「ザ・テラー」S1第3話「はしご」ネタバレと感想、船から目的地の距離など
「ザ・テラー」は、ダン・シモンズの小説「ザ・テラー 極北の恐怖」をドラマ化したものです。
10話で構成される「ザ・テラー」シーズン1第3話のあらすじを紹介します。
原作と大きく違う箇所はちょこっと原作解説も書いています。
Contents
「ザ・テラー」 エピソード3「はしご」のあらすじネタバレなし版
フランシスは、もはや救援を要請するべきだと隊長に提案しますが、フランクリンはそれを退け、この話し合いで二人の仲は決定的に決裂してしまいます。
隊員たちは、突如降ってわいた獣害に対応すべく氷の上にテントを設営し、白熊を呼び寄せて銃撃する計画を立てました。
しかしそのテントが襲われます。
どこから現れたのかも分からず、とてもシロクマとは思えない怪物の襲来に狙撃部隊は反撃できず、この日もふたりの犠牲者が出ます。
3話でよく見て欲しいポイント
- フランシスの辞表
ザ・テラー エピソード3流血のあらすじ-ネタバレ版
杜撰なイヌイットの埋葬
死んだイヌイットの父親を埋葬することになります。
ヤングの遺体は丁寧に土葬されましたが、イヌイットの遺体は、氷にあけた穴に捨てられます。
この穴の用途は船火事が発生した時に海水を汲み出すためのものです。(原作でそう説明されています)
救援要請を提案するフランシス
フランクリン隊長は、氷が解けて船で脱出できると今も信じています。
一方、夏に氷が解けなければあと1年以上ここにとどまることになり、最悪の事態を招きかねないと考えるフランシスは、南へ救援要請の小隊を向かわせるようフランクリンに持ち掛けます。
しかしフランクリンは、小隊を危険にさらし隊員の士気を下げる行為だと激怒。
やむを得ずフランシスは、ひそかに8名を選んで南へ向かわせるようブランキーに指示します。
隊長の命令に背く行為ですが、艦長を辞職する覚悟での決断でした。
実際にこの時自室で辞表を書いています。
フランクリン隊長死す
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— The Terror: Infamy (@TheTerrorAMC) May 30, 2018
フランシスが辞表を書いている頃、狙撃手数名は氷原にテントを張り、シロクマを迎え撃つ準備をしていました。
ねぎらいにきたフランクリンは、隊員たちと並んで記念写真を撮ります。
今はまだ誰も、この写真が現像されることはないとは予想もしていません。
狭いテントでは誰もが武勇伝誕生のチャンスを待ちわびています。
しかし怪物はあまりに突然にテントの上から襲い掛かります。
ブライアントの死体が落ちてきました。
頭を切り離された状態で。
続いて怪物はフランクリンをどこかへ運んでいきます。
着いたのはイヌイットの遺体を捨てた穴でした。
フランクリンは叫ぶほか何もできず、その穴に落とされてしまいます。
遺体が発見されることはなく、ちぎられた片脚だけが棺に納められました。
こうしてフランシスは隊長になります。
フランシスはすぐに救援要請隊を南へと派遣しますが、フィッツジェームズは、フランクリンを失ったショックが大きく、冷静に指令を出すフランシスが受け入れられません。
リーダーの喪失は、組織の大きな打撃です。
死んだヤングが大ファンだったことからも分かるように、ジョン・フランクリンは隊員に敬愛される隊長でした。
夜に船室で隊員たちが歌う歌はギボンズの「白銀の白鳥」という曲です。
隊員たちは、イヌイットを死なせてから熊に襲われるようになったと噂し始めます。
イヌイットの遺体の処置にかかわった隊員は、パーカーに入っていたお守りを娘に渡さず一緒に穴へ捨ててしまったことを気にし始めますが、取り戻すすべはありません。
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— Ridley Scott Associates (@RidleyScottCG) June 22, 2018
艦長の部屋へ忍び込むヒッキー
葬儀でフランシスは、フランクリンがゴア副長のために書いておいた弔辞を読み上げます。
聖書を引用したその弔辞に全員が聞き入る中、ヒッキーは列を離れ、フランシスの部屋へ忍び込みます。
嫌がらせ目的で侵入したヒッキーでしたが、フランシスの机の上にあった書きかけの辞表に気付きます。
ザ・テラー3話の感想・周辺情報など
この時にはまだ隊員も視聴者もトゥンバックの姿をはっきり見てはいませんが、どうやらシロクマではないようだと気付き始める頃です。
熊ではなく高い知性を持つ謎の生き物で、何かに怒っているようだと。
「ああ、SFだったのか」と思って(サイエンスフィクションとはちょっと違うかもですが)、ここで見るのやめようかと思ったくらいでした。
やめなくてよかった。
続きを見ずにいられない何かがあったのでしょう。
今ではキングウィリアム島に行きたいとまで思うようになりました。
あの島のどこかにフランクリンのお墓があるはずなのです。
その話はこちらに
8 ザ・テラーの中の実話:フランクリン卿が死んだときたくさんの銃声が鳴った
フランシスが救援要請隊を送ったグレートスレーブ湖
隊長になったフランシスはフランクリンの反対していた救援要請隊派遣に踏み切ります。
計画では、隊は南のグレートスレーブ湖近くの交易所に救助を求めることになっていますが、フランクリンの言っていたようにかなり遠いです。
今二隻の船のあるキングウィリアム島沖から1300㎞南西です。
地図はこう↓
この地図じゃ実感わかないですよね(笑)
カナダ全域の地図で見るとこう↓です。
ここまで行って、救助隊と一緒に戻ってくるまでの時間を勘案するとフランシスの案は決して時期尚早とは言えませんし、フランクリン隊長が許可しないのも無理ない距離だったとも言えます。
結局、隊の現状を非常に危機的と見るフランシスと氷が解けると信じているフランクリンの違いなのですが、物語の中では、ふたりの微妙な間柄がますますフランクリンをかたくなにしているようにも見えます。
フランクリンは最初から隊長候補に挙がっていた人物ではなく、極地経験はフランシスの方が豊富でした。
実在のジョン・フランクリン卿についてはこちらに
2 ジョン・フランクリン|「ザ・テラー」実在の登場人物経歴データプロフィール
4話ネタバレはこちらに
「ザ・テラー」S1第4話「屈辱の夜」ネタバレ有と無のあらすじと原作情報など