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「孤高のメス」WOWOWドラマ第1話あらすじと原作医師大鐘稔彦氏について

2019年1月15日

現役医師大鐘稔彦おおがねなるひこ氏のベストセラー小説「孤高のメス」がドラマ化されています。

第1話のあらすじを紹介します。

「孤高のメス」ドラマシリーズの登場人物はこちらに

「孤高のメス」第1話

※ネタバレしています。

当麻鉄彦登場

田舎町の甦生こうせい記念病院の外科医武村が開業のため病院を辞めることになります。

手術がうまいわけでも部下に慕われているわけでもない武村の退職を悲しむスタッフはいませんが、外科のチーフだった武村が抜けるので代わりの医師が必要になります。

甦生病院の院長島田は、近江大学病院卜部うらべに適任者を紹介してほしいと依頼しました。

甦生病院は近江病院の子会社か支店のような状態で、医師のほとんどが近江大の出身者です。

近江大は医師国家試験の合格率がとても低く、近江大から来た医師には患者に横柄な人が多いと、近江大の評判はよくありません。

そんな近江大病院と暗に陽に提携している甦生病院もあまり…

そこへひとりの医師がやって来ます。

医師の名は当麻鉄彦とうまてつひこ

アメリカで肝移植を学んだ外科医で、島田が以前に院長を務めていた神戸の病院でインターンとして働いていた縁から島田を訪ねてやって来たのでした。

ちょうどそこへヘパトーマの患者が運ばれますが、甦生病院では手に負えない症状であり、近江大へ搬送されようとしています。

難しい患者は近江大へ送るのが通例なのです。

当麻は、患者の状態から近江大まで運ぶ1時間が命取りになると判断し、ここで執刀させてはもらえないかと打診。

思いもよらぬ緊急手術でしたが、当麻の腕はよく、鮮やかな手際で患者を救います。

近江大の思惑と甦生病院の人事

手術が済むと当麻は島田に「この病院で働きたい」と申し出ます。

「海外で腕を磨いた外科医にはうちの病院ではもったいない」と当惑する島田に当麻は、「自分が医師を目指したのは、町医者の誤診で10代の兄が死んだからだ」と話し、「医療の地域格差はあってはならない」という信念を語ります。

島田は「そういうことなら」と当麻を外科の新しい医長として迎えることにしました。

これに怒ったのが近江大卜部です。

卜部は病院のハク付けのためにケンブリッジ大で肝移植を修めた外科医実川剛さねかわつよしを助教授として入局させようとしているところでした。

先に次期助教授の座を約束していた野本は邪魔になり、甦生病院からの「医長候補を紹介してくれ」という依頼は、渡りに船だったのです。

「野本を受け入れよ」とえらい剣幕の卜部に押され、島田は野本と当麻の両者を外科医長に据えることにします。

左遷同然で甦生病院へ来てみればもうひとりの医長がいると聞かされた野本は面白くありません。

もともと近江大出身者が幅を利かせている院内で、当麻は難しい立場に置かれます。

輸血なしの緊急手術

そんなある日、入院患者の容体が急変します。

患者は18歳の女性で診断はウィルソン病です。

全身に銅が付着するという難病で手術をしなければ助かりませんが、血液型は非常に希少なRhマイナスのAB型。

輸血用の血液をすぐに用意することができないので、手術もできません

野本らは、「なら仕方ないね」と冷めた調子です。

しかし患者本人と両親は、少しでも助かる可能性があるなら手術をしたいと望んでいます。

当麻は、輸血のできない条件下での執刀を申し出ました

当麻の技術の高さを知っているナースらでさえ「怖い」と尻込みする手術です。

術前、野本派に属する医師が「このオペには協力できない」と宣言しに来ました。

この時、近江大出身ながら甦生病院に疑問を感じていた青木がついに言います。

「私が手伝います」

手術は成功します。

患者の両親は深々と頭を下げ、食堂の職員は当麻と青木をねぎらいますが、野本たちの当麻への反感はいよいよ高まり、外科は異様な雰囲気です。

以上が「孤高のメス」ドラマシリーズ第1話のあらすじです。

病院が複数あるので、この先生はどこの誰かを覚えないと分かりにくいかも。

今のところ重要な病院は、当麻の赴任した甦生記念病院近江大学病院で、甦生病院は近江大に牛耳られている状態です。

原作者大鐘稔彦氏について

原作「孤高のメス」の作者大鐘稔彦(読み方は「おおかねなるひこ」です)氏は、現役の医師です。

高山 路爛(たかやま ろらん)というペンネームも持っていて医療漫画「メスよ輝け!」の原作者でもあります。

「孤高のメス」では、主人公当麻が、医療の地域格差を問題視していますが、作者ご自身は淡路島に診療所を構え、過疎地区の医療に力を注いでいます。

また、信仰上の理由から輸血を受けることを拒否するエホバの証人の患者に無輸血手術を施した経験もあります。

公式サイト:大鐘 稔彦のブログ

 

第2話はこちらに