー」シリーズは、謎めいた実話を題材に独自の物語を展開するアンソロジーです。

シーズン1は19世紀の北極遭難事件を題材にしたドラマでした。

テラ1がどれくらい実話に沿ったものかはこちらに

「インファミー/不名誉」とサブタイトルのついたシーズン2は、第二次世界大戦下のアメリカで生きる日系人の物語です。

日系人の収容所には心霊現象が起きると実際に噂されていたと聞きます。

この記事はザテラー シーズン2インファミー~不名誉第4話「弱肉強食」のあらすじを書いたものです。

前回までのテラ2

FBIに連行されていたヘンリー・ナカヤマヒデオ・フルヤヤマトさんもオレゴンの収容所に送られました。

ウィルソン・ヨシダが突然米兵に銃を向けて射殺されたショックも冷めやらぬ収容所で、今度はヒデオが森でゆうこに舌を噛み切られて死にます

奇妙なことが続くのは自分のせいかと疑うチェスターは、米軍の翻訳の仕事に就き、収容所を離れる決意をしました。

お腹の大きいルースが頼りにする収容所の助産婦はゆうこです。

「私のかわいい赤ちゃん」

ゆうこはルースのお腹に手を当ててそうつぶやくのでした。

3話詳細はこちらに

3話終了時点での登場人物相関図

点線囲み=死んだ人です

タップで拡大できます

 

ザテラーシーズン2不名誉インファミー登場人物相関図3話

 

第4話終了時点の相関図はこちらに

5 テラ2不名誉インファミー第4話までの登場人物相関図

各登場人物の詳細はこちらに

ザ・テラーS2不名誉第4話「弱肉強食」あらすじネタバレ無版

米軍の翻訳担当となったチェスター・ナカヤマが赴任したのはガダルカナルでした。

チェスターの解読した日本兵のメモにより、行方不明になっていたバーリンガム軍曹が発見されます。

しかし見つかった軍曹は、日本語で「白い悪魔」「お前を殺す」「弱肉強食」などと話すばかりで、何があったのか分かりません。

収容所ではルースの陣痛が始まります。

分娩の準備をする看護婦ハセガワの前にゆうこが現れ、ハセガワの様子が変わりました。

ゆうこが体を乗っ取ったのでしょう。

チェスターのいない収容所で、ゆうこの立ち会うお産が始まります。

テラ2不名誉~インファミー第4話「弱肉強食」あらすじネタバレ版

ネタバレ箇所を読みたい人は、タップで開いてください。

 

ネタバレを読む

 

