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「孤高のメス」WOWOWドラマ第7話あらすじ感想-権力を求めるむなしさ

2019年2月25日

現役医師大鐘稔彦おおがねなるひこ氏のベストセラー小説「孤高のメス」第7話のあらすじを紹介します。

「孤高のメス」ドラマシリーズの登場人物はこちらに

前回までの「孤高のメス」

近江病院で生体肝移植を受けた患者が拒絶反応で死亡すると、マスコミは論調を一転、病院の責任を追及しはじめます。

国立天満橋てんまばし病院の院長就任を実川さねかわの生体肝移植手術の成否に賭けていた卜部うらべ教授は、失意のまま急死。

近江大の教授選がはじまります

ちょうどその頃甦生こうせい記念病院では、以前から臓器提供を望んでいた少年が事故で脳死状態に陥り、当麻は、脳死者本人と母親の希望を叶える脳死肝移植を実川に打診しますが、教授選を前に波風を立てたくない実川は、その手術はできないと返答。

実川は、「まず権力を持つことが先決であり、それがいずれ多くの患者を救うことにつながる」と考えています。

孤高のメス第7話のあらすじ

実川、教授に昇進

近江大の教授選では実川が多くの票を集めました。

実川は、「これで移植を推進できる」と当麻とうまとともに喜びます。

選挙戦中に実川が脳死肝移植手術を断った少女は死亡しています。

大川町長再び危険な状態に

本人の強硬な希望で退院した町長の大川は、また血を吐いて甦生病院へ運ばれました。

元々肝移植以外に助かる見込みのなかった大川です。

今度も危険な状態です。

息子のが脳死状態にある教師武井静は、近江病院の少女に誠の肝臓を移植するよう望んでいましたが、彼女はもう亡くなってしまいました。

「ならば町長への移植を」という静の懇願を受け、当麻は、大川本人と甦生病院院長島田を説得。

脳死移植が決まりました。

脳死移植への参加を快諾する実川

前回の手術と同様、移植には、ドナーから臓器を取り出す手術と、レシピエントに移植する手術のふたつの手術が必要です。

パートナーとして助力を仰ぐとすれば実川しかいません。

教授選の終わっている実川は、当麻の依頼を快諾。

今度の手術には、実川がドナー担当、当麻が移植担当で臨みます。

臓器移植研究会理事就任と脳死肝移植

臓器移植研究会会長徳武とくたけは、教授になった実川に、「臓器移植研究会の理事になってほしい」と持ち掛けます。

医学界で力を持つことを第一に考える実川に、この話を断る理由はありません。

でも、理事という立場では、研究会を差し置いての脳死肝移植を手伝うことはできません。

当麻は、この大手術をひとりで行うと決意しました。

秘密裡に済ませなければならない肝移植です。

しかし今もマスコミの目は光り、京阪新聞上坂は、当麻が脳死移植に動いていることを嗅ぎつけています。

「孤高のメス」7話の感想

医師が難しい決断を迫られる事態が続きます。

実川は、教授にはなれましたが、移植手術は法律に関わる問題であり、やはりもっと大きな力が必要です。

実川の「負けない医者になる」という目標は、理解できないものではなく、正直なところある程度賛同できます。

当麻の高潔さは尊敬すべきものですが、それだけではうまく行かないことも分かっています。

でも、理想を実現できるだけの権力とは、どれほどのものでしょう。

どんな地位に就いたら思うように医療を変革できるのでしょう。

力を持てば、これまでは見えていなかった敵対勢力が見えるようになることもあります。

持った力が自分自身を縛ることもあるでしょう。

結局、周囲と相対的な力を求める道にはゴールがなく、いつまでも渇望から解放されることがないのかもしれません。

そうしたしがらみから離れ、出世や地位には見向きもしない当麻の孤高にこそ、幸福のエッセンスがあるような気がします。

次が最終回です