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時効警察はじめました第2話ネタバレ-犯人にも解けない密室トリック向井理回

2019年10月19日

2019年秋に再スタートしたシリーズの3作目「時効警察はじめました

第2話のあらすじなど

これまでの時効警察シリーズについてはこちらに

レギュラー放送に先駆けて放送された2時間版「時効警察復活スペシャル」のあらすじ等はこちらに

「時効警察はじめました」第2話「ミステリーには密室と巧みなトリックがつきもので、いつも犯人は悲しい過去を引きずっていると言っても過言ではないのだ」あらすじネタバレ

第2話の未解決事件

今回霧山(オダギリジョー)が捜査するのは、25年前、国民的な人気だったミステリー作家日下部光晴くさかべみつはる(古舘寛治)が密室で殺された事件です。

その日、小学校6年の息子秋斗あきとと小2の娘、女中の雪絵の3人がいつものように朝食の卓につき、父光晴を待っていると停電が起こります。

3人はブレーカーの様子と書斎にいるはずの光晴を見に行きました。

書斎は中から鍵がかかっています。

ドアを破ると室内には恐るべき光景が…。

光晴がリクライニングチェアーで血を流して死んでいます。

傷は腹部と胸の2か所。

ドア近く椅子の足元、それに窓際3つの血だまりが見えますが、天窓が細く開いているだけで窓には鍵がかけられています。

その後、庭に落ちたナイフが発見されたことから、自殺ではなく他殺、密室殺人であると考えられるようになりました。

事件の前に、邸宅を出て行く不審な背の高い女が目撃されていて、この女が容疑者と見られますが女の正体は分からず、密室のトリックも解けないまま時効を迎えています。

父の死後、中学生で推理作家としてデビューした日下部秋斗(向井理)は、今では小説だけでなくCDまで発売するほどの人気作家です。

トリックは解明できていると言う日下部秋斗

遺留品を届ける霧山に秋斗は「もう密室殺人のトリックは分かっている。でも教えない」と言います。

ミステリー作家の秋斗にとっては簡単なトリックですが、光晴の死はミステリー作家として最良の死に方であり、そんな父の死をそのままにしておいてやりたいのだそうです。

不仲だった秋斗と光晴

光晴と秋斗を続けて担当してきた編集者は、「秋斗は父の才能を受け継いではいるが、作家になったのは父の遺志を継いでのことではない」と言います。

光晴はとても厳しく、秋斗はなんとかついていっているふうだったけれども、母静子が死んでからは秋斗の態度も変わったと。

親子二代のどちらにも恩義のある編集者はそこで言葉を濁してしまいますが、日下部家のメイド雪絵も、光晴の厳格さを口にします。

妻の静子は病弱だったにも関わらず光晴は甘い顔を見せることがなく、秋斗は、母が若くして亡くなったのは父のせいだと恨んでいるかもしれない

父への不信感からか、静子の死後、秋斗には奇行が見られる時期があった

雪絵はそう嘆くのでした。

日下部家では、秋斗の妹遥も事件後にしゃべれなくなっています

雪絵の語る秋斗の奇行

  • 内緒の買い物に出かける
  • 書斎のまわりをうろつく
  • 庭で必死に何かを探す

奇行と言うよりあからさまに犯行準備です(笑)

彩雲が秋斗に借りた本

秋斗の大ファン彩雲あやくも(吉岡里帆)は、霧山と三日月(麻生久美子)の捜査にくっついて秋斗の家を訪ねています。

秋斗は、先日中止になった握手会に彩雲が来ていたと知り、中止のお詫びにと数冊の本を貸し与えました。

小躍りしながらその本を時効管理課メンバーに見せる彩雲。

霧山が手に取った本には表紙から初めの数ページに渡って小さな穴が開いています。

これで霧山にはすべてが分かりました。

 

↓雑誌「ケトル」記念の50号は時効警察特集

霧山の推理

ネタバレです。

読みたい人はタップして開いてください。

 

ネタバレを読む

霧山が秋斗に話す推理は…

1.事件の前に妹の遥を肩車した変形二人羽織の状態で外を歩き目撃されておく。

2.リラックスチェアの上にあるシャンデリアに電磁石でナイフをセット、同時にナイフと庭の水車を天窓を通した紐でつないでおく

3.ジューサーミキサーに手を加えておいて、朝光晴がリクライニングチェアに座っている時間に雪絵にジュースを頼み停電を起こさせる

4.磁力の切れたナイフは光晴の腹部に落下

5.書斎のドアノブをつかんで鍵がかかっているように見せかけながら、隠し持った強力なマグネットで内側の鍵を回して施錠

6.毎朝7時半になると回り始める水車の力でナイフは引き上げられ、細く開いた天窓から外へ。

7.紐は途中に仕掛けた細工によってナイフから外れ、すべて水車に巻き取られる。

8.庭には血の付いたナイフだけが落下。

ほぉ!…でもこれはおかしいですよね。

光晴は腹と胸の二か所を刺されているのに…

霧山の推理:真相編

霧山がはじめに話した上の推理は嘘でした。

嘘と言うか…

秋斗の計画は上のとおりだったのですが、二か所の刺し傷とドア近くの血痕の説明がつきません。

実は秋斗自身にも密室で何が起きたのか分かっていないのです。

真相はこうでした。

前提.その頃光晴は末期の脳腫瘍で死の宣告を受けていた。

1.停電で落下したナイフは、光晴の読んでいた本に刺さる。

2.それが秋斗のつたないトリックだと悟った光晴は、その犯行を完成させようと決意してナイフを自分の腹に刺す。

3.外の秋斗がマグネットでの施錠に苦戦しているのを見て、ドアまで歩き、自分で鍵をかける。

4.水車に引っ張られたナイフが外へ出る前に窓枠に引っかかってしまったので、今度は窓際の棚に乗ってナイフを回収、その際バランスを崩して転倒。
ここでナイフが胸に刺さる。

5.最期の力でナイフを窓から庭へ投げ出し、窓の鍵をかけてから椅子に戻って絶命

真相の真相

成功したかに見えた密室トリックは、現実には何もかも失敗していて、被害者本人の行為によって完遂した殺人でした。

この事実に秋斗はおおいにショックを受けますが、秋斗の勘違いはこれだけではありません。

秋斗は、父の厳しさが母を苦しめ早死にさせたと思い込んでいましたが、光晴と静子には強い心の絆がありました。

母静子は光晴の世話をすることに生き甲斐を見出していて、厳しくされることで心を強く保っていたのです。

光晴の静子への厳しい態度は、それを知っていてのことでした。

誰にも言いませんよカード

今回ももちろん霧山は誰にも言いませんよカードを渡しますが、秋斗はすっきりしません。

未熟なトリック、父の余命、母の本心。

真実の衝撃が大きすぎたのか、あるいは父の創作ノートからアイディアを拾っていたのかもしれません。

日下部秋斗は無期限の活動停止を発表し、ファンを落胆させたのでした。

 

「時効警察はじめました」ノベライズ本

秋斗が嘘をついていると霧山が見抜いたポイント

最初に事件の説明しながら光晴の書斎に霧山らを案内した時脇汗をかいていたからです。

この時にはまだ、秋斗の話のどこに嘘があるのか分かりませんでしたが、嘘は「もうトリックは解けている」でした。

「時効警察はじめました」第3話はこちらに