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いつだってやめられるVol.2-10人の怒れる教授たち登場人物あらすじ感想など

2019年6月6日

イタリア映画「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」は、ピエトロひとりが罪をかぶって服役。他のメンバーはそれぞれの生活に戻ったように見える終わり方でした。

でも実は、ピエトロが警察に出頭した後、教授たちはまたもう一仕事していました。

続編「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」は、ピエトロ出頭から第1作のラスト、ジュリアが男の赤ちゃんを抱いて刑務所に面会に来るシーンまでの出来事を描いた作品です。

意外に大変なことが起きていたことが分かってびっくりのシリーズ第2作。黄色ラベルの「10人の怒れる教授たち」のあらすじ登場人物などをまとめます。

Contents

いつだってやめられるVol.2登場人物

タイトルの通り教授が7人から10人に増員しています。

前回の7人はそのまま新プロジェクトのメンバーになり、さらにピエトロの推薦する3教授が仲間に加わります。

警察が教授たちに深く関わっているところも第1作と異なる点です。

登場人物相関図

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いつだってやめられる登場人物相関図

各登場人物詳細は下に

Vol.2新加入メンバー

武闘派:解剖学のジュリオ

演:マルコ・ボニーニ

坊主でヒゲも5分刈りくらいの人。アジアの雰囲気に溶け込んでいる。

イタリアの大学でいざこざを起こしてタイへ転出していた解剖学の世界的権威。

人体を知り尽くし、その知識を武闘に活かす。

メカニック担当:ルーチョ

演:ジャンパウロ・モレッリ

ウェーブがかった黒髪にヒゲめがね。

ジョルジョとの見分け方は、めがねフレームの細さ。

困窮のあまり世界各地でスマホ爆弾等のクーデターツールを販売している。

法律担当:ヴィットリオ

演:ロザリオ・リズマ

坊主短ヒゲでジュリオよりもラテンっぽさの濃い人。基本的にスーツを着用。

以前からピエトロの相談(主に貧乏の悩み)に乗っていた弁護士。

Vol.1からの継続メンバー

第1期メンバーがVol.1「7人の教授たち」の最後でどうなっていたか詳細はこちらに

リーダー:ピエトロ・ズィンニ

演:エドアルド・レオ

研究員ギャング団の創設者。

合法ドラッグ開発製造販売の罪を一身に背負って出頭した。

ピエトロの周辺人物:ジュリア

演:ヴァレリア・ソラリーノ

ピエトロの子を妊娠している。

ピエトロの周辺人物:ファビオ

国境なき医師団のメンバー

今はローマにいて名誉学位を授与される予定。

ジュリアと親しくしているらしい。

製剤担当:アルベルト

演:ステファノ・フレージ

作っている薬の効果を正確に知るため、自分自身を被験者に科学的な実験に挑んだ結果薬物依存症に。

営業担当マッティア

演:バレリオ・アプリア

ラテン語学者

薬局強盗の際、薬剤師に発砲した過去あり。

現在はホテルのベルボーイとして働いている。

営業担当ジョルジョ

演:ロレンツォ・ラヴィア

ラテン語学者

マッティアとジョルジョはとても仲が良く、今も同じホテルで働いている。

(ホテル勤務は、羽振りの良かったころの宿泊代未払いのため)

マーケティング担当アンドレア

演:ピエトロ・セルモンティ

人類学者

自動車修理店の気難しい親父を人間観察力で攻略し採用された(無給)

