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「任務の終わり」Mr.メルセデスS2の原作小説の登場人物とあらすじ

2019年7月28日

アメリカのドラマ「ミスター・メルセデス」は、スティーブン・キングの同名小説を原作としています。

原作の「ミスター・メルセデス」は、「ファインダーズ・キーパーズ」「任務の終わり」と続くホッジス三部作になっています。

ドラマのシーズン1は、三部作の一作目をドラマ化したものでした。

で、シーズン2に続くのですが、S2の内容は3作目の「任務の終わり」です。

「ファインダーズ・キーパーズ」どうなるん?と思っていたら、シーズン3の制作が決定しました。

S3が「ファインダーズ・キーパーズ」です。

「ファインダーズ・キーパーズ」についてはこちらに

「ファインダーズキーパーズ」にはあまり登場しなかったブレイディが、再度メインキャストになるのが「任務の終わり」です。

ドラマ「ミスター・メルセデス」シーズン2には、原作「任務の終わり」と異なる点が多いことがSNSから分かりますが、とりあえず原作の登場人物とあらすじをネタバレなしで書いておきます。

ミスターメルセデス各話詳細、登場人物などはこちらから

任務の終わりの登場人物

ミスターメルセデスから継続している登場人物


ビル・ホッジス

言わずと知れた主人公(小説では「ホッジズ」と表記)

メルセデス事件を担当していたが、犯人逮捕は叶わず引退。

その後、同事件の犯人が企てる新たな惨劇を阻止。

今ではホリーに心配されるほど痩せている。

ホリー・ギブニー


メルセデスアタックに車を使われた女性(オリヴィア)のいとこ

発達障害があり、他者とのコミュニケーションは苦手だがホッジスには心を開いている。

コンサート会場で観客を巻き添えに爆弾自殺しようと企むブレイディの頭を殴って止めた。

現在はホッジスの探偵事務所「ファインダーズ・キーパーズ」で働いている。

原作小説では40代後半の設定(ドラマでは35歳)

