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時効警察はじめました最終話ネタバレ-熱海メンバー再集合山﨑賢人回

時効警察はじめました」は8話でおしまい。これが最終回です。

これまでの時効警察シリーズについてはこちらに

レギュラー放送に先駆けて放送された2時間版「時効警察復活スペシャル」のあらすじ等はこちらに

スペシャルはアマゾンで見られます。

「時効警察はじめました」第8話「未来のことは誰にも解らないけど、さよならだけはやって来るのが人生…なんちて」あらすじネタバレ

第8話の未解決事件

24年前。

聖ノストラダムス高校の高飛び込み部コーチ祷巫女彦いのりみこひこが校舎の屋上から飛び降りて死んだ事件は、自殺かと思われましたが、生徒のひとり雨谷翔太あまやしょうたが祷の死を予言していたことから、事件性が疑われました。

でも疑わしい予言者雨谷には教室にいたというアリバイがあり、未解決のまま時効を過ぎています。

 

今ではスピリチュアル雨谷として活躍する元高飛び込み部エース

もうすぐ祷が死ぬと同級生味澤宙夫あじさわそらおに話していた雨谷は、高飛び込み部のエースでした

国際大会級の選手で将来を期待されていましたが、祷の死の1年ほど前、練習中の事故で高飛び込みを引退しています。

事故で雨谷は一時心肺停止状態になり、奇跡的に蘇生します。

その体験で不思議な力を得たとは本人の談。

PTSDの治療のため病院で半年間のセラピーを受け、退院した雨谷は未来の出来事が見えるようになっていました。

祷コーチの死を言い当てたのもそのひとつです。

今では動画配信サイトで有名女優の結婚や大物の逮捕などを次々に予言、的中させ、スピリチュアル雨谷として評判を得ています。

 

事件を担当した元刑事の話

当時事件の捜査にあたっていた刑事は、あれは自殺ではないと考えています。

根拠の一つは、祷の財布に入っていたバースディケーキの予約票です。

ケーキの受け取り予定日は、自殺した日でした。

自殺しようという人がケーキを予約するのは矛盾しています。

 

朝霞鈴音に横恋慕していた祷

祷の予約したケーキのデコレーションは「SUZUNE」という文字でした。

高飛び込み部の女子部員朝霞鈴音あさかすずねのことでしょう。

しかしふたりは恋愛関係だったわけではなく、鈴音が好意を持っていたのは雨谷のほうでした。

祷がそれに気付いていたとしたら…。

 

ドロラッチ味澤

雨谷の同級生で、死の予言を聞かされていた味澤は、卒業後ドローンを駆使してゴシップネタを集めるドロラッチとして生活しています。

霧山と三日月の訪問に自分が疑われていると感じた味澤は、「放送部に属していた自分は昼休みには放送室にいた」とアリバイを主張。

祷が飛び降りた時、校内には確かにラジオ放送の音楽が流れていました。

日本ではあまり知られていない曲で、鈴音が味澤のもとにテープを持ち込んでリクエストしたものだそうです。

味澤はそのテープを「鈴音に返した」と言っています。

 

高飛び込み部のタイムカプセル

三日月が土を掘っています。

霧山を訪ねて来た鈴音が、「高飛び込み部員全員で埋めたタイムカプセルがあり、そこに真相が隠されているかもしれない」と言うからです。

カプセルの中にはカセットテープと古いプレイヤーが。

鈴音は「あの時味澤に渡したテープだ」と言っています。

だとすれば録音されているのは、祷コーチが死んだときに流れていた曲のはずです。

雨谷が「テープを再生してみればいい」と提案します。

 

鈴音の異変

予想に反し、テープから流れる曲は、味澤が霧山と三日月に歌って聞かせた曲(♪Here we go~)とは違います

ふたりが首を傾げているうちに、鈴音は背後の廃屋の屋上に…

駆け付けた三日月が両腕で捕まえなければ、鈴音は飛び降りていたでしょう。

目の焦点が定まらず、何かにコントロールされているように見えます。

 

事故後、雨谷のPTSDを治療していた只野教授の専門は洗脳です。

 

心理学者只野教授の話

彩雲あやくもが只野を探し出しました。

何を思ってのことか今は大学を去り、焼き芋屋をしている只野は、しぶしぶ雨谷の話を始めます。

「雨谷が予言者としてもてはやされているのは知っているが、あれは予言などではなく、彼のしていることは洗脳なのだ」と。

恐怖体験からの回復を願い、只野は雨谷を催眠状態にして暗示を仕込みました。

その暗示によって雨谷のPTSDは癒えたのでしょう。

ところが雨谷は、その技法を悪用します。

たとえば催眠下の女優Aに「あなたは間もなく結婚する」と暗示をかけると、その人は結婚しなければいけないと感じ始め、結婚相手を探すようになります。

この暗示をかけた後に「Aがもうすぐ結婚する」と予言しておけば、あたかも未来予知のように見えるでしょう。

 

