ザ・テラー S2不名誉第6話あらすじ-ゆうこのタイゾウとチェスターの知る真相
AMCの「ザ・テラー」シリーズは、史実からオリジナルストーリーを起こすアンソロジーシリーズです。
シーズン1は19世紀イギリスの北極探検隊が全員行方不明になった事件を題材にした作品でした。
テラ1の実話要素はこちらにまとめてあります(ネタバレしてます。ご注意を)
「インファミー/不名誉」とサブタイトルのついたシーズン2では、第二次世界大戦中の日系アメリカ人の社会に起きる出来事が描かれています。
当時日系人が収容所へ入れられたのは事実で、そこでは心霊現象が起きると噂されていたそうです。
テラ1との大きな違いは、テラ2はコメディだということです。
これに気付くまでに6週間かかったわ。
テラ2第6話「タイゾウ」ではターミナル島の日系一世の過去とともにゆうこの身に何があったのか判明します。
Contents
前回5話終了時点での登場人物相関図
点線囲みは死んだ人
各登場人物の詳細はこちらに
第6話終了時点の相関図はこちらに
4 テラ2第6話終了時点の登場人物相関図
ザ・テラーS2不名誉第6話「タイゾウ」あらすじネタバレ無版
前回第5話はこちらに
ガダルカナル島の自動車事故で脚を怪我したチェスターは除隊処分となりオレゴンの日系人収容所へ戻って来ます。
そこでチェスターは、死んだウィルソンの妻フミが母アサコに「あなたが勝手なことをするから私たちに不吉がつきまとう」と言っているのを聞きます。
フミの口ぶりは、チェスターが不吉の根源だと言いたげですが、任地ガダルカナルでも奇妙な出来事が続き、女の霊を見たチェスターには、それを否定することが出来ません。
チェスターの問いに答え、ついに両親はゆうこと自分たち日系一世の関係、ゆうことチェスターとの関係を打ち明けました。
あまりの事実に茫然としたままふらふら歩くチェスターは、収容所の墓地で寝ているゆうこを発見します。
テラ2不名誉~インファミー第6話「タイゾウ」あらすじネタバレ版
※気付くのが遅いと笑われそうですが、テラ2はコメディです。
この回からそういう意識で見るようにしたらまあまあ面白くなりました。
ネタバレ箇所を読みたい人は、タップで開いてください。
そういえばチェスターはガダルカナルに行っていて例の日系人意識調査も回避できたんですね。
アンケートに答えたウォルトはイタリアの戦線に行かされたみたいなのに、運のいい奴です。
意識調査は前回第5話
テラ2第6話終了時点の登場人物相関図
6話で相関図が地殻変動したので、これを機会にもう出て来そうにない人は一旦削除しました。(グリチャックとか)
グリチャックってあれです。1話の最後に死んだ魚の仲買人の白人。
点線囲み=死んだ人
実線=家族、赤線=血縁です。
ヤマトさんの除霊法を私なりに解読してみた
ヤマトさんの悪霊対策は私たち日本人には実に難解なものです。
陰陽師?
まず…
- 解決するのは陰陽師→この収容所に陰陽師を呼ぶの!?
陰陽師というのは人のことと思っていましたが、アメリカでは違う意味なのでしょう(笑)
Onmyojiという呪術の一種みたいなニュアンスで使っていて、以下の一連のプロトコールを陰陽師と呼んでいるってことかと。
誰の魂?
そして
- ゆうこの魂はどこか他の場所にあり→これはまだなんとなく分かる
- 満たされない魂が入るための体が必要→なら魂はここにあるんじゃ…
- 入れ物になっている体を破壊すれば魂も消える→魂の所在地は結局ここかい!
??????
ヤマトさん難しいよ…
これをどうにか解読すると
- ゆうこの魂はどこか他の場所にあり→ここでゆうこを名乗っているのはゆうこではない
- 満たされない魂が入るための体が必要→肉体を必要とするどこかの悪霊がゆうこの体を乗っ取っている
- 入れ物になっている体を破壊すれば魂も消える→消すのは悪霊でどこか別の場所にあるゆうこのたましいではない
→めでたしめでたし
ということ?
邪悪な魂がわざわざ死体を乗っ取るのがよく分かりませんが。
私が霊なら生きてる人乗っ取るね。
どうせならすごい金持ちを乗っ取るわ。
身体破壊法
身体を破壊する具体的な手順もまた新鮮!
- 「南無阿弥陀仏」と唱えながらゆうこの全身にお経を書く
- しめやかな雰囲気から一転ガソリンまいて着火
- 建物ごと焼き払う
ヤマトさんの読んだ古い怪談って「耳なし芳一」だったのかな。
あれは魔除けだったんじゃ…
魔が入っている体の表面にお経書いとけば、魔は外へ出られないから、そのまま焼かれて消えるということか!