輸送担当アルトゥーロ

演:パオロ・カラブレージ

考古学者

事件以前と同様非常勤現場監督をしているが、役割は遺跡の保護なので、アルトゥーロが来ると仕事が進まなくなる。

そのためか、しばしば現場で安全ベルトに吊られたまま置き去りにされる。

財務担当バルトロメオ・ボナッチ

演:リベロ・デ・リエンゾ

数理経済学者

成り行きでロマの娘と結婚。今はラクダの世話をしている。

ローマ市警

パオラ・コレッティ警部

演:グレタ・スカラーノ

女性警部

取り締まりが後手に回る合法ドラッグへの対策にピエトロらの能力を活かすことを提案する。

ガラトロ警視

演:Francesco Acquaroli

第1作「7人の危ない教授たち」では、逮捕されたアルベルトの取り調べを担当した。

パオラより年齢も地位も上のガラトロは、ことなかれ主義。

合法ドラッグを製造する謎の学者

演:ルイジ・ロ・カーショ

ローマで流行している新しい合法ドラッグソポックスを作っているとみられるグループのリーダーの男。

手下どもは「教授」と呼んでいる。

「いつだってやめられる10人の怒れる教授たち」あらすじネタバレなし版

ぜんぜん丸く収まっていなかったVol.1

大きな誤算がありました。

強盗に遭った薬剤師アウテーロの記憶を消す作戦は失敗していて、すべてを覚えていたのです。

「教授が強盗に来た」「記憶を消そうと言っていた」と裁判で証言され、このままでは全員が有罪になりそうです。

ローマ市警の女性警部コレッティは、研究員ギャング団のスキルを合法ドラッグ撲滅に活用することを思いつきます。

出回るドラッグの多くは新しい化学式の物質で、まだ違法薬物に指定されていません。

新薬の存在に警察が気付き、実物を入手、解析して違法物質にリストするまでには相当な時間がかかるのが実情です。

ピエトロたちのグループは、世界でもトップクラスの頭脳集団であり、薬物製造グループに勝つ切り札になりえます。

コレッティが持ち掛けた条件は、30種の新薬物を発見し成分を分析報告したら、裁判は中止、ピエトロは釈放され全員の犯罪歴を抹消するというものでした。

ピエトロは、引き受けるにあたりさらなるメンバーが必要だと訴え、海外へ出ていた優秀な学者、解剖学のジュリオ、メカニクスのルーチョが呼び戻されます。

ピエトロの友人である弁護士のヴィットリオも、法律部門の担当としてメンバーに加わりました。

教授たちは再び集まり、新たな任務が始まります。

「いつだってやめられる10人の怒れる教授たち」あらすじネタバレ版

以下ネタバレです。

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ネタバレを読む

コレッティ警部のアイディア

コレッティが、ガラトロ警視の取り調べを受けるアルベルトを見ています。

研究員ギャングが作った薬が大変な人気だと話題になっていたところでした。

一味の科学者アルベルトが事故で横転させた車から0.5㎏の錠剤が発見され、警察で事情を聴いているところです。

スマートドラッグと呼ばれる新しい薬物に頭を痛めているコレッティは、アルベルトたちに薬の分析を任せれば、スピーディに合法薬物を違法化できると考えています。

薬局強盗裁判

7人の教授が、部屋の隅に作られた檻に入れられています。

今日はあの薬局強盗の裁判です。

あの夜、マッティアに腕を撃たれた薬剤師アウテーロを拉致して、あれこれ飲ませ、記憶を消したつもりでしたが、実はまったく効いていませんでした。

アウテーロは、すべてを克明に覚えています。

「ズィンニ教授に気付いたのでアルジェリ教授が発砲し、デ・サンティス教授は殺すべきだと言った」

「ズィンニ教授は薬で短期記憶を消すと言った」

有罪なら懲役は10年くらいになりそうです。

そしてこのままでは、ほぼ確実に有罪です。

ジュリアは、ピエトロに「生まれてくる子の親権を放棄して欲しい」と言い出しました。

コレッティとの契約

途方に暮れるピエトロをコレッティが訪ねてきます。

コレッティが持ちかける話は、研究員ギャング団を再結成し、30種の合法薬物の化学式を解明したら裁判は中止、ズィンニも釈放。全員の前科を消すというものでした。

刑務所にも協力を仰ぎ、仕事のための外出ならいくらでも許可させる、ジュリアの出産にも立ち会わせると説得され、ピエトロの心は動きます。

