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「ザ・テラー」S1第8話「反乱」ネタバレ有と無のあらすじ感想周辺情報など

2018年8月23日

ザ・テラー」は、ダン・シモンズの小説「ザ・テラー 極北の恐怖」をドラマ化したものです。

10話で構成される「ザ・テラー」シーズン1第8話のあらすじを紹介します。

アービング海尉を殺したヒッキーがキャンプへ戻ります。

「ザ・テラー」 エピソード8「反乱」のあらすじネタバレなし版

ヒッキーは、「アーヴィングとファーがイヌイットに殺された」と嘘をつきます。

ヒッキーの言葉を信じたホジソンは、イヌイットを銃殺してしまいました。

疑いを感じるフランシスが殺害現場を見に行っている留守に隊員たちはイヌイットが復讐に来ると恐れはじめ、無断で武器庫を開け銃を持ち出します。

調査でヒッキーの嘘は暴かれますが…

エピソード8でよく見て欲しいポイント

  • ブリジェンスとペグラーが話すテントで間仕切りの向こうにいるコリンズの目線

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ザ・テラー エピソード8「反乱」のあらすじと感想-ネタバレ版

フィッツジェームズの告白

フランシスフィッツジェームズは、ケルンに収めた文書に現在の記録を追記しに向かいます。

まだフランクリンが生きていた頃、ゴア副長がサインした文書です。

ドラマで使われるメモは本物そっくりで間違いの箇所まで再現されています。

詳しくはこちらに
5 ザ・テラーの中の実話:キング・ウィリアム島ケルンに残された唯一のメモ

あの日、隊員は初めてトゥンバックと遭遇しゴア副長が死んだのです。

帰り道、フィッツジェームズが突然自分の出自の秘密を語り始めました。

私は不倫の子でイギリス人ですらないと。

この時のフィッツジェームズの話はすべて事実です。

詳しくはこちらに
11 ザ・テラーの中の実話:フィッツジェームズの出自

フランシスはずっと、アイルランド人であることが正当な評価を妨げていると感じていました。

ヒッキーに「私も国を隠していれば…」と言ったことさえありました。

しかしイギリス人と偽って出世街道を行くフィッツジェームズもまた、その出自に苦しんでいたのでしょう。

出身によって過小評価されてはいても隠す秘密のないフランシスは、言い換えれば秘密を暴かれる心配もないことになります。

自分の暗い秘密を思い起こさせるフランシスが目障りだったのかもしれません。

フランシスにとってもまたフィッツジェームズは快くない相手でした。

幸運な生まれと処世術でやすやすと人生の階段を上っていく苦労知らずの男に見えるフィッツジェームズが、自分と対等の態度を取るのが許せない心情も理解できます。

でもそうではありませんでした。

フィッツジェームズは、人知れず苦悩を抱え苦悩を隠すために大変な努力をしてきた人でした。

内心の辛さを隠すのが苦手なフランシスは、フィッツジェームズに敬意を感じたことでしょう。

フィッツジェームズはようやく重い荷を下ろし、それを見たフランシスは心からフィッツジェームズを認めました。

不安と緊張と疲労の果てに、あまりに意外な友情が生まれました。

一部の隊員が裏切りを画策しているこの島で。

忍び寄る壊血病

フィッツジェームズとペグラー壊血病の症状が現れます。

壊血病はビタミンCの欠乏による病気で、全身から出血するので服やシーツが血まみれになるそうです。

そんな状態でもなかなか死ぬことができず、苦しみが長引くのもこの病気の怖いところだと原作には書かれています。

Wikipediaの「壊血病」

フィッツジェームズにはアヘン戦争で受けた古傷があり、その傷がまた開いたようです。

船にいる頃から出血の症状のあったフィッツジェームズですが、かなり進行しているようです。

ペグラー(ヘンリー・ペグラー)は体にあざがたくさんできるとブリジェンズに相談します。

ブリジェンズは医師ではありませんが博覧強記で壊血病の知識も深いようです。

ブリジェンズとペグラーの関係やブリジェンスの背景は、原作では詳しく語られています。

出会いから全部詳細に。

ヒッキーの偽証とイヌイット殺害