ヤマトさんのアレンジ能力すげー。
…もっとも、これで解決したかどうかは次回まで分からないのですが。
Seems like a good time to dig out this one by @tonytost. https://t.co/OezI0SmtVa
— The Terror: Infamy (@TheTerrorAMC) September 17, 2019
ザ・テラーシーズン2不名誉~インファミー第6話の感想など
ゆうこの恨みって…
ゆうこがターミナル島の日系一世を恨んでいることは分かっていましたが、何があったのかは不明でした。
今回で明らかに…でも本当にこれなの?
妊婦を放り出したのは人道的とは言えませんが…初夜に妊娠5ヶ月くらいはゆうに行っているお腹見せられたらそりゃ怒るでしょ。
なぜ黙ってアメリカまで来てしまったのか。
どうして許してもらえると思ったのか。
ゆうこは馬鹿なのか。
ゆうこのヒデオに対する心境を簡単に言うと、妊娠を隠して渡米した写真花嫁の私と結婚しないとはなんたる非道!死んで当然!
ってことに…
何が何だか分からないうちに母の自殺と父の怪死で孤児になったのにじっと耐えているトシロウっていい子だな。
ホームランドのデイナの弟思いだすわ。
てかさぁ…なんで「天女」に怒ってたの?
天女ってレイプ中に言ったのかと思ってたわ。おっちゃんが頑張って言った誉め言葉だったんじゃん。
そしてタイゾウを修道院から出して我が子として育ててくれた姉は泥棒ですか…。
Yuko BTS courtesy of @KikiSukezane. Who is excited for MONDAY’s new episode? #TheTerror pic.twitter.com/lpcBuAgszk
— The Terror: Infamy (@TheTerrorAMC) September 20, 2019
人はなぜか霊の言い分には道理が通っていると思い込む
これが今回の発見でした。
死んでも死にきれずこの世に出てくる幽霊の持つ恨みには、万人が納得する理由があるものだという前提で見る習慣がついているなーと。
お岩さんとかお菊さんとか。
「こりゃ気の毒だわ。好きなだけ化けて出なよ」と思いますよね。
有名な怪談は大体そうです。
そのせいか、すべての霊には四谷怪談級の不条理ないきさつがあり、呪われるのは相当悪い奴だという予断を持っていた自分に気付いたのです。
でも世の中には逆恨みというのが存在するわけで…
もしかすると恨みの90%くらいは逆恨みかも。
逆とまでは行かなくても斜め150度くらいの恨みとか。
それを思えば霊にも逆恨み、逆切れの類の道理に合わない物が相当数あるほうが自然です。
「霊の主張に正当性があるとは限らない」
これがテラ2のテーマか!わりと本気でそう思うわ。
ゆうこは、タイゾウを修道院に預けて川に飛び込んだことをひどく後悔していました。
子を人手に渡してしまった自分への憤りをヒデオへの憎しみに転化しているように見えます。
それにしたって、チェスターが健康に成人した今はゆうこも自分を赦していいはず。
お経書いて燃やすより、それを言ってあげたら良かったのかも。
Stream Now: Yuko wasn’t always a yūrei. See how she got her ravenous hunger for revenge on an all-new episode of #TheTerror. https://t.co/dG7Dknq6C7 pic.twitter.com/Bjvaq45jv7
— The Terror: Infamy (@TheTerrorAMC) September 17, 2019
ヘンリー・ナカヤマ
ゆうこがアサコの妹だったとは意外でした。
自分が両親の本当の子でないと知ったチェスターが、ふたりに腹を立てるのはもっと意外。
我が子と変わらず育ててくれたことにお礼を言うのかと思ったら…
妊娠中のルースがヘンリーとうまくいかないことをゆうこに相談した時、ゆうこは、「お父さんは寂しいだけ」と言っていました。
なぜナカヤマ家の事情を分かったふうに話すのか不思議でしたが、ゆうこは、あの家で血縁者がひとりもいないのはヘンリーだけだと知っていたのですね。
つまりゆうこは、本気でルースとヘンリーにとって有意義なアドバイスをしたことになります。
ゆうこがナカヤマ家を守っているように見えるところは、これまでにも何度かありました。
陣痛の始まったルースを診察室に連れて行ったとき、医師に「双子を取り上げたことがあるのか」と語気を荒げて確認していたヘンリー。
血のつながった孫ではなく、日系人からは忌み嫌われる双子の誕生を心から望んでいたヘンリーは、間違いなくチェスターの父親です。
チェスタ―もいずれヘンリーの度量の大きさと愛情の深さに気付くでしょう。
第7話はこちらに