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「キャッスルロック」シーズン2第10話あらすじ-ポップの犠牲とミザリーの旅

2020年3月10日

キャッスルロック」シーズン2

17世紀の入植者たちが現代人の死体を器として蘇り、エルサレムズロットは彼らに支配されています。

ジョイは、入植者たちの預言者アミティの器にふさわしい者としてマーステンに捕らえられ、アンは、ナディアアブディチャンスと行動をともにしています。

ポップはエースに撃ち殺されました。

 

と、これが前回まで。

では最終回第10話のあらすじなどを。

キャッスルロックシーズン2最終回第10話あらすじネタバレなし版

キャッスルロックシーズン2第9話の詳細はこちらに

 

エースに撃たれて死んだポップの遺体はマーステンに運ばれ、エティエンヌという男の器となって蘇生しました。

エースが知りたいのは、レイシーの手紙の内容です。

ポップは、

「手紙にはスキスマのことが書かれていた」

キャッスルレイクは扉で、天使はあそこから自由に別世界へ行ける」

と語ります。

 

「スキスマ」はシーズン1第6話で取り上げられる謎の音です。

 

アブディとナディアは、地下道に爆弾を仕掛け、アンとチャンスは、ジョイを探すためマーステンへの侵入を試みます。

しかしチャンスはマーステンの男につかまりました。

それを見たアンはマーステンに「ジョイを外へ出して」と怒鳴り込み、地下にアブディとナディアがいることを話してしまいます。

銃を持った男たちが一斉に地下道へ向かいました。

 

キャッスルロックシーズン2最終回第10話あらすじネタバレ版

キャッスルロックシーズン2登場人物相関図

S2登場人物の詳細はこちらに

 

17世紀の預言者アミティが戻ってくるのは今日の日没

器になるジョイはアミティの帰還を待つマーステンでウェディングドレスを着せられています。

以下ネタバレです。

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ネタバレを読む

蘇ったポップ

マーステンの地下で蘇生したポップがエースの前に座っています。

「天使を監禁した裏切り者のことを知りたい」

とレイシーが手紙に書いていたことを聞くエースに答えてポップが

「手紙にはスキスマのことが書かれていた」

と話すとエースは

天使の音だ」と答えます。

さらにポップは

キャッスルレイクのことも」

ポップによるとキャッスルレイクはドアのような場所で、天使はあの湖を通って別の世界へ、別の時間へ、別の次元へ自由に移動できるのだそうです。

 

エルサレムズロット奪還作戦

ナディアアブディアンチャンスの4人は、町の人々を救う手立てを考えます。

穴の底に隠された古い棺と住民たちを操るあの黒い天使像、そしてマーステン館を爆破する。

それで解決するのかどうか誰にも解りません。

でも今とれる策はこれしかありません。

 

アブディとナディアが地下道から爆弾を仕掛け、アンとチャンスは屋敷に侵入してジョイを探すことになりました。

ジョイは今もエースに捕らえられたままです。

爆破の前にマーステンから救出しなければなりません。

マーステンの周囲に集まる群衆は依然じっと動かず、空虚な表情で佇んでいます。

チャンスは、人々の間をそろりそろりと進んで行きますが、群衆の一人がチャンスを指さして「NO」と言うと、周囲の者もそれに続き「NO」「NO」

チャンスを囲む輪ができるとすぐにマーステンの男が飛んできてチャンスはつかまってしまいました。

 

暴走するアン

それを見ていたアンは駆けだし、マーステンのドアを叩いて「ジョイをここから出して」

エースが現れるとアンはすべてを話してしまいます。

アブディとナディアが地下のトンネルに爆弾を仕掛けている

アンの訴えているのは「だから早くジョイを外へ出せ」ということですが、地下の二人が見逃されるはずがありません。

男たちが地下へと向かいます。

「俺も行こう」と言うポップにエースが拳銃を渡しました。

 

地下の逆転劇

アブディとナディアは男たちに取り囲まれます。

銃を突きつけ「爆弾をどこに仕掛けたのか言え」と脅す男たちでしたが、言っても殺されるのは目に見えています。

その緊迫を破って数発の銃声が鳴り響きました。

ポップです。

エースに殺される前にハルドールを注射していたポップは、今も意識を乗っ取られずポップとして踏みとどまっていました。

「フランス人が頭の中でわめいている。長くはもたない」

そう話すポップは、穴底の墓地と天使像を今すぐ爆破するよう命じながら、大型の爆弾を抱えます。

「これを持ってマーステンへ行きチャンスを助ける。そうしたらすぐに屋敷も爆破しろ

その意味するところに戸惑う二人に何かを言う暇も与えず、ポップは屋敷に戻りました。

 

爆破

ウェディングドレスのジョイが、マーステンの庭に置かれたアミティの棺の前に立っています。

日没は近く、間もなくアミティが戻って来るでしょう。

ところがその時地響きが鳴ります。

建設現場の穴が爆破されたのでした。

続いて天使像の下でも爆発が起こり、黒い天使が吹き飛ばされました

蝉の大群が飛び出すと人々は我にかえり、辺りは一転砂ぼこりと怒号の混乱状態に。

 

