いだてん東京オリムピック噺1話あらすじと大河ドラマの見逃し配信について
NHK大河ドラマが58作目にして初めて歴史モノから離れた「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)」
2019年1月からスタートしたこのドラマは、日本がオリンピックに出会い、選手を送り出し、東京へオリンピックを招致する過程を史実と創作を織り交ぜて描いた物語です。
第1回「夜明け前」
日本人はまだ「スポーツ」という言葉すら知りません。
1話のあらすじを紹介します。
ネタバレしているのでまだ見ていない人は気を付けてください。
見逃し配信はこのボタンからがお得です。
(現在4話から10話は配信を停止しています)
Contents
いだてん~東京オリムピック噺第1話「夜明け前」あらすじ
いだてんとは
韋駄天(いだてん)は、足の速い神様。
「天」は弁財天や毘沙門天の「天」です。
足の速い人を韋駄天走りと言ったりもします。
東京オリンピック招致なるか
1959年東京
浅草へ向かうタクシーの中、「急いでんのよ」と運転手をせかす娘美津子(小泉今日子)の隣で古今亭志ん生(ビートたけし)は、眠そうな顔です。
渋滞で進まないタクシーの横を白いランニングの男が追い越して行きます。
志ん生は、男が足袋で走っているのに気付き「富久みてぇだな」と言います。
「富久」は古典落語。志ん生師匠はその日の演目を富久に決めました。
高速道路の工事中で、雑然としていますが活気にあふれる東京は、オリンピック招致目前です。
スポーツを知らない日本人をオリンピックへ!ジゴローカノーの奮闘
みなさん! #いだてん 第1回ご覧いただきありがとうございました。
スポーツを愛する豪快な男たち #天狗倶楽部。
彼らのユニフォームのワッペン、#TNG は本当にあったデザイン。当時から言葉を省略してローマ字で表す文化があったんですね! pic.twitter.com/7oaz96BN3h— 大河ドラマ「いだてん」 (@nhk_td_idaten) 2019年1月6日
ドラマは1909年にさかのぼります。
まだ洋装の人のほとんどいない浅草でタキシードの紳士が清さん(中村勘九郎)の人力車を拾いました。
紳士は嘉納治五郎(役所広司)。
ジゴローカノーとして世界に名高い柔道家で今は高等師範学校校長の嘉納は、フランス大使館に用があると言います。
駐日フランス大使ジェラールは、日本のオリンピック参加を実現すべく、嘉納に旗手役となって動いてほしいと依頼します。
近代オリンピックの父クーベルタン男爵の希望だと。
嘉納にはオリンピックがなんなのかもよく分かりません。
でも「あなたが適任者、ライトマンだ」と言われてすっかり気を良くしています。
体育教育の研修に赴いていたスウェーデンから帰国したばかりの永井道明教授(杉本哲太)に意見を尋ねますが、永井は猛反対。
西欧人の体格や体力を目の当たりにしてきた永井は、日本人が対等に戦えるとは到底思えず、体格の向上こそが今の日本の目指すべきところであり、競技など50年早いと言うのです。
また、永井はロンドン五輪のマラソンでイタリア代表ドランド・ピエトリが半ば意識を失いながらゴールする光景に憤慨し、国家の威信のために選手の命を危険にさらす競技などもってのほかだと、えらい剣幕で、オリンピックそのものに嫌悪を感じています。
ジェラールに見せられたオリンピックの写真が目に焼き付いて離れない嘉納は、日本体育協会会長加納久宜のもとを訪ねます。
ところが加納は、アンチスポーツの姿勢です。
では「体育協会」とはいったい何をする組織なのかと問いたくなりますが、加納の言うには、「体育とは子供たちに健康な体を授けるためのもので、一部エリートが競うためのものではない」のだそうです。
この国でオリンピック参加に乗り気なのは、嘉納治五郎と助教授の可児徳(古舘寛治)のふたりだけ。
旗色は最悪です。
そんな時嘉納は、横浜正金銀行副頭取三島弥太郎(小澤征悦)の弟、三島弥彦(生田斗真)と出会います。
オリンピックの夢を語り、融資を依頼する嘉納を冷ややかな態度であしらう兄弥太郎とは対照的に、弥彦はたいへんなスポーツマンで、オリンピックにも関心があります。
弥彦とスポーツ愛好家の集まる天狗クラブの面々はオリンピックに乗り気のようですが…。
結局弥太郎の融資は受けられず、断念せざるを得ない状況です。
でも、世界の舞台にはためく日の丸は思い浮かべるだに輝かしく、嘉納はどうしてもあきらめきれません。
とうとう勝手に新団体「日本体育協会」を立ち上げてしまいました。
今の国内に海外と戦える人材などない。まず肋木とスウェーデン体操で鍛えよと唱える永井に「日本のどこかに俊足の神韋駄天はいる」と宣言。
本家日本体育協会会長加納の抗議には「大日本体育協会」と改名することで対応。
まるで子供のケンカですが、横で見ていた弥彦は嘉納の話すオリンピックの理想に心を打たれます。
こうして天狗クラブと嘉納はスポーツ精神で結ばれる友人になりました。
いだてんを探せ!
