鬼平犯科帳スペシャル「一本眉」登場人物キャストとあらすじ感想など
「鬼平犯科帳」は池波正太郎の時代劇シリーズです。
何度も連続ドラマになっていますが、2001年にレギュラー放送を終えてから14本の2時間スペシャル版が制作されています。
「一本眉」
鬼平犯科帳スペシャル「一本眉」は2007年制作のドラマです。
「鬼平犯科帳」文庫版では13巻に収載されている「一本眉」と「墨つぼの孫八」が原作です。
鬼平犯科帳「一本眉」ゲスト登場人物
主要キャストは、すべて中村吉右衛門版の出演陣が続投しています。
清洲の甚五郎(きよす-の-じんごろう)
演:宇津井健
左右の眉が眉間でつながっていることから一本眉とよばれる盗賊。
与吉(よきち)
演:山田純大
一本眉の手下
三橋重慶の斜め向かいで貸馬屋を営んでいる
おみち
演:大路恵美
飯田町の茶葉問屋亀屋に女中奉公している一本眉配下の引き込み女
倉淵の佐喜蔵(くらぶち-の-さきぞう)
演:遠藤憲一
一本眉の手下だったが今は別れて別の盗賊を率いている
茂の市(しげのいち)
演:火野正平
盲目のあんま
腕がいいので評判
鬼平犯科帳「一本眉」あらすじネタバレなし
真っ二つの錠前と皆殺し
音羽の打ち物問屋豊島屋に押し込みが入り、一家と雇われ人十七名が皆殺しにされました。
高価な商品を盗まずに逃げている雑な仕事ぶりは、急ぎ働きを想像させますが、まっぷたつに斬られた錠前の切り口は鮮やかで、こんなことが出来るとすれば境の鉄砲鍛冶くらいだと言われるほど。
どこかちぐはぐでつかみどころのない盗賊です。
手がかりも見つかりません。
豊島屋に出入りしていた盲目のあんま師茂の市が手引きしたのではないかと疑惑が持ち上がりますが、茂の市は湯治に行っているとかで話を聞くこともできません。
一本眉と忠吾
木村忠吾は、田楽屋で眉のつながった爺さんと知り合いました。
おいしい田楽を目当てに通ううちに、行きつけ同士で話をするようになったのでした。
一本眉とおまさ
おまさには一本眉のほうから近づいて来ます。
一本眉は、行商姿で歩いているおまさに商売をしている気配がないことに気付いていました。
「一緒に働かないか」と誘う一本眉は、清州の甚五郎と名乗ります。
おまさは、その名前をよく知っていました。
狐火の親方のもとにいた頃、決して血を流さない職人気質の大盗賊と、甚五郎の評判を聞いていたのです。
それほどの盗賊が自分などに助力を仰ぐとはどうしたことかと、おまさは、わけを尋ねました。
「親方のところには、あの倉淵の佐喜蔵さんがいるはずじゃ」
甚五郎は、「佐喜蔵はもういない」とだけ言うと言葉を濁します。
一本眉が豊島屋を襲ったのか
一本眉は、若い頃に境で鉄砲鍛冶の修業をしていました。
火付盗賊改めは、ちょうど豊島屋のおしこみの一件で鉄砲鍛冶出身の盗賊を探していたところです。
一本眉が江戸へ来て、手始めに豊島屋に押し込んだように見えますが、殺さず犯さずのおつとめで名高い一本眉と豊島屋の皆殺しがどうにもそぐいません。
一本眉らの他にも錠前を切る技を持つ盗賊がいるのかもしれません。
一本眉の狙いは三橋重慶
おまさは粂八を盗っ人仲間として一本眉に紹介します。
甚五郎の明かした今度のおしこみ先は、仏具屋の三橋重慶。
それを聞いておまさも粂八も顔色が変わりました。
三橋重慶といえばそれはそれは警備が厳重なことで知られていて、おしこみなど無謀です。
でも甚五郎には自信があります。
「これは一世一代の大仕事だ」と宣言し、どうしても三橋重慶を狙うつもりです。
三橋重慶向かいの貸馬屋
三橋重慶は、向かいの貸馬屋を店ごと買い取り、店を広げようとしています。
貸馬屋はなかなか色よい返事をせず、交渉は難航していましたが、大金を積んでようやく立ち退きに応じさせたのでした。
来月には貸馬屋は空き家になり、三橋重慶の店に変わります。
与吉とおみち
貸馬屋の与吉が、店の前を通りかかるおみちに気付きました。
与吉とおみちは、ふたりとも一本眉の下で働く盗賊で、おみちは三年前から飯田町の茶葉問屋亀屋に奉公勤めしている引き込み役です。
ふたりは、まず三橋重慶、次に亀屋におしこんだら、尾張に帰って所帯を持とうと約束しています。
鬼平犯科帳「一本眉」あらすじネタバレ版
以下はネタバレです。
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