エース刺される

エースは天使像の建っていた場所に開いた穴をのぞき込み、無防備になった背中を刺されました。

先ほどまでアミティの棺の上に置かれていた剣がジョイの足元に落ちています。

ジョイは、逃げ惑う人々の間でどちらへ走るべきか決めかねているようなそぶりを見せますが、アンがそれに気付き、ジョイ救出となりました。

 

起爆ボタンはナディアの手に

屋敷では戻って来たポップがチャンスの縄を解き、銃を持たせて逃がしました

人生に残る仕事はあとひとつだけ。

ポップは自分の手首を手すりに手錠でつなぎました。

ハルドールの効果は切れかかり、間もなく自分をコントロールできなくなると察知したのでしょう。

トランシーバーで呼んだナディアは、爆破の指示に応じることができません。

「どの道俺はもうとり憑かれている」

「当然の報いだ。やれ」

 

ナディアの左手が動き、マーステンは爆音とともに崩れ落ちました

 

キャッスルレイクの崖に立っていた黒い天使が消えていきます

ひとつの悪夢が終わりました。

 

旅の続き

一週間後。

アンは旅を再開しています。

リアシートにはジョイ。

ジョイはふさぎ込み、ほとんど話しません。

 

「ミザリーの旅」

途中のモーテルでアンは部屋に置いてあったペーパーバックを手に取ります。

ポール・シェルダンの「ミザリーの旅

今では小説をすらすらと朗読できるアンは、この本をいたく気に入ったようです。

これまでアンが読んでいたのは、いつも父の書いた「貪欲な天使」でした。

他の作品を好きになったのは、驚くべきことです。

 

国境を超えてカナダへ

元々モントリオールを目指す途中で事故にあい、エルサレムズロットに足止めされたふたりです。

車はカナダ国境へ。

FBIに指名手配されているアン、本名アニー・ウイルクスですが、今の面差しは手配写真とかなり違います。

入国審査は難なくクリア。

旅はカナダに入りました。

 

二枚の貼り紙

立ち寄ったガソリンスタンドには何枚かの貼り紙があります。

一枚には

行方不明:ヘンリー・ディーバー

とあり、黒人の写真が添えられています。

弁護士のほうのヘンリーです。

アンの目を引いたのは求人広告。

住み込み看護婦の募集です。

 

家に他人がいる

アンは

「これまで転々としてきた」

「父の代から引っ越しが多く、故郷と呼べる場所はない」

と自己紹介し、職と住まいを確保しました。

寝たきりの老紳士の世話をするのが仕事で、湖のほとりに建つ邸宅の大部分をアンとジョイで使うことが出来ます。

ジョイは少しも嬉しそうでなく、「私の向かいの部屋を使う?」というアンの提案を無視して、ぷいっとどこかへ行ってしまいました。

アンを採用したコーディネイターの女性は、そんなジョイを苦笑いで見送り「反抗期ね」と言います。

子供を育てたことがあるのでしょう。「私も苦労したわ」と言いたげな口ぶりです。

でもアンは彼女の「家に他人がいる感じよ」という言葉に返事をせず、じっと見返すだけでした。

 

アンの疑惑

「あの屋敷で何があったのか教えて」と尋ねてもジョイは「何も覚えていない」と答えるだけ。

今日は、字幕のないフランス映画にじっと見入っています。

アンは、マーステンから戻ったジョイが本当に元のままのジョイなのか疑っています

電話が通話中なのに気付き、子機を取ると、電話の向こうの男がジョイに「では明日」と言っているのが聞こえました。

エースとよく似た声です。

でもジョイは「電話なんかしてない」と言って、誰と話していたのかを教えません。

アンの耳にまた母の声が聞こえてきます。

あの子の穢れはこのままでは消えない。あの子を清めなさい

 

ジョイの絵

不安にさいなまれるアンが見つけたのは、ジョイのスケッチブック。

そこには無数の目が描かれ、どこか不気味です。

フード付きのマントをかぶった黒衣の天使のように見える男の絵も。

アンは確信しました。

 

ハルドール

ジョイを取り戻す方法なら知っています。

ハルドールを飲ませれば本来の人格が戻って来るはず。

自分の錠剤を砕いてアイスクリームに混ぜ、ジョイに食べさせれば…

ジョイはすぐにアイスクリームの味がおかしいのに気付きます。

ハルドールを入れたのだと開き直るアンにジョイは激高しますが、その言葉遣いにアンはますますこの子は別人だと思い込みます。

我を忘れ、手のひら一杯につかんだ薬をジョイの口に押し込むアン。

ジョイは、テーブルの上のペンをアンの肩に突き刺し、テラスへ出るとボートで逃げようとしますが、追ってくるアンに倒され、湖に落ちてしまいます。

アンは、ジョイの頭を押さえて沈め、力を振り絞って顔を出すジョイをまた水面へ。

幾度かの抵抗の末、ジョイは動かなくなりました

 

