「ザ・テラー」S1第6話「氷上の宴」ネタバレとレディ・サイレンス役ニーブ・ニールセンの動画など
「ザ・テラー」は、ダン・シモンズの小説「ザ・テラー 極北の恐怖」をドラマ化したものです。
10話で構成される「ザ・テラー」シーズン1第6話のあらすじを紹介します。
6話は仮装パーティ回です。
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「ザ・テラー」 エピソード6「氷上の宴」のあらすじネタバレなし版
このままだと二隻の食糧は不足する見通しです。
食事の支給量を減らすほかありませんが、根本的に、このまま氷の海に留まること自体がもう限界です。
隊長代理のフィッツジェームズは、いよいよ船を棄てて陸路で人里を目指す時が来たと考え、その前に隊員たちの気晴らしのためのパーティを開くことにします。
パーティの準備が進む中、先日から缶詰を与えられていたサルのジャコーが異常行動をしはじめました。
エピソード6でよく見て欲しいポイント
- 冒頭の会議での軍医スタンリーの表情
会議は6話冒頭です。こちらからどうぞ
→「ザ・テラー シーズン1」
スタンリーとペディのふたりの軍医の顔が似ていて見分けにくいですが、毛量が多くでもみあげまでふさふさなのがテラーの軍医ペディ(いい人の方)で、毛量の少ない方がエレバスの軍医スタンリー(ヤな奴の方)です。
ザ・テラー エピソード6「氷上の宴」のあらすじ-ネタバレ版
フランシスのいない士官会議
Sneak Peek: How long will rations last? #TheTerror https://t.co/q7guQdkxlv pic.twitter.com/XwLgFlCtPt
— The Terror: Infamy (@TheTerrorAMC) April 23, 2018
フランシスが寝込んで2週間がたっています。
士官たちの会議は、フランシス抜きで進行しています。
石炭と食糧の残量が乏しくなり、対策のために暖房を切ることや食事の量を隊員に分からないよう少しずつ減らすことが話し合われます。
会議の後、ブランキーはフィッツジェームズに、遭難状態が長引けば隊員の心はすさみ、よくないことを考えるようになると、以前の極地探検の経験を話します。
※フランクリン隊と同じルートを歩いた北極探検のドキュメンタリー「アグルーカの行方」には、エレバスとテラーに積み込まれた食品すべてが出ていて、そのカロリーも試算されています。
ジョプソンの献身的な看護
Each officer’s cabin, even Crozier’s, was only 5.5 feet wide and just under 6 feet long. Roughly half the size of a London prison cell of that time. #TheTerror pic.twitter.com/yWGnRn8pE2
— The Terror: Infamy (@TheTerrorAMC) April 24, 2018
フランシスは起き上がることもできないほど衰弱しています。
アルコール依存症の離脱症状って大変なんですね…
調べたところ、離脱症状には早期離脱症状と後期離脱症状があって、早期は断酒数時間ではじまる手の震えや発汗など。
断酒から2,3日たつと今度は後期離脱症状がはじまると。
フランシスのこの時の状態は後期離脱症状と思われますが、症状は
後期離脱症状は飲酒を止めて2~3日で出現し、幻視(見えるはずのないものが見える)、見当識障害(自分のいる場所や時間が分からなくなる)、興奮などのほかに、発熱、発汗、震えがみられることもあります。
とのこと。
きついです。
ジョプソンはとても優秀な看護師です。
フランシスの節度を越えた飲み方を見ていたはずですが、批判的な態度はみじんもなく、それでいて医師の指示は厳格に守っています。
仮装パーティ炎上
One month left to binge what @VanityFair calls “the most terrifying show to air in recent memory.” #TheTerror https://t.co/HHC2ja29UH pic.twitter.com/eXAgDfrMHO
— The Terror: Infamy (@TheTerrorAMC) June 20, 2018
ちらほらと出てくるセリフから北極はこの時極夜なのだと分かります。
