「13の理由」シーズン2で浮かび上がったハンナに関する新事実をリスト
NetFlixオリジナル作品「13の理由」シーズン2が公開されました。
シーズン1は、自殺したハンナ・ベイカーがテープに録音した話の再現フィルムのような形で進行していましたが、シーズン2では、ハンナの両親が自殺の責任をめぐってリバティ高校を相手取った訴訟を起こしたため、喚問される証人の言葉から、テープに語られていない話や、ハンナの意外な顔が見えてきます。
「13の理由」シーズン2で浮かび上がった新事実をリストアップしました。
「新事実」と言っても…
出てくる話には、
- 法廷での証言の内容
- 法廷外で登場人物が話したこと
- 登場人物の回想
の3種類があります。
このうち、回想として出てくるものは、言わば神の視点であり、虚偽ではないと考えて差し支えないものと思いますが、証言は、本当のことを話しているとは限らず、回想とは性質の違うものとして扱うべきものであるため、「情報の種類」を明記しています。
Contents
自室で胸チラを自撮りしていた
エピソード1「一枚目の写真」
情報元:タイラー
情報の種類:証言
タイラーに関するハンナのテープの内容はこちら
【13の理由シーズン1】テープの登場人物がハンナにしたことを順番に整理#タイラー
ハンナが転校して来たばかりの頃、タイラーは、ハンナに写真のモデルを依頼していた。
撮影の時、タイラーはハンナが泣いた後のように見えたと言っている。
理由は不明。
ジャスティンとの公園写真が拡散されると、以後はタイラーに撮られることも拒否するようになる。
ある夜、タイラーがハンナの自宅を訪ねると、バイトから帰ったハンナは、胸チラを自撮りして誰かに送信していた。
送信先は不明。送信していたのかも不明。
コートニーから告白を受けていた
エピソード2「女同士のキス」
情報元:コートニー
情報の種類:証言
コートニーに関するハンナのテープの内容はこちら
【13の理由シーズン1】テープの登場人物がハンナにしたことを順番に整理#コートニー
周囲には同性愛者であることを隠していたコートニーだったが、ハンナを好きだった。
写真が流失したハンナとのキスの夜、コートニーは、ハンナにそれを告白している。
それを聞いたハンナは、コートニーにキスをひとつ返した。
ハンナの方からキスしている写真の存在を根拠に学校側弁護士は、「彼女も同性愛者なのでは?」と問うが、コートニーは、「絶対に違います」と断言している。
アレックス、ジェシカと3人で交互にキスしたことがある
エピソード3「酔った尻軽女」
情報元:ジェシカ
情報の種類:回想
ジェシカに関するハンナのテープの内容はこちら
【13の理由シーズン1】テープの登場人物がハンナにしたことを順番に整理#ジェシカ
ジェシカ、ハンナ、アレックスの3人がいつも一緒に行動していた頃、アレックスとハンナ、ハンナとジェシカ、アレックスとジェシカの順でキスした。
何気ない会話からはじまったゲームのようなものだったが、その直後にジェシカとアレックスはつき合い始める。
当時ジェシカは、アレックスから「ハンナが(ジェシカとアレックスがつきあっていることを)ひどく怒っている」と聞かされていた。
ハンナは少し皮肉を言っただけだったが、面倒を避けたいアレックスは、ハンナが激怒していると偽り、ハンナを遠ざけるよう仕向けたのだと、後にジェシカに懺悔する。
マーカスをおどしていた
エピソード4「2枚目の写真」
情報元:マーカス
情報の種類:回想
マーカスに関するハンナのテープの内容はこちら
【13の理由シーズン1】テープの登場人物がハンナにしたことを順番に整理#マーカス
バレンタインデーにマーカスがハンナを誘った時、ハンナとやれるかどうかブライスと賭けていて、リバティ高校体育会系の男ども全員がそれを知っていた。
