時効警察シーズン1第8話ネタバレ 替え玉受験の助教授 櫻井淳子回
警官霧山修一朗が時効を過ぎた事件を趣味で捜査するドラマ「時効警察」
2006年に放送されていた「時効警察」シーズン1第8話のネタバレです。
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「時効警察」第8話「桜咲く、合格通知は、死への招待状?」あらすじネタバレ
15年前、志望大学に合格した日に殺された女子高生がいました。
夜の森でセーラー服のスカーフで首を絞め殺されたその事件は解決せず、時効を迎えています。
シーズン1第8話の未解決事件
高校3年生の立花律子と関ヶ原弥生(櫻井淳子)は幼馴染で、ふたりとも志望していた大学に合格しました。
行きつけだった喫茶店「森の荒熊」でお祝いをしたふたりが店を出たのは夜の10時ごろ。
しかし律子は家に帰らず、1㎞ほど離れた森で遺体となって発見されます。
当時近くを荒らしていた変質者が容疑者として逮捕されますが、この男にはその時間別の場所で別の女性(や羊)にイタズラしていたというヤなアリバイがありました。
その後は有力な手掛かりも見つからず、事件は迷宮入りとなりました。
誰が律子を殺したのでしょう。
そしてなぜ彼女は夜の森へ入って行ったのでしょう。
今は数学の助教授なれど作文がまるでダメな幼なじみ弥生(櫻井淳子)
事件の夜、律子と合格を祝っていたいた弥生は同じ大学の数学部に合格していて、現在は同大学の助教授です。
話を聞きに来た霧山と三日月に弥生は、「数学は好きだが国語は大嫌いだ」と話します。
弥生の話には言葉遣いの間違いが複数あり、国語が不得意なのは間違いありません。
しかし大学の受験科目には小論文があり、かなりハイレベルなものを書かないと合格できないと言われています。
一方の律子は、深夜ラジオでハガキを読まれる常連で、文章を書くのが得意でしたが、数学ができませんでした。
ふたりは入れ替わって受験した…?
律子の遺留品には、首を絞めるのに使ったとされるセーラー服のスカーフがあります。
スカーフのタグには「R」とマジック書きされていて、これが「律子」の頭文字であることから、スカーフは被害者のものと断定されていたのですが、よく見ると「R」はタグの裏側から書かれていて、実際は「R」を左右反転した記号です。
霧山と三日月の調査により、律子の利用していたクリーニング店にはロシア人の従業員ゴーゴリがいて、「R」を逆にした記号は、彼が書いたロシア文字だったと判明します。
ロシア文字「Я」の発音は「ヤー」。
スカーフの持ち主は、「ヤ」で始まる名前の人物です。
霧山はこう考えました。
数学者として生きる夢を持つ弥生が融通の利かないタイプだったのに対して、バラエティ番組の放送作家になりたいという律子は、すべての体験を面白いネタと考えているところがあり、替え玉受験のこともいつかバラしてしまいそうです。
事実その夜も喫茶「荒熊」で受験の秘密を気軽に口にしていました。
荒熊のマスターには、記憶を保持しておけない脳の障害があり、律子としては、マスターになら聞かれても平気だと思ってのことでしたが…
危険を感じた弥生は、律子のあとをつけ、森で首を絞めてしまいます。
弥生が使ったのは自分のスカーフ。
律子が絶命するとそのスカーフを捨て、律子のスカーフを盗って自分の首に巻いて帰宅。
霧山の推理を黙って聞いていた弥生は「90点」と言います。
律子がなぜ森に入って行ったのかが解き明かされていないからマイナス10点なのだそうです。
霧山は、その理由も探し当てていました。
律子の遺体が発見された場所近くに小瓶が埋められていたのです。
子供時代の律子と弥生が、未来の友人に対する願い事を書いたタイムカプセルでした。
お互いのメッセージは見ずに、いつか掘り起こそうと約束して土に埋めるタイムカプセル。
律子はきっとそれを思い出し、弥生が何を書いたのか見たくなって暗い森へ入って行ったのでしょう。
弥生が殺意を持ってつけてきているとは夢にも思わずに…
律子の望んだ将来の弥生は「一流大学に合格して大喜びの弥生ちゃん」でした。
事件は時効です。
でも
時効後に知ることとなったタイムカプセルの中身は、何よりも重い罰だったでしょう。
霧山が犯人を見抜いたポイント
国語力が壊滅的な弥生が小論文を書いて受検に合格したことに疑問に感じる霧山は、はじめから弥生を疑っていました。
犯人が律子のスカーフを後ろから抜き取って首を絞めたという所見があったため、三日月にセーラー服を着せて実験しますが、スカーフを抜き取ることはできませんでした。
被害者と同じスカーフを持っていた人物といえば同じ制服を着ていた人物ということになり、ロシア文字Яが決め手となって、弥生の犯行と分かりました。
「時効警察」9話はこちらに