新メンバー

新たに3人の教授がメンバーに加わりました。

腕っぷしの強いジュリオ

研究に関する論争から殴り合いを起こし、大学を追放されたジュリオは、タイで賭けファイトの戦士をしています。

解剖学の天才で、人体を知り尽くした男らしいです。

メカトロニクスの専門家ルーチョ

研究費に行き詰まり、製造コストの低い商品を開発販売する道へ進んだルーチョは、世界各地でクーデターのためのプラスティック爆弾やら地雷やらをセールスしています。

僻地すぎて電波圏外になり、スマホ爆弾が実演できないことも。

法律家ヴィットリオ

以前からピエトロの相談に乗っていた弁護士のビットリオがここで出てきます。

法律の専門家として顧問のような仕事をします。

立ち上げ

実験室と作業基地

集められたメンバーは、みな乗り気でないふうですが、10年の懲役刑が濃厚な今、断る道はありません。

拠点に選んだのは、工事が中断している地下鉄のトンネルです。

掘ったら遺跡が出てきてしまったために工事ができず、文化庁は向こう1年工事の再開を許可しない見通しです。

合法ドラッグ入手から分析、製造者捜索までのフロー

今度のプロジェクトでは、現在出回っている合法ドラッグを教授たちで探さなければなりません。

クラブでのドラッグ売買は心得ていますし、用心棒代わりのジュリオもいるので安心です。

入手された薬は、アルベルトによって分析されます。

最初に手に入れた薬は、ピエトロたちの作っていたような純度の高い製品ではありません。

オレンジの皮にバスソルトを混ぜた粗悪品です。

次は製造者の特定です。

バルトロメオは、イタリア国内の資金の流れを把握していて、そこからオレンジの皮の卸先も分かりました。

危険な業者との接触にはルーチョの防弾チョッキや武器が役立ちます。

無敵の研究員ギャング団は、次々に薬物を発見、分析し、法の目をすりぬけていたスマートドラッグが保健省の違法薬物にリストされていきます。

ソポックス

ひとつだけアルベルトにも組成の分からない薬がありました。

ソポックス」と呼ばれる薬物です。

クラブにも「ソポックス」と口にする男がいました。

評判の薬なのでしょう。

主成分エフェドリンは、それ自体が違法物質です。

製造者はどうやってエフェドリンを手に入れているのでしょう。

アルベルトは日々解析に励みますが、ソポックスは手ごわく、苛立ちからとうとう自制心を失ってしまいます。

禁断の薬物でハイになったアルベルトの脳裏に過去の出来事がプレイバックします。

資金難の大学には居場所がなく、中華料理屋で皿を洗っているところへやって来たのがピエトロでした。

すぐに金回りが良くなり、派手な車で走る道で痛恨の事故が起きたのです。

これまでにも何度も思い返したことだったでしょう。

でもこの日のアルベルトは、別のことも思い出しました。

事故の夜アルベルトが見たもの

あの夜アルベルトは、運転中に電話でパプリカとケンカしていました。

興奮していたから事故を起こしたものと、アルベルト本人も思っていたかもしれません。

でもそれだけではありませんでした。

あの時、どうしても見過ごせないものを見ていたのでした。

対向車線を向かって来る車が荷台に乗せていたのは、直径1メートル、高さ1.5メートルほどの透明の筒で、上部に何かが取り付けられたもの。

クロマトグラフ」という装置です。

化学者アルベルトにとっては、どこかひっかかるもの、そこにあっては不自然なものでした。

クロマトグラフは、物質を分離する装置で、利用するとすれば大学や企業の研究室でしょう。

とても高価なものでもあり、車の荷台に裸でくくり付けられている様子は確かに異様です。

アルベルトは、すれ違うクロマトグラフに目を奪われていたから運転を誤ったのでした。

同時にアルベルトは、ソポックスの製造にクロマトグラフが使われていたのだと気付きます。

しかし依然として大量のエフェドリンをどうやって手に入れているのかが分かりません。

コレッティのミッションには、薬の製造元を探し出すことも含まれています。

アリーチェの質問

薬物依存症患者をサポートする仕事しているジュリアが、「合法ドラッグが激減した」と言う通り、教授たちの仕事は目覚ましい成果を挙げています。