只野が雨谷に伝授してしまったテクニックはそれだけではありません。

治療において後催眠の手法も使っていたのです。

催眠下で特定のきっかけとアクションを結び付ける暗示をかけておくと、催眠が解けた後でも、意識に刷り込まれた言葉や音などに反応して特定の行動を取るようになります。

 

もしも特定の曲を聴いたら高いところから飛び降りるように後催眠をかけておいたら…

 

上書きされたテープ

タイムカプセルのテープは特殊な品で、普通のレコーダーでの上書きでは元の音声が残ってしまうものでした。

総武警察署鑑識の又来の尽力により、はじめに録音されていた曲が復元されます。

それは、味澤の記憶にあるとおりの曲(♪Here we go~)でした。

誰かがテープを細工して違う曲にすりかえていたことになります。

 

霧山と三日月は雨谷のもとへ向かいます。

 

霧山の推理

霧山の導き出した結論はこうです。

 

↓ネタバレです。

読みたい人はタップで開いてください。

 

ネタバレを読む

 

  • 病院で後催眠のことを知った雨谷は、祷を殺すのにそれを応用し、曲をトリガーに高いところへ上がって飛び降りるという後催眠を彼に仕込んだ
  • 完全犯罪は成功したが、雨谷が祷に暗示をしかけるのを偶然鈴音が聞いていた。
  • 最近になってそれを知った雨谷は、あらためて鈴音に後催眠をかけ、タイムカプセルの森で鈴音を死なせようとした。
  • トリガーとなる曲に24年前と同じ曲を使うと鈴音が当時のことをすべて思い出してしまかもしれないと考え、タイムカプセルを掘り返してテープを上書きしておいた。
  • この行為が思わぬ痕跡を残し、霧山にテープの再録音を見抜かれる結果になった。

 

雨谷の告白

22年ぶりに再会したはずの鈴音と一週間前に食事していたのを味澤のドローンで撮影されていたのを知った雨谷は、抵抗することもなく真相を打ち明けます。

 

高飛び込みでは、水面の波で水との距離を測っています。

そのため、高飛び込み用のプールには水を波立たせる装置がつけられています。

事故の日、祷は、雨谷が飛び込むプールの波を立たせる装置を止めていたのです。

水面との距離が分からず、飛び込みが狂ったことがあの事故の原因でした。

 

復讐の気持ちよりも好奇心を満たすための殺人でした。

時効を迎え、終わったはずの犯行でした。

でも、後催眠を仕込んでいるところを鈴音に聞かれていたと知り、口封じのために鈴音にも死んでもらうほかないと考えたのでした。

 


これは…

あの曲のことがずっと鈴音の頭から離れなかったのは、雨谷を好きだったからこそでしょう。

もちろん霧山は雨谷のしたこと、しようとしたことを誰にも言いません。

いつもと同じです。

でも、鈴音は今度もまたテープの曲と雨谷のことを考え続け、いつか雨谷が自分を殺そうとしたことに気付いてしまうでしょう。

もう気付いているかもしれません。

 

只野教授に鈴音の記憶を消す催眠をかけてあげてほしいです。

霧山は再びアメリカへ

霧山はFBIからオファーを受け、またアメリカへ発ちました。

「時効警察はじめました」はこれで終わりです。

 

熱海の捜査官

最終回には三木聡監督のドラマ「熱海の捜査官」の出演者がたくさん出ていました。

犯人役の山﨑賢人さん、ドロラッチの染谷将太さん、高飛び込み部の二階堂ふみさんは、「熱海の捜査官」でも同級生。

染谷さんは「熱海」での役名も味澤宙夫でした。

祷コーチ役の少路勇介さんは警察官としてふせえりさんとともに南熱海署に勤務しています。

南熱海署長は松重豊さんです。

オダギリジョーさんは広域捜査官。これは架空のポジションですがちょうど日本のFBIといったところです。

「時効警察はじめました」最終回には、「熱海の捜査官」の印象的なBGMグノシェンヌや、登場人物の口癖「もうだめだぁ」などが散りばめられていました。

「蘇生」というキーワードも。

 

謎まみれで完結した「熱海の捜査官」

もしかして「時効」の最終回に「熱海」のヒントがあるのか…?