嘉納は彼らの勢いを追い風に陸上競技の国内予選を開催しようと考えます。
都内にはまだなかった競技場の整備、参加する選手の安全確保の問題、永井や加納の反対、そして嘉納自身は糖尿病が悪化して入院するなど、行く手は険しく、嘉納は弱気になり、見舞いに来た可児に弱音を吐きます。
「韋駄天などいない」
病室で夢を見たと言うのです。韋駄天の夢を。
脚はカモシカで頭は象。手には優勝カップを持っていた。
この荒唐無稽な姿こそが韋駄天など絵空事という暗示だと、嘉納はそう思ったのです。
でも可児はその話を聞いてますます韋駄天発掘に自信を深めた様子です。
可児は、独断で優勝カップを発注していたのでした。
嘉納らの奮闘は実り、国内予選は実現にこぎつけます。
当時は42.195kmを走れる人物がいるのかどうかも不明でした。
それはただただ「とてつもない距離」だったのです。
もしも世界記録にひけをとらないと言える選手が見つからなければ、その時はマラソン出場を辞退するという方針のもと、全国から集まった健脚自慢らの選考レースがスタートします。
足袋のいだてん金栗四三
みなさん!第1回いかがでしたか?
ラストシーン、雨に濡れた帽子の赤い染料が四三の顔に垂れてきた、というのは実際に記録に残っているエピソードです!
#いだてん にはウソのようなホントの話が盛りだくさんです! pic.twitter.com/pWhIAMn4pu
— 大河ドラマ「いだてん」 (@nhk_td_idaten) 2019年1月6日
マラソンは強い雨に見舞われ、次々に入る報告は増え続ける落伍者の人数ばかり。
主催者のテントは救護班の派遣を急ぎ騒然としています。
その時また、競技場へと駆けてくる者が見えました。
伝令かと思われた走者は、足袋を履いています。
ランナーの名は金栗四三(中村勘九郎)。
日本初のフルマラソンの優勝タイムは、2時間32分45秒と当時の世界記録2時間59分45秒を大幅に上回るものでした。
足袋のサブスリーランナー、私達のいだてん金栗の誕生です。
いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~第一章第1話はこんなお話でした。
第2話のネタバレはこちらに
いだてん~東京オリムピック噺1話「夜明け前」の感想
近代オリンピックの歴史がまだ浅いころ、日本には「スポーツ」というものがなかったのですね。
よく考えてみればそれで自然なのですが、ちょっと新鮮でした。
嘉納治五郎は、あらゆる国のあらゆる競技の選手が一堂に会して同じルールのもとに競うというオリンピックの魅力をいち早く理解し、なんとか日本の選手を参加させたい一心で動いています。
永井や加納は、反対の立場ですが、それぞれ確たる言い分があり、どちらも子供たちへの愛情と使命感に裏打ちされたとても教育者らしいものです。
永井は、年若い選手に国を背負って戦わせるのは残酷な結果になりかねず、それよりも日本人が今やるべきことは体格をよくし、基礎体力をつけることであると主張しています。
ひとつもおかしなことは言っていません。
スポーツとは常に危険の潜在するもので、安全のためには体を作る必要があります。
この時代にスポーツの問題点を言い当て対策を打ち出しているとも言える永井氏は、決して単純な敵役ではなくスポーツの発展になくてはならない人物でしょう。
体育とは子供たちに健康な体を授けるものだと言う加納の理念も、なるほどなと感じ入るものでした。
体育とスポーツの間にこんな違いがあると考えたことも、体育の授業が私たちの健康のためにプログラムされていると意識したこともありませんでしたが、実際にその通りでしょう。
では凡人にとってオリンピックは無意味なものなのか。
なぜ私たちはスポーツを観戦するのか。
いだてん~東京オリムピック噺~は、きっとそんな疑問を解き明かしてくれるドラマなのだろうなと期待しています。
1話はまだ話がばらけた印象でしたが、最後に金栗が登場してがぜん次回以降が楽しみになりました。
大河ドラマの見逃し配信
NHK大河ドラマは、毎週日曜20:00~20:45の放送で、土曜の13:05 – 13:50に再放送されています。
NHKオンデマンドで見逃し配信もしています。
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現在「いだてん」4話から10話は配信を停止しています。
4話,5話,6話,7話,8話,9話,10話のあらすじはこちらで補完してください。
本作品の配信情報は2019年3月15日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各VODサービスのホームページもしくはアプリをご確認ください。