ジェローム・ロビンスン

ホッジスの庭の芝を刈るバイトをしていた青年

コンサート会場事件では、ホッジスとホリーをアシストしてホリーとともに表彰された。

今は大学生になり、実家を離れている。

優秀で人柄も良く前途ある青年。

バーバラ・ロビンスン

ジェロームの妹

母ターニャとともにホリーと親しくしている。

ピート・ハントリー

ホッジスの警察時代の相棒

間もなく引退するピートの慰労パーティではホッジスがスピーチする予定。

イジー

ホッジス退職後のピートの相棒

ブレイディ・ハーツフィールド

メルセデス事件の犯人

次なる大量殺人として自爆テロを計画したが、寸前にホリーに頭を殴られ意識を失う。

植物状態でカイナー記念病院に収容されていたが、最近目覚めたところ。

フレディ・リンクラッター

ブレイディがPC販売店で働いていた頃の同僚女性

同性愛者で、ドラマ「ミスターメルセデス」のルーがこの人に相当するものの、キャラは全然違う。

フレディは、最初からブレイディを「気味の悪い奴」と思っていて、ブレイディもフレディを「おかしな男女おとこおんな」と思っている。

ドラマの二人の間にあった友情らしきものは微塵もない。

「任務の終わり」で新たに登場した人物

カイナー記念病院関係者

フェリックス・バビノー

ブレイディの担当医

図書館アル

ブレイディの入院するカイナー記念病院の看護助手

「図書館アル」と呼ばれるのは、いつもカートに本を積んでいて、退屈する患者に貸し与えているから。

ルース・スキャベッリ

カイナー記念病院の看護師長

セイディー・マクドナルド

カイナー記念病院の看護師

ノーマ・ウィルマ―

カイナー記念病院の看護師

メルセデス事件関係者

マーティーン・ストーヴァー

メルセデス事件の被害者

ジャニス・エラートン

マーティーンの母

任務終わりのあらすじ ネタバレなし

メルセデス事件被害者の自殺と「Z」

電話の向こうでピートが「すぐ来てくれ」と言うので、ホッジスは順番の近づいている診察をすっぽかして病院を出ました。

メルセデス事件の被害者で、首から下が動かなくなった女性マーティーンと介護していた母ジャニスが遺体で発見されたのでした。

母親による無理心中とみられます。

ホッジスに同行したホリーは、自殺の現場となった家のカウンターにZ」の文字が書かれているのに気付きます。

ブレイディ

メルセデス事件の犯人ブレイディ・ハーツフィールドは、カイナー記念病院に入院しています。

イベント会場で自爆テロを起こそうとしたところ、ホリーに頭を殴られて以来植物状態だったのですが、今では意識を取り戻しています。

主治医のバビノーは、ひそかに投与した未認可の薬剤の効果だと得意顔ですが、違法な人体実験の成果を公表することはできません。

もっとも、今もブレイディは、わずかに手指が動かせるだけで、自力歩行する力もありません。

時々不明瞭な言葉を発しますが、たいていは一日中椅子に座って窓の外を見ているか、お気に入りのゲーム機「ザビット」の画面を眺めているだけです。

でも看護師たちはブレイディに怯えています。

その病室では、勝手に水道の水が流れ出したり、ブラインドがカサカサと音を立てたりすると噂になっているのです。

ホッジスのカルテ

ホッジスが待合室から消えた病院では、スタモス医師が難しい顔でホッジスの検査結果を睨んでいます。

診察を受けずに帰ってしまったホッジスにどうしても伝えなければならないことがありますが、何度経験してもこの告知に慣れることはありません。

一方ホッジスは、Zの自殺にただならぬ何かを感じていて、ドクターとの面会を先送りにしてしまいます。

任務の終わりとは

アメリカでは退職のことをEnd of watch(任務完了)と言うそうです。

でも、引退後にメルセデス事件の犯人からコンタクトを受け、新たな事件に巻き込まれたホッジスは、「任務が終わることはない」と痛感しています。

そんなホッジス刑事の「任務の終わり」とは?

ホッジス三部作は、本作で完結します。

ホッジスは、あの忌まわしい任務を完了できるのか。ホッジスの刑事人生は、まっとうされるのか。

それを描いたのが「任務の終わり」です。

 

ドラマ版ミスターメルセデス シーズン2第1話詳細はこちらに

「任務の終わり」の感想など

一部ネタバレしています。

知ってしまっても差し支えのないネタバレとは思いますが、念のため見えないようにしておくので、読む人だけタップで開いてください。

ネタバレを読む

三部作の一作目「ミスターメルセデス」は、超自然的な出来事は起こらずに進行する物語でした。

二作目「ファインダーズ・キーパーズ」も同じように超常現象なしで進みますが、最後にブレイディに謎の力が宿ったことを示唆するエピソードが入りました。

「え?」

と、なりましたよ、ええ。

もちろん創作は自由なものですが、個々の作品は最初に定められたルールにのっとって終結するものだという思い込みがあり、現実世界で説明のつく事件を起こした犯人がある時から超能力を使いはじめるというのが受け入れられなかったのです。

(今もちょっとそう思ってはいます)

Mr.Mercedes公式アカウントのツイート

”スティーブン・キングの世界ではどんなことだって起こりえる”

…ええ。そうですね…。

でも、ここまでの間にビル・ホッジスというおじさんを好きになっていたので最後まで読めました。

ホッジスがどうなるかは、おそらくみなさんが想像されている通りです。

小説も序盤でそう予感できるように書かれていて、これが分かってしまっても物語の楽しさは損なわれないと思います。

最後にホッジスがブレイディを追う場面では、ドラマ「Mr.メルセデス」のテーマ曲「It’s not too late」が頭の中に流れました。

The atmosphere is lethal
But I will fear no evil

It’s not too late

直訳すれば「雰囲気は致死的だが俺は悪を恐れはしない」ですが、ホッジス的には

こりゃ死ねるわ

だがお前なんかにびびっちゃいないぜ

という感じでしょう。

↓試聴できます。

S1でこの歌を聞いていたからこそ、クライマックスシーンに深く入り込めました。

この曲をテーマソングに採用してくれた人にお礼を言いたい気持ちです。

ドラマ「Mrメルセデス」で使用されている曲についてはこちらに

精神的に安定しているとは言えないホリーが、あれほどの喪失に当たったらどうなるのか。

ホッジスもそれを心配していましたが、「任務を完了したのだ」という事実がホリーの心を鎮めました。

私のような凡人に果たして人生の任務と呼べるものがあるのかどうか分かりません。

でも、死に際して「完了」と思ってもらえるような生き方をしたいなと思います。

ドラマではシーズン3、原作小説では2作目の「ファインダーズ・キーパーズ」についてはこちらに

ドラマの「Mr.メルセデス」各話詳細、登場人物などはこちらから