パーフェクトルーム登場人物の見分け方,妻,愛人を整理-ややこしさ解消の助けに
「パーフェクト・ルーム」は2014年のアメリカ映画で、2008年公開のベルギー映画「ロフト」のリメイク作品です。
「パーフェクトルーム」は邦題で、アメリカ公開時のタイトルは「The Loft」でした。
共同で使っていた部屋に転がるひとつの死体を巡って疑心暗鬼にかられる男たちのやり取りと、それぞれの回想を通じて少しずつ真相に近づいて行く「パーフェクトルーム」ですが、どうにも分かりにくい…。
私が感じた分かりにい点は
- どの人がどの人の奥さんなの?
- どの人がどの人の愛人なの?
- クリスとビンセントが似てて見分けられない
この3つでした。
そこらへんを整理します。
同じようなことで混乱している人は、ご一読後にぜひもう一度映画を見てください。
Contents
パーフェクト・ルームの登場人物見分け方とキャスト
ロフトの5人とそれぞれの妻
ルーク
メガネをかけていてる人。プレイズンブレイクの人
なんだか冴えない人
妻エリーは糖尿病(小柄で顔も小さい黒ストレートロングの人)
クリス
精神科医
目はグレイ。ビンセントとの見分けポイントは顎の細さ
妻はアリソン(黒ロングヘアで顔も長め、あまり幸せそうでない見た目の人)
マーティ
ふっくらの人
酒癖にやや問題あり
妻はミミ(肌は白く瞼にくぼみのあるユダヤ系っぽい人)
ビンセント
演:カール・アーバン
ベース型の顔の人。クリストの見分け方は黒い瞳と顎のがっしり感
建築家
コンドミニアムの設計者でロフト共有計画の発案者
妻はバーバラ(ウェーブの黒髪)
フィリップ
黒の短髪の人
クリスの異父弟でゾーイの兄
母が死んでからはクリスとは別の場所で暮らし、虐待に遭っていた
最近ビッキー(富豪の娘、ひとまわりくらい若く見える美女)と結婚した
周辺の女性
ゾーイ
ショートのカーリーヘア
クリス、フィリップの妹(クリスとは父親が違う)。二十歳
アン
顎くらいのブロンドの美女
コトキン市議会議員の秘書(秘書の仕事はさまざま)
デイナ
ふっくらさん
ビンセント、ルーク、マーティがサンディエゴに行ったときにバーで声を掛けて来た女性
サラ
スレンダー美女でロングのブロンド
デイナの友人。サンディエゴでビンセントらと出会う
パーフェクトルーム登場人物相関図
隠された人間関係の明らかになった状態での登場人物相関図(ネタバレ版)はこちらに
…依然として分かりにくいですか?ですよね。
結局ややこしくなるのは、クリスとヴィンセントだと思います。
顔が似ている上にふたりともブロンド美女とつきあうので、いちいち「これどっちだっけ?」となってしまいます。
表↓にしたらちょっとは分かりやすくなったかと思います。
ロフトの5人 | キャラと見分け方と女性関係 | 妻 | 愛人 |
ルーク | メガネの人 真面目キャラでやや影が薄い | エリー 小柄で小顔 血糖値高い | 女関連のネタがない(なすぎる) |
マーティ | ふっくらの人 豪放と無神経の間くらいのキャラ | ミミ ユダヤ系っぽい人 | サンディエゴのデイナ(太)と浮気する |
フィリップ | 短髪 クリスの異父弟でゾーイの兄 子供時代にクリスとは離れ離れになった 他の4人に比べて粗暴 | ビッキー(新婚) ひと際若く美しい わがままお嬢さま | 女は適当につまみ食い派でプロも時々 |
クリス | 精神科医 ビンセントと似ているが、 瞳グレイで顎が細い | アリソン 顔が長い幸薄げな人 | 議員秘書のアン(金髪短)にハマる |
ビンセント | 建築家 クリスと似ているが、顎がしっかりしているベース型の顔で瞳は黒 | バーバラ ウェーブの黒髪 | 漁色家でサンディエゴのサラ(金髪長)もビンセントが持っていく |
パーフェクトルームのあらすじ ネタバレなし
共有ロフトの死体
5人の親しい男たちが、コンドミニアムの一部屋を共有することになりました。
裕福に見える5人は全員既婚者です。
この部屋があればカードにホテルの請求が来ることもなく、家族に知られずに遊べるだろうとの考えからビンセントが発案したことでした。
5人がそれぞれ鍵を持ち、部屋を使う時には他の4人に連絡する。もちろん部屋のことは5人だけの秘密。
それがルールです。
ある朝ルークが部屋を訪れると、奥のベッドで女性が死んでいます。