しかしその後学校でハンナから脅され、以後、積極的な嫌がらせをするのをやめた。
マーカスのビビりようから、ハンナに睾丸をつかまれていたように見えるが、不明。
※マーカスも法廷で証言をしていますが、「ハンナにブライスとの仲を取り持って欲しいとしつこく懇願され、迷惑していた」というものでした。
その後のマーカスの回想やブライスとのやり取りから、この証言が嘘なのは、はっきりしています。
ずっと後までジャスティンとメールのやり取りをしていた
エピソード5「ラインカー」
情報元:ライアン
情報の種類:証言
ライアンに関するハンナのテープの内容はこちら
【13の理由シーズン1】テープの登場人物がハンナにしたことを順番に整理#ライアン
ハンナが詩を書いていた頃、二人で過ごすことが多かったライアンは、ハンナがまだジャスティンとメールのやり取りをしていることに気付く。
ハンナは、「公園写真拡散以来詫びのメールを送ってくるので返信しているだけだ」と言い訳するが、 ハンナの詩がジャスティンへの断ち切れぬ気持ちを表現したものであることをライアンは見抜く。
裁判で、「ハンナは誰のことを詩に書いているのか」と追求されたライアンは、「ジャスティン・フォーリー」だと答えはするが、「これらの詩は、孤独が書かせたものだ」とも付け加える。
体育会系の来そうにないカフェで、ハンナがジャスティンとふたりで会っているところを見かけたことは秘匿した。
ザックとつき合っていた
エピソード6「港で見せた笑顔」
情報元:ザック
情報の種類:証言
ザックに関するハンナのテープの内容はこちら
【13の理由シーズン1】テープの登場人物がハンナにしたことを順番に整理#ザック
夏休みの間にサックは、ハンナのバイトしている映画館にたびたび現れる。
親しくなったふたりは、互いに未経験だと打ち明けあい、関係を持つ。
ザック自身が、「体の関係だけではない。愛し合っていた」と証言しているとおり、ふたりは相思相愛のカップルだったように見えるが、ザックが男友達にハンナとの関係を知られたくないと考えていたため、新学期が始まると疎遠になる。
ハンナが体育会連にからかわれるところに同席していてもハンナをかばうことすらせず、ハンナを見殺しにしたザックの後悔は深い。
ドラッグ経験あり
エピソード7「3枚目の写真」
情報元:クレイ
情報の種類:証言
クレイに関するハンナのテープの内容はこちら
【13の理由シーズン1】テープの登場人物がハンナにしたことを順番に整理#クレイ
ジェフの家で、クレイやシェリ、ジェフの彼女とドラッグをやったことがある。
ハンナは、薬が切れる頃「死にたい」と口にしていた。
父親の浮気を知っていた
エピソード8「我が愛しき娘」
情報元:ハンナの父親
情報の種類:証言
ハンナが自殺する前によその女と浮気していて、ハンナもそれを知っていた。
父親はすぐにその女性と別れたが、ハンナに知られたことをベイカー夫人(オリヴィア)に話してはいなかった。
裁判でそれを初めて聞いたオリヴィアと口論になる。
母方の家系に精神疾患の病歴
エピソード8「我が愛しき娘」
情報元:ハンナの母親オリヴィア
情報の種類:証言
法廷で学校側弁護士に質問され、家系に不安症を患った者が何人かあり、オリヴィア自身も過去に何度かセラピーを受けたことがあると認める。
前の学校で女生徒へのいじめに加担していた
エピソード10「ほら笑えよ」
情報元:サラ
情報の種類:証言
転校する前の学校でハンナは、女3人のグループに属していたようで、3人のうちの一人の元彼が別のクラスメイト、サラとつき合い始めると、サラへのいじめに加担。
1週間の停学処分を受けた。
トニーを警察からかくまったことがある
エピソード10「ほら笑えよ」
情報元:トニー
情報の種類:出廷後、ハンナの母親への告白
トニーには、怒りの衝動を抑えられなくなることがあり、過去に2度、暴力事件で逮捕されたことがある。
