いつだってやめられるVol.3-闘う教授たち登場人物あらすじ感想など
イタリア映画「いつだってやめられる」シリーズは、はじめに第1作「7人の危ない教授たち」が制作され、好評を後押しにシリーズ化されたものです。
2作目「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」と3作目「いつだってやめられる 闘う教授たち」は、同時に企画されたものなので
1作目制作時点では1本限りの映画の予定
↓
2作目を作る時には3作目も作ることが決まっていた
という流れです。
アメリカのドラマによくある「視聴率がよかったので次シーズンへ」となるパターンと似ていますが、この作品はとても上手に伸ばして、とてもとても上手にまとめてくれて大満足でした。
完結の第3作水色ラベルの「いつだってやめられる 闘う教授たち」の登場人物とあらすじなどをまとめます。
Contents
- 1 いつだってやめられるVol.3登場人物
- 2 「いつだってやめられる 闘う教授たち」あらすじネタバレなし版
- 3 「いつだってやめられる10人の怒れる教授たち」あらすじネタバレ版
- 4 「いつだってやめられる 闘う教授たち」の感想など
- 5 いつやめ主演のエドアルド・レオ出演作品
いつだってやめられるVol.3登場人物
登場人物相関図
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各登場人物詳細は下に
Vol.3新加入メンバー
ムレーナ
右の眉がない麻薬の帝王が再登場
ピエトロにはめられて逮捕され(第1作)レビッビア刑務所に服役中
Vol.1からの継続メンバー
全員ソポックス製造の濡れ衣を着せられて服役中です。
リーダー:ピエトロ・ズィンニ
演:エドアルド・レオ
研究員ギャング団の創設者。
SOPOXが神経ガスの化学式だと気付いている。
ピエトロの周辺人物:ジュリア
子供を産んだその日に子の父ピエトロが再逮捕され、ひとりで子育てしている。
ピエトロの周辺人物:ファビオ
国境なき医師団のメンバー
名誉学位を授与されることが決まっていて、授与式にはジュリア同伴で出席する予定。
セータ教授
演:セルヒオ・ソリ
第1作「7人の危ない教授たち」でピエトロをクビにした教授の再登場
好きな言葉は「ジャコメッティ」
製剤担当:アルベルト
化学者
意外に多才。
【
劇場情報
】
2月1日(金)より上映の劇場
★東京:キネカ大森
※シリーズ一気見上映!
★長野:上田映劇
★広島:横川シネマ
※シリーズ連続上映!2月2日(土)より上映の劇場
★福岡:KBCシネマその他の劇場情報はこちら↓https://t.co/qO6r0dEf4o
ご来場、お待ちしております
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— 『いつだってやめられる 闘う名誉教授たち』 (@itsuyame_10) 2019年1月30日
営業担当マッティア
ラテン語学者
薬局強盗の際、薬剤師に発砲した過去あり。
営業担当ジョルジョ
ラテン語学者
マッティアとジョルジョはとても仲がいい。
マーケティング担当アンドレア
人類学者
今では口八丁手八丁の騙し担当に。
輸送担当アルトゥーロ
考古学者
生真面目なだけにブチ切れるとヤバイ。
財務担当バルトロメオ・ボナッチ
数理経済学者
身勝手に見えて結果的にはメンバーの中で最も人生と体を張っている。
【
劇場情報
】
12月14日(金)で上映が終了する劇場
★北海道:札幌シアターキノ
★徳島県:ufotable CINEMA12月14日(金)より上映が開始する劇場
★宮城県:チネ・ラヴィータ12月15日(土)より上映が始まる劇場
★富山県:ほとり座詳しい劇場情報はこちら☟https://t.co/qO6r0dEf4o pic.twitter.com/qkCfKH41zr
— 『いつだってやめられる 闘う名誉教授たち』 (@itsuyame_10) 2018年12月13日
Vol.2加入メンバー
ジュリオとルーチョは1期メンバーと同じく逮捕されています。
弁護士のビットリオだけは捕まっていません。
武闘派:解剖学のジュリオ
演:マルコ・ボニーニ
人体と遺体を深く理解している。
メカニック担当:ルーチョ
高度に実践的な能力を持つ。
法律担当:ヴィットリオ
演:ロザリオ・リズマ
冷静に考えると第2作ではいてもいなくても変わらなかった。
弁護士で今もひとりだけシャバにいる。
ローマ市警
パオラ・コレッティ警部
女性警部
ギャング団スキャンダル以来資料整理に身を沈めている。
ガラトロ警視
責任逃れと功績の横取りが得意。
ソポックス製造テロリスト