ジョイの手紙

やり遂げたアンは、邸へ戻り、ずぶ濡れのままソファに体を預けます。

ノートに挟まれた手紙が目に入ったのは、その時でした。

「ママへ」

とあるその手紙には

 

ママといると本当の自分を探せない気がするので、出て行く。

リタと会う前から考えていたことで、あの町での出来事は関係ないし、本当に覚えていない。

電話のことは嘘をついた。ごめんなさい。

親権放棄のことで弁護士に相談していた。

いつか私がママを探す。それまで探さないで。私を嫌いにならないで。

 

なんということでしょう。

アンは外へ駆けだしました。

ジョイはうつ伏せに浮かんだままです。

湖から引き揚げても反応がありません。

泣き叫ぶアンの心臓マッサージが続きます。

手遅れかと思われたその時、ジョイの呼吸が戻り、意識が回復しました

「何があったの?」と聞くジョイにアンの答は「湖に落ちたのよ」

ジョイはそれを信じ、「助けてくれたのね」とアンに抱きつきます。

固く抱擁し合う二人の間にかつての親しさが戻って来ました。

これからは永遠に親子です。

 

母と娘

今日は、ミザリーシリーズの作者ポール・シェルダンの朗読会で、ふたりは最前列に並んでいます。

通路をやって来た男性に「隣は空いていますか?」と聞かれたアンは憮然とした表情で「NO」

そこはジョイの席です。

ジョイは、男の無礼に気を悪くしたふうもなく「本の表紙を書きたいな」と夢を語っています。

「あなたは世界一の芸術家よ」

娘を信じ娘を励ますの理想の母アンが答えました。

 

壇上にポール・シェルダンが登場し、会場は静かになりました。

ステージを見上げるアンは、体を隣の席の方へ向けて斜めに座っています。

その席には本が置いてあるだけ。誰もいません。

 

最終話の感想

アブディもナディアも、ポップに厳しい言葉を残したままの別れになりました。

罪のない母親を撃ち殺されたのです。兄妹のポップへの憎しみはもちろん本心でしょう。

でもそれだけではない、もう一つの本心があったのでは?

ポップはあれでよかった。

ナディアの手によって死ぬことをこそ望んでいたでしょう。

でもナディアがボタンを押した感触を忘れることはありません。

そしていつか、ポップもソマリアで引金を引いた手に同じ感触を感じていたことに気付くでしょう。

それでも、親を殺したことを許せるはずがありません。許さなくていい。

でもせめて、ふたりを引き取って育てたことだけは許してあげてほしいです。

……

アンはもういいよ。

 

ジョイだったのかアミティだったのか

どちらともとれますよね。

ジョイだった場合

ジョイだった場合は、置手紙に書いてあったままでしょう。

ずっと前からアンとの生活に疑問を感じていて、助かったのはいいけれども結局元通りでは…というのが、マーステン後の態度に出ていただけ。

子供というのは、家の外で色々な体験をして、親の知らない面を獲得していくのが普通です。

言葉遣いや描く絵が親の理解を越えることも。

でもアンにその発想はなく、ジョイの変化を許しません。

変化を許さないということは、成長を許さないということです。

成長すれば自分の手元から飛び立ってしまうと知りながら成長を願うのが子育てですが、アンにそれを受け入れられるはずがなく…

もっともアンの母親も同じような人だったので、アンが他の母娘関係を知らないのは仕方がないのかもしれません。

いずれにしろジョイはどこかでアンから離れる必要があり、それを決心したのがあの時だったと。

マーステン後もジョイだったとしたらこんな感じで、私個人は、あれはジョイ本人だったと思っています。

ジョイではなかった場合

そこをあえてジョイではなかった場合を考えてみます。

マーステンで何かをされていてもう別人になっていたとしたら…

誰かがすり替わっていたとすればアミティ以外ないと思いますが、アミティが戻るのは日没のはずでした。

日が沈むとき、天使像の前に置かれた棺から出て来る予定だったのかなと思いますが、その前にすり替わっていた可能性はゼロではないですね。

実は、エースを刺したのが誰かもはっきりとは分かりません。

ジョイがやったように見えますが、刺す瞬間は出ていません。ジョイの手から血の付いた剣が落ちただけです。

つまり他の誰かが刺した剣をジョイが抜いた可能性もあるということです。

アンが盛ったハルドールが全然効いていないように見えるのも気になりますが、アンがハルドールと信じていたあの薬は、エースがすり替えた偽薬かもしれないので、これも決め手にはなりません。

エースの薬が長持ちし過ぎではありますが、カナダに入ってからもアンの幻聴が続いているのも事実です。

こちらのケースだった場合は、あの電話の相手はエースで、やっぱりあいつ死んでなかった→シーズン3へ となる感じですが…

 

キャッスルロック シーズン3の予定

ありません。

2024年5月23日現在、キャッスルロックのシーズン3への更新/打ち切りの公式発表は出ていません。

シーズン1には大量の謎が残されたままですが、あれは…まあ、どうでもいいか(笑)