ライアンとのデート中に同性愛をからかった初老の男を殴りつけ、通行人に通報された際、ハンナのバイトしていた映画館に逃げ込み、ハンナにかくまってもらっていた。
ハンナがトニーにテープを託し、全員の元を回るのを監視するよう依頼したのは、この時の貸しから、トニーなら責任をもって遂行してくれると信じたため。
ブライスをやんわりとフっていた
エピソード11「ブライスとクロエ」
情報元:ブライス
情報の種類:回想
ブライスに関するハンナのテープの内容はこちら
【13の理由シーズン1】テープの登場人物がハンナにしたことを順番に整理#ブライス
ブライスは、美しい転校生ハンナを気に入っていた。
体育会男子のレイプ場として使われていたクラブハウスでハンナがにっこり笑っている写真は、ブライスがハンナに対してまったく高圧的でなく、友人関係だったころに撮られたもの。
クラブハウスでは、訪れた女子に大麻を吸わせてその写真を撮り、口止めに使うのが習慣だったが、ハンナは写真を撮られるとき、「葉っぱ好きの転校生と思われたくない」と言いながら大麻を死角に隠している。
ブライスは、ハンナのその行為を止めず、実用価値のない写真を例外的に撮ったことになり、ハンナを特別視していた心情がうかがわれる。
しかしキスしようとするとハンナは、「ブライスを好きだけれども友達としてだ」と拒否する。
この後、ジャスティンがやすやすとハンナとの公園デートを実現したのを知って、ふたりの写真を拡散。
これがハンナの1番目の理由になる。
※ブライスの証言は、「ハンナから誘われて何度も関係を持った。パーティの夜はジャグジーでの行為が済むとハンナが『彼女になりたい』と言ったが、断わった。ハンナは傷ついてレイプされたと言い出したのだろう」です。
ブライスの回想シーンから、すべて嘘だと分かります。
ジャスティンを部屋に泊めたことがある
エピソード12「写真が入った箱」
情報元:ジャスティン
情報の種類:証言
ジャスティンに関するハンナのテープの内容はこちら
【13の理由シーズン1】テープの登場人物がハンナにしたことを順番に整理#ジャスティン1
【13の理由シーズン1】テープの登場人物がハンナにしたことを順番に整理#ジャスティン2
ジャスティンが公園でハンナとデートした夜の話には続きがあり、家でヤク中の母の彼氏セスとケンカして殴られ、避難のためにハンナの部屋に窓から忍び込んでいた。
ジャスティンは朝までハンナの部屋で過ごすが、疲れて眠り、二人は何もしていない。
ジャスティンは、ハンナを一目で好きになったと法廷で話している。
ジャスティンが出廷したのは、証言する勇気の出せないジェシカの代わりにブライスのレイプを告発するため。
しかし、この証言によってジャスティンもレイプで逮捕されることに。
ジャスティンは、弁護士であるクレイの母から事前にそのリスクを聞いた上で証言に踏み切った。
以上です。
マーカスやブライスの証言は、裁判の後に真相を回想する場面がはさまれていて、証言台でしゃべったことが嘘であるとはっきり分かるようになっていますが、その他の人物の話については、真偽不明です。
本当のことを話していたとしても、見方によって全く色合いの違う出来事になることもあるでしょう。
真実はひとつではないという厄介な現実が、「13の理由」シーズン2のサブテーマになっているように思います。
ハンナのテープから裁判の証言にある出来事を時系列に並べ替えたものはこちらに
「13の理由」シーズン3は2019年公開予定だそうです。
What happens now? Season 3 of #13ReasonsWhy is coming. pic.twitter.com/B5brKfPGYZ
— 13 Reasons Why (@13ReasonsWhy) June 6, 2018