ザ・テラー S2不名誉第5話あらすじ-捕虜の自決,ケンのNo,動く鞄から転げ出るもの
AMCの「ザ・テラー」シリーズは、謎めいた実話をもとに独自の物語を展開するアンソロジーです。
シーズン1は19世紀の英国がその悲願北西航路発見のため北極へ派遣した探検隊の失踪事件を題材にした作品でした。
テラ1がどれくらい実話に沿ったものかはこちらに(ネタバレしてます。ご注意を)
「インファミー/不名誉」とサブタイトルのついたシーズン2は、第二次世界大戦下のアメリカで生きる日系人の物語です。
当時日系人が収容所へ入れられたのは史実通り。
収容所では心霊現象が起きたと言われています。
もっとも…霊が出ると噂されない場所を探す方が難しいように思いますが(笑)
テラ2第5話「真珠のように砕け散る」のあらすじ感想などをまとめておきます。
Contents
前回4話終了時点での登場人物相関図
点線囲み=死んだ人です
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各登場人物の詳細はこちらに
最新第5話終了時点の相関図はこちらに
4 テラ2第5話終了時点の登場人物相関図
ザ・テラーS2不名誉第5話「真珠のように砕け散る」あらすじネタバレ無版
前回第4話はこちらに
ガダルカナル島のチェスターは、捕虜になった日本兵の見張りを命じられます。
その日本兵は、なぜかチェスターの名を知っていて、強い敵意のままにチェスターを死霊と呼びます。
収容所では日系人に対する意識調査が行われ、収容者たちは、様々な質問によってアメリカへの忠誠心を試されます。
エミーが収容所で出会った恋人ケンは、「米国のため戦うか」「天皇陛下に忠誠心を抱かないか」との質問は日系人をバカにしていると憤慨し、Yesと回答するのを拒否。
エミーの説得にも耳を貸そうとしません。
ちょうどその頃、双子を死産して以来ふさぎ込んでいるルースのもとへ父親が面会に訪れ、一緒に家に帰るよう持ち掛けました。
テラ2不名誉~インファミー第5話「真珠のように砕け散る」あらすじネタバレ版
ネタバレ箇所を読みたい人は、タップで開いてください。
テラ2第5話終了時点の登場人物相関図
5話が終わって相関図はこうなりました。
ザ・テラーシーズン2不名誉~インファミーの感想など
クズな日本兵
海外のドラマや映画に出てくる日本はたいてい変です。
「きっとこちらの創作の中にある海外の国も色々おかしいんだろうなー」と思いながら受け流していますが、今回の日本兵だけはなんだか…
日本兵の中にも、自決せずに捕虜になった人は実際いましたし、想像以上に大勢いたのかもしれません。
捕虜にとられたことはまあいいのです。
日本兵が「ピッチャー」とか「チーム」とか言っているのは、かなり違和感。でもまあそれもいい。
でもさ
敵のお情けで死なせてもらって代わりに上官の情報しゃべっちゃうってあんた
死ぬなら黙っとけよ
ばらすならせめて生き恥さらすという罰を受けながら戦後の復興に尽くせよ
二つを選ぶな。どっちかに決めろ
元々このドラマは出てくる男の人たちにあんまり魅力がないな…
捕虜役の俳優さんは素敵なのに
#theterror #theterrorinfamy #kazuyatanabe pic.twitter.com/wN1bq1hcJj
— 田邊和也 / Kazuya Tanabe (@Kazuyatanabe) September 9, 2019
ここまでで一番男前だったのルースだよ…
でもよく考えて見ると、兵士おおたはチェスターの名前を知っていたんでしたっけ。
どうして知っていたのでしょう。
ゆうこが介在しているとしか思えませんが…
だけどゆうこに遠隔であれこれできる力があるなら、わざわざテラジマに運ばせなくてもいいような…
派手な登場というパフォーマンスをやりたかったのかゆうこよ。
どこかゆうこってコミカルですよね。
TFW you and your family’s lives are at stake. New episode TONIGHT at 9/8c. #TheTerror pic.twitter.com/1IwUkcAebf
— The Terror: Infamy (@TheTerrorAMC) September 9, 2019
ケンが二つの質問にNoと答えたのもよく分かりません。
「Yesに決まってるだろ」ということならそのままYesと書くか無回答でよかったのでは?
あるいは「Yes」と書いて余白に「なめてんのか」とコメント書いとくとかさ…
移民という難しい立場の人々の心が私には分からないということなのか…
いずれにしろ誰かが命がけでしたことを無断で上書きする権利のある人などいません。
エミーの行為は最低です。
テラ2の死者リスト
ここまでの死亡事件をまとめておきます。
日米開戦前 ターミナル島
マサヨ・フルヤ…チェスターに依頼された堕胎薬を作った直後に自殺(1話)
グリチャック…魚の仲買人(白人)。嫌がらせのためにチェスターの父ヘンリーの船に放火しようとしていたところ、突然何かに突かれたように吹っ飛び、網にかかって死ぬ(1話)
開戦後 FBI拘置所
ニック・オカダ…日系人をFBIに売り渡していた男。
ヤマトさん、ヒデオ・フルヤ、ヘンリー・ナカヤマの3人が凍った湖に置き去りにする(2話)
開戦後 日系人収容所
ウィルソン・ヨシダ…収容所でゆうこを見つけると激しく動揺し、なぜか米兵にライフルを向けたために射殺される(2話)
ヒデオ・フルヤ…収容所裏の森でゆうこに舌を噛み切られて死ぬ(3話)
ネスラー(米兵)…収容所でゆうこを見た後、操られるように監視塔から飛び降りて死ぬ(4話)
マティス二等兵ら数人…集団でチェスターに殴りかかっていたところ、後方にいた米兵の火炎放射を受けて焼死(4話)
キタムラ医師…ルースの双子が死産に終わった夜、ゆうこのコントロールを受けて切腹する(4話)
日本兵おおた…ガダルカナル島で捕虜になり、チェスターの温情で自決機会を与えられる
アーサー…ゆうこに憑依された状態でチェスターと一緒に乗り込んだジープの事故で死亡(生死は未確認ですが死んでると思います)
Is there a bakemono among us? What did you think of this scene from Monday’s #TheTerror episode?
Catch up NOW on #TheTerror: Infamy On Demand or the AMC App. pic.twitter.com/lxjFaqvLs2
— The Terror: Infamy (@TheTerrorAMC) August 22, 2019
こうしてみると…
冒頭のマサヨの自殺の原因は不明ですが、その後ゆうこが動き出しました。
第5話で自決した日本兵は、少なくとも一時的にはゆうこのコントロール下にあったものと思われます。
となると…
ゆうこは、大半の死亡事件に関わっていることになります。
その中でFBIのスパイだったニック・オカダだけ色合いが違います。
FBIに連行されたヤマトさん、ヘンリー、ヒデオの3人が、凍った湖の上でオカダにスパイ行為と無実の日系人を売っていたことを告白させて、置き去りにしたのです。
あの時の3人がかわるがわるオカダの足元の氷にツルハシを打ち込む様子や、その後「このことは黙っていよう」と念を押し合ったりすることが一切ない様子からは、ターミナル島の日系一世たちの良くも悪くも固い結束や、重大な秘密を共有することへの慣れが見て取れます。
ゆうこのことも、そうした暗い出来事のひとつなのでしょう。
第6話はこちらに