ガダルカナルのチェスター

チェスターの赴任先ガダルカナル島はソロモン諸島最大の島です。

ドラマは1942年8月の出来事とあるので、これはミッドウェー海戦よりも後のことです。

ガダルカナル島の戦い|Wikipedia

ガダルカナル島-ザテラーシーズン2不名誉

捕虜の遺体

チェスター・ナカヤマは、ガダルカナル島アーサー・オガワとともに日本兵のメモや手紙を英訳しています。

目下最優先の任務は、高橋提督の隊との戦闘中に行方不明になったクリテンドン軍曹の捜索です。

スターリング大佐はチェスターに日本の捕虜数名の遺体を調べて手がかりを探すよう命じました。

遺体はなぜか泥の中に捨てられ、蠅が群がっています。

チェスターは膝まで泥に浸かり、兵士のベルトの裏に暗号が刻まれているのを発見。

スターリングは「日系人は役に立つ」と満足していますが、マティスたち米兵は面白くありません。

翻訳のチェスターとアーサーは軍曹扱いなのに対し、マティスはPrivate=二等兵なのです。

アメリカ軍の階級|Wikipedia

白い悪魔

チェスターは、発見された日本兵のメモからクリテンドン軍曹は巨人の扉と呼ばれる洞窟にいると突き止めました。

救出された軍曹は正常な精神状態ではなく、ただ「シロイアクマ」と繰り返しています。

「白い悪魔とは誰だ」というチェスターの問いには答えず、軍曹が言ったのは「お前の舌を切ってやる」「目玉をえぐり出す」「お前を殺す」そして「弱肉強食

火炎放射

夜、チェスターが外で休んでいるとマティスたちがクリテンドンを連れてきます。

「お前を殺す」と言っていたクリテンドンにチェスターを殺させるつもりのようです。

まだ朦朧としているクリテンドンに先立ち、マティスらが4,5人でチェスターに殴りかかりました。

しかしどうしたわけか、ぼんやりと突っ立っていたクリテンドンが、足元に転がっていた火炎放射器を掃射しはじめます。

白い悪魔め」と言っています。

チェスターにのしかかっていた米兵が炎上する中、殴り倒されて地に伏せる格好になっていたチェスターは怪我なく助かりました。

収容所の日系人

双子とお清め

収容所にはキタムラ医師がいますが、ルースはあまり好きではありません。

かわりに足しげく助産婦のゆうこの部屋に向かい、お腹を見せています

ゆうこは、ルースの子が双子だと言います。

うれしそうにアサコに報告するルースでしたが、アサコは複雑な表情。やがてトシロウが部屋に塩を撒き始めました。

双子は不吉だから部屋をお清めしているのだと言っています。

ルースには双子を不吉と思うことが理解できません。

米兵の飛び降り自殺

夜の収容所を巡回する米兵ネスラーが、監視塔の奥の棟に明かりがついているのに気付きました。

ゆうこがいつもルースを診ている場所です。

使われていないはずの棟の明かりを不審に思ったネスラーが中を確認しに行くと、つくろいものをしているゆうこの背中が見えます。

すぐにここを出るよう命じるネスラーのほうを振り向いたゆうこの顔はいつもと違いました。

頬には大きな傷があり、髪はごっそり抜けて頭皮が透けて見えます。

ネスラーは外へ出て来るとまっすぐ監視塔へ向かい、あっというまに見張り台の手すりをまたいで飛び降りてしまいました。

自殺にしてもあまりに淡々としていて、死体の手元には酒瓶があります。

ボーエン少佐は、誰かが大量の酒を飲ませたせいでこの事件が起きたと考え、日系人の部屋に一斉捜索が入ることに。

収容所ではアルコールは禁制品です。

ヘンリーが床下に隠していた酒は簡単に見つかりました。

ヘンリーが連行されそうになるとエミーの兄ウォルトが「酒を造ったのは自分だ」と申し出て、牢につながれます。

子供の名はエンリケ

ヘンリーは、依然としてルースとろくに口もききません。

ゆうこから「彼は、家族から忘れられていると感じて悲しんでいるだけ」と助言されたルースは、生まれてくる子供にヘンリーをスペイン語風にしたエンリケという名をつけると決めました。

それをきっかけにヘンリーの態度はやわらぎます。

ルースのお産

ルースの陣痛がはじまりました。

看護婦のハセガワが分娩に使うリネンを準備していると背後に着物姿のゆうこが立っています。

結い上げた髪が乱れてボサボサです。

ハセガワは、ふいに打撃を受けたような動作をすると、首のあたりをグキっと鳴らしました。

ゆうこが憑依したのでしょう。

診察台に横たわるルースの横に立つのはハセガワではなくゆうこです。

すぐに一人目が取り上げられました。

でも産声があがりません。

ルースは、なぜ泣き声が聞こえないのか教えてくれと騒ぎ立て、ゆうこはキタムラを責めています。

キタムラは取り合わず二人目に集中しますが、やはり産声は聞けませんでした。

ゆうこが猛然と北村に抗議します。

いつもと様子の違う看護婦にキタムラは戸惑った表情を浮かべますが、医務室は死産という悲劇に圧倒され、医師に言葉はありません。

エンリケ。

ヘンリーの名を継いだ子供は死にました

キタムラ割腹死

その夜。

収容所もお盆を迎え、日系人は浴衣で盆踊りに集まっています。

病室ではルースが「死産をゆうこに知らせて」と言うので、アサコはゆうこを探しますが、ルースがいつも通っていたはずの部屋にゆうこの姿はありません。

床に何かが落ちています。

おそるおそるつまみあげて見ると、髪につながった顔の皮膚…?

