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「キャッスルロック」シーズン2第1話あらすじ-さすらいのアニー・ウィルクス

2020年2月2日

スティーブン・キングの集大成とも言えるドラマ作品「キャッスルロック

謎山積みで終わったシーズン1を放ったらかしにシーズン2は別の物語から始まりました。

 

キャッスルロックの隣のエルサレムズ・ロットという町が舞台で、S1でよく登場人物が飲んでいたバー「メロウ・タイガー」がちらっと映ったりもしています。

(ジョイがチャンスにもらった包みを開け、中のスマホを見る時に立っている橋のたもとにメロウ・タイガーがあります)

 

キャッスルロックシーズン2第1話あらすじ

アニー・ウィルクス

母と娘が車を走らせています。

笑いの国」を探し求める母アンの旅は、ミネソタ、オハイオ、ウィスコンシン…と続き、幼かった娘のジョイももう中学生くらいの年齢です。

ジョイが学校に行っているふうはありません。

アンは異常なまでに周囲の人々を疑い、ジョイが他人と接触するのを嫌っています。

車が間もなくキャッスルロックへ入ろうとする頃、傍らの小瓶から薬を取ろうとしたアンは運転を誤り、車を横転させてしまいます。

修理が済むまでふたりはここエルサレムズロットに留まるほかなくなりました。

仮住まいのつもりで借りた安キャビンでの生活が始まるとすぐに問題が起こります。

アンには精神疾患があり、薬が必要ですが、病院にかかることが出来ず、正常な状態を維持するのが日ごとに困難になっていきます。

アンは、これまでいつもそうしてきたように看護師として病院に入り込み、薬を盗むことにしました。

やはり盗んだであろうナンバープレートを何枚もストックしていて、行く先々で貼り換えているアンは、身元を隠して旅していたのでした。

アン・インガルスという名も偽名です。

ある晩アンは、自分の本当の名をネットで検索しました。

そこには殺人でFBIに指名手配されている若い頃のアンの写真が。

指名手配犯の名は「アニー・ウィルクス

 

※アニー・ウィルクスは、キングの「ミザリー」の登場人物で、ある作家の「ナンバーワンのファン」を自負する看護婦です。

 

キャッスルロックシーズン2は2019年のお話で、「ミザリー」のアニー・ウィルクスは40代くらいでした。

このアニーとあのアニーは同じ人ではあり得ないことになりますが、かと言って全く無関係なはずがなく…ここをどうするんでしょう?

よく考えたらふたりのアニーはヘアスタイルも同じですね。

エルサレムズ・ロットについて

エルサレムズ・ロットという場所は、実はシーズン1にも登場します。

弁護士ヘンリーの息子ウェンデルが一人でボストンへ帰るバスに乗ったものの、何かに誘われるようにふらりと下車してしまった町がエルサレムズ・ロットでした。(シーズン1第8話)

ウェンデルは、バス停からキャッスルロックの森へと歩き、そこで発見されます。

エルサレムズ・ロットは、キャッスルロックと森を挟んで反対側にあるのではないかなと思います。

エルサレムズロットという町は架空の場所ですが、スティーブン・キングの短編に「呪れた村〈ジェルサレムズ・ロット〉」という作品があるそうです。

(「ナイトシフト」に収載)

Jerusalem’s Rot=ジェルサレムズ・ロット=エルサレムズ・ロット でしょうたぶん。

 

キャッスルロックシーズン2の登場人物についてはこちらに

 

キャッスルロックシーズン2第1話あらすじ-ネタバレ版

 

以下ネタバレです。

読みたい人はタップで開いてください。

 

ネタバレを読む

 

キャッスルロックシーズン2登場人物相関図

ソマリア人モールを巡る争い

アンとジョイが事故で脚止めを食ったエルサレムズ・ロットでは、ソマリア人のモールを巡って利権争いが起きています。

白人のエース(ジョン・エース・メリル)の仕切る既存のモール「ソマリ・モールの近くにソマリア人のアブディ(アブディ・ハウルワダッグ)が新しいモール「ソマリア・コミュニティ&ビジネスセンター」を建設しようとしていて、「ソマリモール」のテナントの多くが、賃料の安い新モールへ移転しようとしているのです。

エースの困窮を見かねたおじのポップ(レジナルド・ポップ・メリル)は、アブディの妹ナディアにアブディをなだめてくれと依頼しました。

訂正:エースはポップの甥でした

ナディアは、アンの勤める病院の医師で「ドクターHと呼ばれています。

アブディの妹でもちろん黒人ですが、訪れたポップとは親子同然の間柄。

ナディアの医大進学費用はポップが出したようです。

 

病院のスタッフは明らかに肌の色の違うポップを「ドクターHの父」と言っています。

エースは血縁関係のポップを「曹長」と呼び、「そう呼ぶな」と言われていました。

ポップとエースのメリル家、とナディアのハウルワダッグ兄妹の関係は、かなり複雑なようです。

 

ポップ役のティム・ロビンスは、「ショーシャンクの空に」の主役をやった人です。

エースの放火

エースは、モールの件の仕返しにアブディの家に火をつけます。

その頃アブディは妹ナディアの家に居候していたため、エースが火炎瓶を投げ込んだのはナディア、ドクターHの自宅でもありました。

ちょうどその時家にはもうひとりの侵入者が。

ドクターHが持っている薬剤保管室のカードキーを盗みに来たアンです。

ドクターHの恩情措置

アンは火事の混乱に乗じてカードを持ち出すのに成功しますが、薬剤保管庫に忍び込んだところをドクターHに見つかってしまいます。

 

「私はジャンキーや売人ではない」

「病気がばれたら看護師の仕事ができなくなり、娘を養えなくなる」

「必要な薬と量は長年の経験で心得ている」

 

と必死に言い立てるアンにドクターHは処方箋を書いて渡し、「ここで働いている間は私に任せて」と請け合います。

アンの前に突然、流浪暮らしからエルサレムズ・ロットに根付く道が開けました。

新たな殺人

薬を飲んで上機嫌なアンはジョイに外出を許し、ひとりでキッチンに立っています。

そこへエースが入って来ました。

エースはこの安キャビンの家主で、家主はどの部屋へも自由に入っていいことになっているのだそうです…

用件はジョイの口止め

アブディの家に投げこむ火炎瓶を準備しているところをジョイに見られたのに気付いていたのです。

ただ「黙っていろ」と言うだけの口止めに大した効果は望めませんが、エースが強気なのはアンの弱みを握っていたからです。

キャビンにはネット接続回線が引かれ、住人は無料で利用することが出来ます。でもこれは一種の罠。エースは住人のアクセスログをチェックしていました。

先日アンが「アニー・ウィルクス」と検索したことや、検索結果には殺人の指名手配犯として若い頃のアンの顔写真が出ていることをエースは知っていたのでした。

致命的な秘密を知られたアンは、手にしていたアイスクリームのスクープをエースの口に突っ込みます。

 

倒れたエースの口から突き出るスクープを拳でさらに深く叩き込み、アンはエースを殺しました。意外と簡単に。そして独創的に。

コンクリート打ち間近のソマリ・ビジネスセンター

アンは、エースの遺体をアブディの新モール、ソマリ・ビジネスセンターの予定地に捨てることにしました。

そこには間もなく土台のコンクリートが流し込まれる予定だと、夜のニュースで報じられていたのでした。

 

第1話の感想

エースがバカ過ぎて。ね。

 

第2話はこちらに