3ヶ月ごとに開かれる警察の定例会見では、窃盗や暴行などの犯罪が横ばいかやや増なのに対し、スマートドラッグは65%減と発表されました。

フリーの記者アリーチェがこれに疑問を呈します。

あくまで合法であり警察が直接介入できないはずのスマートドラッグが急激にすたれたのはなぜか。

水面下で警察に手を貸している組織があるのではないか。

コレッティは、「それは内部情報で明かすことが出来ないし、古典的な捜査法で特にトピック性のあるものではない」と、この質問をかわします。

古代ローマの遺跡を破壊しながらミッションコンプリート

これまでに教授チームが発見した新薬物は29種。

目標の30を目指して今夜も怪しいバイクを追っています。

スピードの出ない車だと言われたアルトゥーロは、亜酸化窒素ガス(引火性)の噴射でブースト。

目の覚めるのようなスピードが出ますが、すぐにパトカーに追われ始めます。

逮捕されてはなにもかも台無し。

トラヤヌス帝が通行禁止にした門をくぐってスキピオの墓を通過する逃走ルートを選びましたが、カラカラ浴場の手前を曲がろうとしたとき、遺跡の柱を倒してしまいます。

トラヤヌス帝
トラヤヌス帝 PublicDomain

多大な犠牲を払いながら、合法ドラッグ30種の分析ミッションは完了

ピエトロは、翌朝に約束していたジュリアのエコー検査をすっぽかす結果になりましたが、来週には家に帰れます。

成果の副作用

地下鉄ラボでは、教授たちがシャンパンを開けています。

目標達成、これで全員自由の身です。

そこへコレッティが現れ「ソポックス撲滅まで契約延長」と宣言しました。

多くの合法ドラッグが警察に押収され、市場から消えたことによってソポックスの価値がますます上がり、高値で取引されるようになっています。

ソポックスを抑えなければ意味がないとガラトロに言われたコレッティは、どうしても彼らにソポックスの化学式を解明させるつもりです。

激怒するかに思えた教授たちは、意外にも静かです。

元の生活に戻ったところで小金のためにやりたくもない仕事をする毎日が再開するだけです。

今日までやってきた薬の分析には、何物にも代えがたいやりがいと社会貢献の実感がありました。

チームは今、この仕事を続けたい気持ちになっています。

配送トラック強盗

アルベルトから「事故の夜クロマトグラフを乗せた車とすれ違った」と聞いたコレッティは、同夜の他の事件を検索します。

大学へ配送する機材が盗まれた事件がヒットしました。

トラック横転で運転手が死亡したその事件は、窃盗と言うより悲惨な交通事故として扱われ、盗難については詳細に捜査されていません。

ジュリアのピル

ジュリアは怒っています。

月曜には出所できると言っていたピエトロが今も刑務所にいるからです。

もう40週目に入り、出産は目前です。

「妊娠を後悔している。ピルを飲んでおけばよかった」と口にするジュリアと口論になりかけたピエトロは、突然ひらめきました。

クロマトグラフを使えば、ピルからエフェドリンを取り出すことが出来ます。

コレッティによると、水曜の夜、港に大量のピルが到着する予定です。

ソポックスの製造グループは、必ずこの荷物を狙うはずです。

港でピルのコンテナにGSPをセットしておけば製造所まで追跡できるでしょう。

出荷時間の誤算

港の積み荷からピルのコンテナを探し、マッティアが中に入りました。

ところがその日は、いつもよりも1時間早く出荷されることになっていました。

もうコンテナは吊り上げられています。

マッティアはまだもぐりこんだまま。GPSは陸上のジョルジョの手にあります。

貨物列車で運ばれるピルとマッティアを車で追うしかありません。

ジュリアは陣痛が始まりました。

コンテナの男

貨物列車を追う教授たちの乗り物、この時の出来事とやりとり。

これは、「映画を見てください」としか言えないです。

この場面に「いつだってやめられる」シリーズの魅力が凝縮されています。

イタリアではこれ↓くらいのネタはOKなのか。

ピルとマッティアを乗せたコンテナは19番。

今は貨物列車で運ばれています。

マッティアを助け出すめには、コンテナの上に登ってハッチを開けるしかありません。

ピエトロは、並走するサイドカーから列車へ飛び移り、コンテナ19によじ登ります。

その時、コンテナの反対側から男が現れました。

