鬼平犯科帳スペシャル「山吹屋お勝」登場人物キャストとあらすじ
「鬼平犯科帳」は池波正太郎の同名小説を原作にした時代劇シリーズです。
何度も連続ドラマになっていますが、2001年にレギュラー放送を終えてから14本の2時間スペシャル版が制作されています。
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「山吹屋お勝」
鬼平犯科帳スペシャル「山吹屋お勝」は2005年制作のドラマです。
池波正太郎の「鬼平犯科帳」文庫版では5巻に収載されている「山吹屋お勝」が原作です。
原作とドラマではちょっと話が違います。
中村吉之助版レギュラーシリーズの鬼平犯科帳でも「山吹屋お勝」はドラマ化されていますが、こちらも多少ストーリーが違います。
鬼平犯科帳「山吹屋お勝」ゲスト登場人物
主要キャストは、すべて中村吉右衛門版の出演陣が続投しています。
三沢仙右衛門(みさわ-せんえもん)
演:橋爪功
平蔵のいとこで巣鴨の大百姓
初蔵
演:金田明夫
仙右衛門の長男
お勝
演:床嶋佳子
平蔵のいとこが見初める茶屋女
王子権現参道にある仙右衛門いきつけの料理茶屋山吹屋で最近働き始めた
関宿の利八(せきやど-の-りはち)
演:吉田栄作
夜兎の角右衛門一党のひとりきりの生き残り
角右衛門と一緒に死にかけたところを平蔵に助けられ、生還後密偵になる
鬼平犯科帳「山吹屋お勝」あらすじネタバレなし
鬼か菩薩か山吹屋のお勝
平蔵のいとこ三沢仙右衛門が長男初蔵といっしょに役宅へやって来ました。
でもどこか様子が変です。
大げさなまでに憮然としている仙右衛門とは対照的に、初蔵は「聞いて下され長谷川様」と平蔵にすがりつかんばかり。
相談事というのは、仙右衛門の再婚でした。
仙右衛門は王子権現前のいきつけの茶屋「山吹屋」のお勝という女にすっかり惚れこんでしまって、三日と開けずに王子へ通い、とうとう嫁にもらうと言い出したのだそうです。
仙右衛門によると相手のお勝も無論承知とのこと。
「三沢家の隠居ともあろう者が二十も若い茶屋女を」と初蔵は猛反対していますが、仙右衛門は、「たとえ茶屋女でも私にとってお勝は天女。お前が許さないと言うなら家を出てお勝と二人で暮らす」とまで言い出す熱の上げようです。
平蔵は「お勝が鬼か菩薩か見定めてやろう」と約束しました。
横で聞いている久栄は、笑いをこらえるのに必死です。
王子権現は現在の王子神社。東京十社のひとつです。
素人離れしたお勝の護身
山吹屋の座敷に上がって酒を飲む平蔵を外で待つ忠吾に、お勝が茶菓子を運んできました。
気働きが良く柔和な雰囲気のお勝を忠吾はすぐに気に入り「お勝さんは天女です」と断言。
でも平蔵には少し気になることがあります。
遊び人のふりをする平蔵が「よその卓へ行かずにここにいろ」とお勝の手をつかんだ時の所作です。
普通の女ならそんな時、手を自分の方へ引いて逃げようとするのにお勝は、手首をひねってするりと抜いてしまったと言うのです。
一種の護身術ですが、茶屋の女にしてはあまりに手慣れていると、平蔵の勘は「お勝にはなにかある」と警鐘を鳴らしたのでした。
となると、お勝の件はもう仙右衛門の恋路どころではありません。
平蔵は、五郎蔵にそれを話し、五郎蔵は、関宿の利八にお勝を調べさせることにしました。
利八を知るお勝
利八が、仙右衛門の甥のふりをしてお勝を見に山吹屋へ来ました。
奥の座敷へ酒を運んできたお勝は、利八の顔を見るなり膳を取り落とし「関宿の利八さんじゃ」
利八は素早くお勝の肩をつかむと口を手で押さえ「誰だてめえ」とすごみますが、お勝は少しも怖がっていません。
「あんた生きていたんだね」そう言って涙するお勝。
その日、お勝も利八も姿を消しました。
鬼平犯科帳「山吹屋お勝」あらすじネタバレ版
以下はネタバレです。
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