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薔薇戦争関連の映画ドラマ小説漫画etc

2022年11月13日

薔薇戦争はどうにもややこしいのですが、主要な人物に同じ名前が多すぎることがその原因のひとつと思います。

流れを大体に把握してからドラマや漫画、つまり人名に絵や画像がついたものを見ると、意外によく理解できます。

薔薇戦争関連本

薔薇戦争 イングランド絶対王政を生んだ骨肉の内乱

日本語で薔薇戦争を解説した本はあまり多くありませんが、この本は、読みやすい文章で自然に流れを追えるように書かれているおすすめ本です。

バラ戦争についての予備知識ゼロでもこの本なら大丈夫と思います。

 

薔薇戦争関連ドラマ

ホワイト・クイーン(ドラマ)

フィリパ・グレゴリーのヒストリカル・フィクションをドラマ化したものです。

該当小説は「The White Queen」「The Red Queen」「The Kingmaker’s Daughter」の三作品ですが、どれも日本語に翻訳されていません。

英語版のレビューはこちらに

ドラマは、エリザベス・ウッドヴィルが時の国王エドワード4世に領地の返還を陳情するところからウォリック伯の反乱やらウォリックの娘アンイザベルの結婚やら王の弟クラレンス公ジョージの酒樽処刑やらを経てばら戦争終結まで。

女性キャラがメインですが、バラ戦争のおさまってはぶり返し…というあの面倒な経過はよく分かります。

嘆きの王冠 ホロウ・クラウン(ドラマ)

「ホロウ・クラウン」は、シェイクスピア劇を「リチャード2世」→「ヘンリー4世」→「ヘンリー5世」→「ヘンリー6世」→「リチャード3世」と時代順にみられるドラマです。

「ヘンリー6世」「リチャード3世」がバラ戦争の時代にあたり、ホロウ・クラウンではシーズン2がその2作品に該当します。

ややこしいバラ戦争がちゃんと分かりますし、最後にヘンリー7世が出てきて、「ああチューダー朝ってこうやって始まったのね」と理解できます。

とは言えこれはシェイクスピア原作のお話でして…

「ホロウクラウン」を見たら、「時の娘」も読んでいただきたいなと。

 

時の娘(小説)

上記シェイクスピアのシリーズはエリザベス1世の時代に作られたもので、歴史解釈はやはりチューダー朝寄りです。

特におしまいの「リチャード3世」では、国王リチャード3世甥殺しの大悪人として描かれています。

エリザベス1世にしてみれば、祖父ヘンリー七世が王位を奪ってチューダー朝を開いた事件に、残虐な悪王リチャードからイングランドを救ったかのような印象を与えるこのシェイクスピア劇は、好都合なものだったのです。

最近はリチャード3世を再評価する動きがあり、甥殺しについても本当にリチャードが関わっていたのかどうか疑う向きも。

その代表的な作品がジョゼフィン・ティの小説「時の娘」です。

怪我で入院中の捜査官が見舞い客に集めてもらった資料からリチャード3世の真実を探る、一種の安楽椅子探偵もの。

リチャードの甥が消えて一番得したのはリチャード三世ではなく…

目立たない条例の発布や廃止の記録まで、資料を丹念に集めるとある事実が浮かび上がってきます。面白いです。

薔薇戦争関連と呼ぶにはちょっと苦しい…リチャード三世関連といったほうがいい作品ですが、シェイクスピアとはまったく違った人物像をあぶりだした作品として、ここに載せておきます。

 

薔薇戦争関連漫画

薔薇王の葬列(漫画)

シェイクスピアの「ヘンリー6世」「リチャード3世」を原案にしたコミック作品で、もう完結しています。

シェイクスピアでは脊柱後湾症とされたリチャードが、「薔薇王の葬列」では両性具有という設定になっています。

呪われた子として母セシリー・ネヴィルに疎まれながら育ったリチャードは、ある日森で不思議な羊飼いと出会います。

二人の間にはなんとも表現しがたい絆が生まれますが、バラ戦争の戦局は白薔薇ヨーク家の息子リチャードに平穏な友情を許さず…

…と、前半はすごく面白いです。後半は好みの分かれるところと思います。アニメは見なくていいです。

 

鋼鐵の薔薇(漫画)

まだ未完結(2024年5月時点で)の作品です。

主人公はサマセット公の騎士ブラッド(赤薔薇系)で、ライバルポジションに立つのはヨーク公リチャード(白薔薇系)です。

1巻での登場人物の比重から考えるに、バラ戦争の話というよりも、バラ戦争の発端となったジャック・ケイドの乱がメインになるんだと思います。

戦闘場面に絵のうまさが光ってます。