ウォルター・メルクリオ
ソポックスの製造者
かつてテクノポールで責任者を務める教授だったが、爆発事故で恋人を失う。
事故後の大学の対応を恨み、復讐を企てている。
メルクリオの周辺人物
ジネヴラ・ヴァルディ
メルクリオ、フェリーチとともにテクノポールの責任者を務めていた女性教授
メルクリオのプロポーズへの返答を保留しているうちに研究所の爆発事故で死亡した。
ふたりの手下男
テクノポール時代からのメルクリオの部下
事故の責任を押し付けられるメルクリオに「なんでも力になる」と誓った。
【あと1週間
】
来週、16日(金)よりいよいよ公開となります
①から観る人も、③から観る人も、お楽しみに
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— 『いつだってやめられる 闘う名誉教授たち』 (@itsuyame_10) 2018年11月8日
「いつだってやめられる 闘う教授たち」あらすじネタバレなし版
第1作「7人の危ない教授たち」(ピンクラベル)についてはこちらに
第2作「10人の怒れる教授たち」(黄色ラベル)についてはこちらに
ローマで流行していたドラッグの名「SOPOX」は、神経ガスの化学式だと見抜いたピエトロでしたが、テロが起きると訴えても聞き入れられず、精神鑑定にかけられる始末。
ある日ピエトロは、ムレーナとソポックスの製造者がかつての同僚だったことを知ります。
ムレーナならテロを防げるかもしれません。
ピエトロは、ムレーナのいる刑務所に移り、ムレーナが研究職から離れるきっかけになった爆発事故のことを聞きました。
その事故でソポックス製造者メルクリオの恋人は死亡します。
しかし大学は責任を職員らに押し付け、保険も降りないままメルクリオもムレーナも失業することになったのでした。
大学では間もなくファビオ医師への名誉学位の授与式が開催される予定で、ジュリアも同伴者として出席することになっています。
メルクリオが復讐テロを決行するならその日でしょう。
ピエトロはソポックス製造容疑を認めることにします。
すると審議が必要になるので、各地にバラバラに収容されている教授たちが集まることが出来るからです。
一堂に会した教授グループにピエトロとムレーナが話したのは、脱獄して大学へ向かい、テロを阻止する計画でした。
「いつだってやめられる10人の怒れる教授たち」あらすじネタバレ版
以下ネタバレです。
読みたい人はタップしてください。
「いつだってやめられる 闘う教授たち」の感想など
教授たちはなぜ大学を救ったのでしょう。
もちろん、学生に罪はないからだと思いますが、それだけではない気がします。
ジュリアに去られたピエトロが小さな声で言った「愛してる」は、ジュリアに言っているようにも大学に言っているようにも聞こえました。
不遇な教授たちですが、大学には学問のときめきがあります。
何かは分からない何かを追求するその先にこそ未来があり、大学とは未来をはぐくむ場所です。
だからムレーナは戻り、メルクリオはボタンを押すのをためらったのでしょう。
最後の大学生の言葉「分からない。でも何かできるさ」は、学ぶという行為の意義を端的に表現する言葉でもあり、また、生きるためのエッセンスでもあります。
「分からない。でも何かできるさ」
なぜか、このセリフを心の中で10回くらい繰り返しました。
最後には涙が。
まさか「いつだってやめられる」シリーズで泣くとは思いませんでしたし、どうして涙が出たのかもよく分かりません。
でも、「なんとかなるさ」ではなく「なにかできるさ」という言葉に、肩に力の入っていない気楽な積極性を感じます。
「なんとかなるさ」は風まかせな感じ、「なにかできるさ」は能動的な感じがします。
軽快に進んで来た映画らしく、過剰な演出はせず、見る者を強引に一定の感情に誘導することもせず、最高の台詞をあくまであさっり聞かせて締める粋。
心憎いラストシーンでした。
本当に本当に見て良かった、大好きな映画になりました。
いつやめ主演のエドアルド・レオ出演作品
主役のエドアルド・レオが出演するコメディ「おとなの事情」もとてもいいです。
3カップルを含む7人の仲のいい男女のホームパーティ。
電話が来たらスピーカー、メールが届けば読み上げるというゲームをする話です。
軽い気持ちで始めたゲームでそれぞれの秘密が剥がれ落ち、着信音が鳴るたびにパーティの空気が変わっていきます。
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞作品賞と脚本賞、アメリカ・トライベッカ映画祭脚本賞、ノルウェー国際映画祭観客賞受賞作品
おとなの事情についてはこちらに(ネタバレしてます)