クロージャーとフィッツジェームズがキャンプへ戻るとそこはアーヴィングとファーの訃報で大変な騒ぎです。

ヒッキーは、イヌイットたちがふたりを殺したと嘘をついたのです。

そればかりか、ヒッキーについて現場へ駆けつけたホジソンが5人のイヌイットを射殺していました。

イヌイットの一団は、「ここで待っていて」と言うアーヴィングとの約束を守ってずっと同じ場所で待っていたのです。

ホジソンは、二人の遺体があまりにひどいありさまだったので、あんなことをするのは野蛮人以外ありえないと思ったのだと言います。

ヒッキーは、もう死んでいるふたりを偽装のためにさらに傷つけたようです。

現場検証とアザラシの肉

ヒッキーを連れて事件現場へ向かったフランシスは、イヌイットの遺体の荷車にアザラシの肉を発見します。

キャンプへ戻ってアーヴィングの胃を開いてみると未消化のアザラシ肉が出てきて、イヌイットたちがアーヴィングに食べ物を分け与えていたことが判明します。

ヒッキーの話との食い違いが決め手になり、ヒッキーは絞首刑を宣告されました。

開かれた武器庫

フランシスたちが現場検証をしている頃、キャンプの隊員たちはイヌイットへの怒りと恐怖に震えています。

霧の深い日で遠くが見通せず、土地勘に勝るイヌイットが集団で攻めてくれば隊は負けるでしょう。

中でもトゥザー軍曹はおびえていて、霧の向こうから何かが近づく音が聞こえるとまで言っています。

耐えきれず隊員たちはフランシスの指示を待たずに武器庫を開け、銃を手にし始めます

止めに入ったリトル副長も結局はそれを許しています。

痛恨のミスでした。

ヒッキー処刑

アービングとファーを殺したヒッキーと、イヌイットの復讐に備えるべきだと隊員を扇動したトゥザー軍曹の処刑台がしつらえられました。

フランシスは処刑台の周りに隊員を集め、ヒッキーのしたことを話します。

アザラシ肉の話を聞くと隊員たちはざわめき、ヒッキーの殺人と納得したようでした。

刑が執行される前にヒッキーが発言を許されます。

ヒッキーは、「隊長は我々を見捨てようとしていた」と言い出し、フランクリンが生きていた頃にフランシスが書きかけていた辞表の文言を唱え始めます。

フランクリンの葬儀の最中を抜け出してフランシスの部屋に忍び込んだヒッキーが、机の上に見つけた辞表でした。

フランシスがそれを書いたのは、フランクリンの指示に背いて南へ救援要請隊を送るつもりだったからですが、隊員たちはそんな事情を知りません。

トゥンバック再び襲来

フランシスが釈明を始めないうちに、どこかから奇妙な笑い声が聞こえてきます。

コリンズでした。

長らく抑うつ症状に悩まされていたはずのコリンズが、笑いが止まらない様子でふらふらと歩いてきます。

コリンズはこの日、グッドサーのテントでプリジェンズから傷の処置を受けていましたが、しばらくそのテントに一人になる時間がありました。

その時コリンズは、テーブルに置かれた薬品の瓶を凝視しています。

おそらくあの薬を飲んだのでしょう。

「PURUVIAN」と読める瓶。

架空の薬だと思いますが、これをイメージしてるかも

コショウボク(Peruvian pepper)|Wikipedia

コリンズが瓶を見ているところは、プリジェンズがペグラーの症状を見ている場面に挟み込まれる形で入ります。

第8話の13分40秒あたりですね。

 

皆があっけに取られているところへトゥンバックが突進してきます。

隊員たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ、混乱に乗じてヒッキーとトゥザー軍曹も逃走。

トゥンバックはテントを荒らしまわり、多くの隊員を手にかけて、最後にコリンズの胸のあたりを食い散らかして消えていきました。

コリンズの顔からは笑いが消え、恐怖にゆがんだ顔での最期でした。

せめてコリンズが最後まで狂気の世界にいられたらよかったのに…

海の中でビリーの遺体を見てからずっと心の休まるときはなかったでしょう。

トゥンバックは去りましたが、反乱グループは武器や食料を持ってヒッキーとともに逃げ、フランシス隊の隊員は残りわずかです。

 

9話のネタバレはこちらに
「ザ・テラー」S1第9話「大いなる海」ネタバレあらすじ感想とペグラーの詩などについて