「トレイン・ミッション」あらすじと感想-10万ドルでは安すぎる仕事
「トレインミッション」は、2018年アメリカ・フランス・イギリス合作映画
ジャウマ・コレット=セラ監督、リーアム・ニーソン主演。
テンポよく気楽に見られるアクション・サスペンスでした。
Contents
「トレイン・ミッション」の登場人物とキャスト
主人公マイケルとその家族
マイケル・マコーリー
主人公。警察を退職し保険会社で働いていたが、突然リストラされる。
カレン
マイケルの妻
ダニー
マイケルの息子。成績は良くシラキュース大学への進学が決まっている。
マイケルの警官時代の同僚上司
アレックス・マーフィー
警察時代の同僚で現役警官。マイケルとは今も友人。
ホーソン
演:サム・ニール
警察時代の上司で今は警部に昇進している。アレックスはフランクを嫌っている。
マイケルといつも同じ電車で通勤するうちに言葉を交わすようになったおじさん(名前不明)役で、ブレイキングバッドのマイク役ジョナサン・バンクスが出てます。
問題の電車の車掌役にはザ・テラーのヒッキー役アダム・ナガイティスが。
どちらも出番は少ないですが、ドラマで見た人を映画で見るとなぜかうれしいです。
車掌さんは、なかなか良い見せ場(笑)があります。
「トレインミッション」のあらすじ
マイケルに一方的に与えられるミッションの内容を書いています。
そのミッションをどうクリアするかが物語の核になるので、以下はネタバレなしと言っていい範囲の話です。
マイケルは、長年勤めた保険会社をリストラされてしまいました。
息子ダニーが大学へ進学する資金の捻出に頭を痛めていた矢先の失業に、60歳のマイケルは途方にくれています。
警察官だった頃の同僚アレックスに「妻カレンにどう話したらいいのか分からない」とこぼすマイケルでしたが、いつもの電車で帰路につきます。
マイケルの向かいの席に座る女性(ジョアンナ)が話しかけてきました。
「ある仕事を引き受けてくれたら2万5千ドル払う」
「仕事が完了すればさらに7万5千ドルあげる」
しかし指示の内容が難解です。
「この電車に乗っているプリンという乗客を探して、持っているカバンにGPS発信機を仕掛けて」
ジョアンナは、「通勤電車の乗客はいつも同じ顔ぶれのはずで、あなたが見たことのない人物の中にプリンはいる」と言います。
「プリンはコールド・スプリングで降りるので、それまでに捜すように」とも。
そして「元警官のあなたならできる」と言って電車を降りて行きます。
マイケルのことを知っていたようです。
困惑するマイケルでしたが、ジョアンナが2万5千ドルを置いたと言う2号車のトイレを見に行き、通気口に隠した札束を発見しました。
マイケルはその札束を自分のバッグへ。
これがいけませんでした。
ジョアンナは何らかの方法でマイケルを見張っています。
次の駅で乗って来た黒人の少女がマイケルに「ジョアンナから」と渡した封筒には妻の指輪が。
ジョアンナは家族を人質にとり、どうしてもプリンを探せと脅迫しているのでしょう。
なぜそうする必要があるのか分からないまま、マイケルはプリンを見つけなければなりません。
トレインミッションの感想など
ジョアンナと名乗る女の目的は何なのか、プリンはどの乗客か、見つけ出されたらプリンはどうなるのか、マイケルはどうやってプリンを探すのか。
多くの謎が薄皮を剥がすように少しずつ解けていく中、マイケルにも命の危険が降りかかり、スリリングな場面が続きます。
飽きずに見られて面白いのですが、心配するネタが多すぎて気が散るというか…
電車に殺し屋も乗っているはずだよなとか、残りの7万5千ドルを受け取るときにマイケルも殺されるんじゃなかとか色々と。
ところで私たちは毎日電車で誰かを見ています。
無数の乗客は、大半が平凡な人に見えて、特に誰かに注目することもありませんし、バッグの中に何が入っているのかと考えることもありません。
でも、人の生活には毎日何かが起きていて、それぞれに意外な事情があるはずです。
マイケルの電車でも、プリンではない人が必死にカバンを隠したり、本人の持ち物ではないものを持っていたりします。
ひとりひとりの乗客の背景を考えるのが一番面白かったというのが正直な感想でした。
これって作った人たちが聞いたらがっかりする感想だろうと思いますが。
映画の展開には、適度な意外性もあり、つまらない作品ではないです。ウィークディの夜、ちょっと時間があるなと言う時に見るのにぴったりな感じの映画です。