遺体の片手には手錠がかかけられ、血がシーツを染めています。うつぶせで顔は見えません。
この状態↓
驚いたルークはすぐに他のメンバーを呼び集めますが、誰もが「遺体に心当たりはない」と言っています。
5人のうちの誰かがここで人を殺したのか、あるいは、恨みを持つ人物が彼らを陥れるために仕組んだのか…。
それぞれの疑わしさ
マーティ(あるいはマーティから部屋のことを聞いた誰か)
マーティには飲むと口が軽くなるところがあり、以前にも妻たちを交えたホームパーティであやうくロフトのことをばらしてしまいそうになったことがありました。
無思慮な発言をすることもあり、誰かに恨まれていた可能性も。
そうでなくても記憶を失うほど飲んでしまうことが度々あり、そうした状態の時の犯行と考えられないこともありません。
クリス(を恨む誰か)
クリスはあまり派手に女遊びをするタイプではなく、コンドミニアム完成を祝うパーティで知り合った議員秘書のアンに夢中でした。
離婚を考えるほどのクリスにアンが「私は売春婦(だから本気にならないで)」と言ったことがあり、何か事情がありそうな雰囲気。
アンの背後には議員だけでなく他の人物もいると考えられ、その人物がクリスを恨んで罠にはめることもあり得ます。
その上クリスは、鍵を持っていませんでした。
4人には「家に保管している」と説明しますが、本当は愛の証としてアンに渡していました。
フィリップ
元々怒りを感じると見境がつかなくなる癖のあるフィリップは、公の場でも何度か暴力沙汰を起こしています。
薬物の使用習慣がある上にサディストでもあり、プレイの強要に従わない娼婦を殴ったことも。
その娼婦には手錠がかけられ、ちょうど今ある遺体のようにベッドにつながれていました。
ヴィンセント
何を隠そう遺体はビンセントらがサンディエゴで知り合って以来密会を重ねていたサラです。
ビンセントは4人に「昨晩サラをここへ呼んだ」と打ち明けてもいます。
「ただしそれは別れ話をするためで、泣いているサラを部屋に残してひとりで帰ったのだ」と話しますが、それを聞いたクリスは、グラスを壁に投げつけて割ってしまいます。
ルーク
奥さん以外に女の影はありません。
サラがプールサイドで裸になった時も困ったように笑っているだけで、サラとビンセントが抱き合いはじめると静かにその場を離れたくらいです。
しかし一部に、ルークはビンセントの方を好きでサラに嫉妬したのではないかとの憶測も…。
その他不随する謎
血文字のラテン語
現場には死んだ女性が自分の血で書いたと見られるラテン語文が残されていました。
FATUM NOS IUNGEBIT (「運命が我らを引き寄せる」の意味)
いわばダイイングメッセージですが、彼女にはラテン語の素養があったのでしょうか。
このラテン文には文法の誤りがあることも指摘されます。
アンにお金を渡したのは誰
アンに本気になってしまったクリスは、アンを秘書として雇っているコトキンに「彼女と別れてくれ」と懇願します。
「あなたはアンを金で買っているが自分は違う」と主張するクリスにコトキンは「確かにお前自身は金を払っていないな」と言い返しました。
クリスがアンを問い詰めると「最初はある人にお金をもらってあなたを誘惑した」と答えます。
これがアンの言っていた「私は売春婦」の意味と思われますが、その仕事の依頼主についてアンは口を割りません。
誰が何にためにそんなことをしたのでしょう。
部屋を売ろうとしたのは誰
サラの遺体を囲んで5人が議論しているところへ突然不動産業者がやって来ます。
業者はインターフォン越しに「部屋の買い手を探していると言われたので顧客を連れて来た」と話しますが、そんな依頼をしたと言う者はいません。
…
といった謎もあり…
人間関係が明らかになった状態での登場人物相関図
すべての人間関係が明らかになった状態での登場人物相関図はこうなります。
ネタバレになるので見えないようにしておきます。
タップで拡大してください。(真犯人が誰かは相関図に入れていません)
…で、5人はどうなるのか。誰がサラを殺したのか。
これをネタバレするのはさすがに無粋なのでやめておきます。映画を見てください。
パーフェクト・ルームの感想らしきもの
- 大の男が仲良しごっこしようとするから…
- 同じフィールドの女に手出しするのは真の色男ではない
以上!