 

盆踊りのやぐらの横をおたふくのお面をかぶった和装女性が歩いています。

女はキタムラの診察室へ。

「今日の診察はもう終わりだ」と言うのを聞かず、じりじりとキタムラに近寄り、お面をはずすのは、もちろんゆうこなのですが…

おたふくの下の顔は、骸骨のようで骸骨でない顔。質感は骸骨ですが顔は女性と分かる不気味なものです。髪も抜けています。

アサコが見つけたのは、顏と頭から剥がした肌だったのでしょう。

「人殺し」

ゆうこがそう言うと、キタムラは全身をこわばらせ、操られるように手に取ったメスで腹部を真横に切り裂きました

眠っていたルースの耳にキタムラの断末魔のうめき声がかすかに聞こえています。

テラ2不名誉インファミー第4話までの登場人物相関図

4話終了時点の相関図はこう変わりました。

点線囲みは死んだ人

ザテラーシーズン2不名誉インファミー登場人物相関図第4話

 

 

ザテラー シーズン2不名誉~インファミー第4話の感想など

ゆうこの恨みは出産に関係ある?

ゆうこが何をしたいのか分からず、単純に恨みのある相手を殺せば済むものではないふうで不気味です。

ターミナル島の日系一世には共有する秘密がありそうだというのは第1話からほのめかされてきたことですが、赤ちゃんに関係あることでしょうか。

第1話でマサヨが自殺したのは、堕胎薬を作った直後でした。

奇怪な出来事が起こり始めたのはルースがチェスターの子を妊娠してからと考えることもできます。

今回第4話では、ルースがアサコにチェスターを産んだ時の話を聞こうとすると「昔のことで覚えていない」とはぐらかされています。

どう関係するのかまだ不明な双子という要素も。

昭和の時代に双子を忌み嫌う意識があったとは思えませんが、ドラマではそういうことになっています。

そしてゆうこのチェスターの子供に対する異常な執着

なぜかナカヤマ家を守っている状態のゆうこ

ガダルカナル島でのエピソードも不可解です。

発見されたクリテンドンの言っている「舌を切る」「目をつぶす」などは、ヒデオの身に起きたことでもあり、やはりゆうこが起こしているものと思いますが、「白い悪魔を殺す」とはどういうことでしょう。

そういえば前回第3話では発狂したヒデオがトシロウの首を締めながら「ツバメ、ツバメ」と呪文のように繰り返していました。

ツバメと言えばゆうこがチェスターを占って言った「あなたはツバメの巣の中のスズメ」

ツバメはアメリカ人、スズメは日系人のことと見ていいと思います。

だとすれば白い悪魔もアメリカ人のことでしょう。

ゆうこはアメリカ人にも憎しみが?

登場する日系人は英語で話したり日本語で話したりしていますが、ゆうこは日本語しか話しません。

なのでゆうこはアメリカで暮らしたことはない日本人で、その死後、怨霊だけが移民の一世を追ってアメリカへやって来たものと思っていましたが…?

意外に複雑な事情があるのかもしれません。

チェスターに死んでほしくないと思っていることも分かりました。少なくとも今は。

第1話ではヘンリーの船に放火しようとしたグリチャックを殺し、今回はチェスターのピンチを救いチェスターの子の死産に立ち会った医師を殺す

まるでナカヤマ家を守ろうとしているようにさえ見えます。

日系1世のした何かのためにチェスターがつきまとわれている

でも今回大きなヒントとなる台詞がありました。

フミ・ヨシダがアサコに「悪いのは私たちだけれども、チェスターに付きまとうのは分かっていた」という意味のことを言っています。

やはり、ゆうこがナカヤマ家を守っているとはとても思えません。

彼女にはチェスターを生かしておいたほういい理由があり、過去の出来事とともにこれから明らかになって行くのでしょう。

ゆうこよ

とりあえず復讐は置いといて日本軍のために仕事してはくれまいか。

私にあの力があったら絶対そうするね。

死後に戦争始まったら地獄から這い出してきて戦えるならそう悪い話じゃないよね。

第5話はこちらに