モリーに救出されるヘンリー
森で出会った不思議な男たちのトレーラーに閉じ込められたヘンリーは、異変を察知して駆け付けたモリーに助け出されました。
モリーは、オーディンとウィリーの行方を知らないようです。
左目に何かが突き刺さったオーディンの遺体が森に転がっていますが、誰がやったのか分かりません。
窮地を救われたヘンリーは、「ヘンリーの心情を感じ取れる」という話は彼女の思い込みではなかったと信じ、「どうかしている」と言った非礼を詫びます。
ルース宅の惨状と青年の謎の言葉
帰宅した家は静かです。
母ルースは部屋で眠っていて、ウェンデルは見当たりません。
病院にいるはずの青年がキッチンに立っているのでヘンリーは驚き、「ここで何をしているのだ」と問いただします。
青年は何も言わず、ヘンリーを小屋へ連れて行きました。
そこにはパングボーンの遺体が。
青年は、「怯えて混乱したルースがやった」と言い、「死体を森へ運ぼう」と持ち掛けます。
顔をしかめるヘンリーを見て青年は、「彼には今何かが聞こえている」と勘付いたようです。
続けて青年が言ったのは「やっとだ」「森に行かないと」「27年君を待ってた」
意味が分かりません。
さらに青年は奇怪なことを言います。
「地下室から君を助けたらこんな目に…」
パトカーのサイレンが聞こえてくると、青年は小屋の裏口からどこかへ逃げて行きました。
帰宅したウェンデルが青年を不審に思い通報していたのでした。
目覚めたルースは、ヘンリーに「あの人が帰って来た」「正当防衛だった」「今度はあなたを守った」と話し、今も自分が撃ったのは死から甦った夫だと思い込んでいます。
「パングボーン殺しの容疑者は逃げた青年」と、警官もそう思っていますが…。
何かを知るウェンデル
ヘンリーは、ウェンデルをボストンへ帰します。
「おばあちゃんに父さんのことを色々聞いた」と話すウェンデルは、「このまま一緒にこの町を出よう」と言いますが、ヘンリーはバスに乗りません。
ルースがウェンデルに何を話したのか、今はまだ不明です。
この時バスのフロントガラスに黒い鳥(カラスかヒメコンドルか分かりません)が激突して落ち、ウェンデルは激しい耳鳴りに襲われます。
死んだ所長レイシー宅の入居者
自殺したショーシャンク刑務所前所長レイシーの住んでいた家が売れました。
買ったのは、以前にモリーが内覧に案内したゴードンとリリスの夫婦です。
内覧の際、冷蔵庫に隠した骨壺が見つかり、気まずい雰囲気になりましたが、夫は壁に飾られたレイシー所長の絵を気に入ったようでした。
夫婦はそこをB&B宿泊施設にする予定です。
不気味な事件のたくさん起きる土地柄を利用して、ホラーファンの観光客を呼び込む戦略を立てています。
引っ越しの荷解きをする夫婦が地下室の鍵を見つけ、階下に降りると、そこには何十枚もの絵が。
レイシーの描いた絵でしょう。
厳重に施錠された地下室に並んでいたのは、すべて青年を描いた肖像画でした。
最初の宿泊予約はすぐに入ります。
泊まりに来たのは、ホラーに興味のない男女の不倫旅行でした。
その夜、ゴードンは客を斬殺します。
なぜなのかゴードン本人にも分かりません。
「ただ突然やってしまった」と言うゴードンは血にまみれ、床にはズタズタたになった遺体が。
翌日、ゴードンは「何か」をのこぎりのようなもので切っています。
傍らにはふくらんだ黒いごみ袋がたくさん…。
2階客室ではリリスが床を磨いています。
夫妻は、この殺人を隠蔽すると決めたようです。
そこへジャッキーが訪ねてきます。
要件は「タクシーの客をここへ連れてくるから、客が車を呼ぶ時にはうちを使ってくれ」という営業です。
ジャッキーは、いつもの調子で屋内に入り込み、リビングに置かれた殺人フィギュアを面白がっていますが、隠し事のある夫妻は気が気ではなく、「団体客が来る」と言ってジャッキーに退去を促しました。
ジャッキーは庭でおかしなものを見つけます。
足元に落ちていたそれは、銀の装飾品の一部に見えますが、血のような何かがついていたのです。
レイシーの描いた絵
ヘンリーにはずっと気になっていることがありました。
青年が発見されたときに調査に行ったレイシー所長宅の地下室です。
一般家庭にそぐわない頑丈な南京錠のかけられた地下室の存在に気が付きはしましたが、当時の家主である盲目の未亡人に追い出され、そこを見ることができなかったのです。
ヘンリーは、B&Bになったその家を再訪してみますが、夫妻は留守なのか出てきません。
無断で家に侵入したヘンリーが見たのは、壁一面に並ぶ青年の絵でした。
絵の裏にはレイシー所長の署名と描いた年が入っています。
2006年、1999年、1995年…。
1991年の絵がありました。ヘンリーが失踪した年です。
その絵のモデルが着ているのは、情報を求める訪ね人広告で使われたヘンリーの写真と同じ服です。
顔や髪は青年のように見えますが…。
家主のゴードンが入ってきました。
不法侵入して壁の額を外しているヘンリーは、いかにも怪しく、ゴードンは怪訝な顔ですが、ヘンリーが「もう帰る」と言うと黙って帰そうとします。
ところが、リリスが刃物でヘンリーに向かってきます。
暴漢だと勘違いしたのか、殺人の秘密を知られたと思ったのか、それとも夫と同じように理由の分からない凶行だったのか。
ヘンリーと揉み合うリリスは、握った刃物で自分の首を切って死んでしまいます。
庭へ逃げたヘンリーをゴードンが追ってきました。
ヘンリーに馬乗りになってナイフを掲げるゴードン。
どうしたのでしょう。ゴードンは突然力を失って倒れました。
ジャッキーがゴードンの頭に斧を叩きつけていました。
昼の訪問でゴードン夫妻をおかしいと感じたジャッキーは、(おそらく好奇心から)庭で様子をうかがっていたのでした。
モリーと青年
モリーが自宅へ帰ると、中に青年がいます。
「ヘンリーにはまだ早い」「助けてくれるね」
何を言っているのか…モリーにも分からない様子です。
さらに青年は「君は僕を知っているはずだし、僕も君を知っている」と言うと、子供の頃の家具の配置やモリーのしていたことを言い当てます。
「どうして知っているの?」と問うと青年は「僕もいたから」
「君が死んだ森に僕もいたんだ」