北極地方は冬至の前後に一日中太陽の出ない日が続きます。
フィッツジェームズは、暗闇の憂鬱を吹き飛ばすために仮装カーニバルを開こうと考えます。
こんな場合を想定していたのか、あるいは順調な航行中に船上でパーティをしようと考えていたのか、フランクリン隊長は、大量の舞台衣装を船に持ち込んでいたのです。
もはや船に留まれる見込みはなく、カーニバルが終われば重い橇を引いて徒歩で南下しなければなりません。
隊員はまだそのことを知らず、好きなだけふざけていいこの夜を喜んでいます。
楽しい思い出になるはずでした。
たとえこれが最後の楽しい夜だったとしても。
宴たけなわとなる頃、フランシスは、明日船を棄て陸路で南下すると隊員に話します。
目的地はカナダのハドソン湾会社。
1,300kmの彼方ですが、先に送り出した救援要請隊の知らせを受けて、あちらからも救助に向かってくれるはずなので、途中で出会えるでしょう。
その頃軍医スタンリーは、奇矯な行動をはじめていました。
テント内の酒樽から酒と言う酒をこぼすと火をつけ、最後は自身が火だるまになって隊員たちの集まったテントへ入ってきます。
See the crew’s last moments of hope go up in flames. #TheTerror https://t.co/xnNmbg7fz7 pic.twitter.com/lOMG8XJkkQ
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隊員は氷の上へ退避しようとしますが、スタンリーがあらかじめテントの出入り口をふさいでいて外へ出られません。
テント内はパニックになり、カーニバルは一転悪夢の夜に。
ようやく炎がおさまる頃、極夜は終わり、待ち望んでいた太陽が北極の地を照らしますが、喜ぶ者はいません。
この火災で多くの隊員が死にました。
スタンリー軍医は何を思ってこんなことをしたのでしょう?
カーニバルの前に、缶詰を与えられていたサルのジャコーの異常行動が確認され、グッドサーは、缶詰の鉛が隊員を蝕んでいるとスタンリーに報告しています。
しかし士官の会議で食糧が不足している実態や徒歩で南下することになれば運べる食品は缶詰しかないことを知らされていたスタンリーは、ただ「任せろ」とだけ言います。
士官会議でスタンリーは全く発言しませんが、表情はこわばり、何かを考えている顔でした。
船に残るレモンジュースにはもう壊血病を予防する効果がないことや、食糧の残量から陸路の移動が困難になることは予想できていたはずです。
その上缶詰も危険であると知った軍医は、隊員に残された道は壊血病か鉛中毒か餓死のいずれかだと思ったでしょう。
ならばここで死ぬのが一番幸せだと考えての行動だったのかもしれません。
患者が出ても治してやれないと分かっている医師の取るべき最良の手段と信じて。
レディ・サイレンスの儀式
父親が死んだときから何かやらなければいけないことがあるふうだったレディ・サイレンスは、ひとりでアザラシをさばき、臓物(?)を食べると、歌を歌い始めます。
レディ・サイレンス役のニーブ・ニールセンはシンガーなのですね。
儀式の詳細は不明ですが、歌った後、自分の舌を切ったことだけは分かります。
レディ・サイレンスは、口から血を流しながらカーニバルのテントへやって来ます。
舌とトゥンバックを操る力に関連性があることは、ここまでの話でなんとなく想像がつきます。
- 死んだ父親はトゥンバックの主人で、主人を失うとトゥンバックは暴走する。
- だからまだ力の弱い娘が父の仕事を継ぐほかない。
- そしてトゥンバックの主人になるには舌を捧げる必要がある。
…と言う感じなのかなと。
ちょこっと原作情報
なぜイヌイットの娘は舌を切ってから隊のところへ来たのでしょう。
原作にこの場面はないので、原作を読んでも分かりません。
原作のレディ・サイレンスは、ドラマとは全然違います。
登場した時から舌がないので、声を発することは一度もありません。
そして自分の意思でずっと船の近くにいます。
シャーマン家系のサイレンスには明確な予知能力があり、いずれ隊員の一人を助ける時が来るのを知っているからです。
原作にはサイレンスに恋する隊員もいるのですが、その恋は実りません(グッドサーではない)
また、原作でもヒッキーはムチ打ちの罰を受けますが、イヌイットの娘の拉致が理由ではありません。
原作のヒッキーは、仮装パーティでの行動で罰せられます。
7話のネタバレはこちらに
「ザ・テラー」S1第7話「狂気の晩餐」ネタバレ有と無のあらすじ