貨物列車をはさんで道の向こう側を走っていたのでしょう。

この男が、ソポックスの製造者に違いありません。

男は、ピエトロを押しのけてコンテナに入ると、横を走る仲間のワゴンにピルを投げ込みはじめました。

手下風の男たちは、その男を「教授」と呼んでいます

アリーチェのすっぱ抜きブログ記事

教授グループは、大変な苦心と幸運によってGPSをそのワゴンに取り付けるのに成功しました。

これで一味とピルの行方を突き止められます。

その時コレッティから電話が入りました。

いつか記者会見で合法ドラッグをどうやって押さえているのか質問したアリーチェが、コレッティとピエトロたちの関係を暴く記事を公開したのです。

電話の向こうでコレッティは、「計画は中止だ」と言っています。

巻き込まれるのを嫌うガラトロ警視は、警察はこの件と一切関係ないと言い張ろうとしていますが、ピエトロたちが今まさにソポックス製造所へ向かっていると知ると態度を変えます。

ソポックスの製造元を突き止めることが出来れば、ブログ記事のスキャンダルなどひとたまりもなく吹き飛ぶでしょう。

コレッティとガラトロは、黙って教授チームにソポックスの製造場所まで行かせ、それを警察の手柄にするつもりです。

ソポックス製造所

GPSがたどり着いたのは、どこかの廃屋でした。

そこにはクロマトグラフとともに様々な薬品が置いてあります。

アルベルトは瞬時にソポックスの合成方法を明らかにしました。

研究員ギャング団がソポックスに勝った!

…はずでした。

 

ジュリアの病院へ駆けつけたピエトロは、やって来た警察に連行されます。

生まれた子供の顔を見る時間もありませんでした。

教授グループ全員逮捕

コレッティは、警察の審議委員会でチームとの関係を否定。「ソポックスを作っていたのは彼ら」と証言します。

教授グループは全員が逮捕されました。

SOPOX

入所に際して刑務所受付に私物を預けるピエトロのポケットには、ソポックスという薬剤名とその化学式を書いたメモが入っています。

あらためて「SOPOX」と言う文字列を見たピエトロは気付きました。

SOPOXは、神経ガスの化学式でした。

コンテナの男たちの本当の目的は、神経ガスを作ることだったのでしょう。

それなら入手の困難なクロマトグラフまで用意した理由も合点がいきます。

「コンテナの上で会ったあの男は、テロを企んでいる」

ピエトロはそう確信しますが、今は塀の中。教授グループは、バラバラの刑務所に入れられていて連絡をとることもままなりません。

一人で子供を育てているジュリアが「出所されたら困る」と言っています。

受刑者に卒業資格を取らせるための授業を受け持つピエトロへの手当てが、今のジュリアと息子の生命線なのです。

気まずい面会を切り上げ、通路を歩くピエトロは、何者かに物陰に引きずり込まれ、喉元にナイフを突きつけられました。

ピエトロは引きつった笑顔で「会えてうれしいよクラウディオ」と言っていますが…

クラウディオって?

 

…と、これでいつだってやめられるシリーズ第2作「10人の怒れる教授たち」は終わりです。

物語は第3作「闘う教授たち」で完結します。

「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」の感想など

相変わらず全員がマイペースで、まるでまとまりがないように見える教授メンバーが、それなりにチームになっていく過程には、不思議なリアリティがあります。

元々ストーリーの現実味は薄いのですが、物語を動かす登場人物のキャラに破綻がなく、どの人も「この人ならこうするよね」と自然にそう思えるよう念入りに作られているので入り込めるのでしょう。

教授方々に愛着がわいてきて、すごく好きな映画になりました。

映画に出てくる刑務所がどの程度実際と近いのか不明ですが、刑務所なのに受刑者の服も内装もカラフルでなんだか楽しそうに見えちゃいました。

貨物のコンテナにすらちょっとしたデザインが施されていたり、これがイタリアか!と。

ローマという都市が今も歴史とともにある様子も見られて楽しいです。

歴史的な建造物というその「歴史」って紀元前だったりするんですよね。ローマの凄みをかんじます。

 

「いつだってやめられる」最後の作品

シリーズは次の「いつだってやめられる闘う名誉教授たち」で完結します。