「ビリオンズ」ボビー・アクセルロッドが関わった企業と株
米ドラマ「ビリオンズ」では、アグレッシブなファンド運営をするアックスキャピタルの投資先として、あるいはアックス社代表ボビー・アクセルロッドの踏み台として、様々な会社が登場します。
特にシーズン1では株式の売買ネタが多く、次々に社名が上がります。
少し前に出て来た企業名が再登場することもあり、ちょっとややこしいのでボビーの関わる会社をまとめておきます。
Contents
ペプサム製薬
S1 E1「宣戦布告」
ボビーとの関わり:インサイダー取引疑惑
ボビーがコントロールしているファンドに株の買いを指示したと見られる企業
株価が不自然に上がったことがあり、3つの投資ファンドが買いを入れていた。
3社とその代表は、
オールド・オークス社のボスコ
クェーカー・リッジ社のピート・デッカー
センチュリー社のダニー・マーゴリス
すべてボビー・アクセルロッドとつながっているファンドだとスピロスは言うが、チャックは起訴を保留する。
ルマサーム社
S1 E1「宣戦布告」
ボビーとの関わり:アックスのスタッフに売り指示
アックス社のトレーダー、ミック・ダンジグが、エレクトリック・サン社がルマサームを買収するという噂を聞きつけ、ルマサーム株の上昇を見込んで買い増ししたいとボビーに相談する。
一度は承諾したボビーだったが、カザヴィッツという人物が絡んだ話だと知ると撤回、ルマサームの売りを指示する。
ボビーは、カザヴィッツがルマサーム株を19.3%所有していることを把握していたため、噂はカザヴィッツがルマサームを一時的に上げるために流したガセネタだと見抜いた。
このやり取りは廊下での立ち話。
19.3%という数字を記憶していたり、チャートも見ずにルマサームの下げを32ドルまでと断言するなど、ボビーの並外れた能力を示すエピソード。
スーペリア・オート社
S1 E1「宣戦布告」
ボビーとの関わり:持ち高減を指示
アックス社トレーダー2名がスーペリアの先行きに関して逆の見解のため、ボビーに意見を仰ぐ。
パウチは、生産数が伸びているから買い増しすべきと言い、ビル(ダラービル)は、過剰在庫を抱えているので減らすべきと主張している。
実はビルは、裏金を渡してスーペリアの在庫を確認している。
確信ありげなビルの表情からその行為を読み取ったボビーは、売りを指示する。
アルカディア鉄道
S1 E1「宣戦布告」
ボビーとの関わり:ライバルであるスティーブン・バーチのアルカディア不正取引を記者マイク・ディモンダにタレこむ。
検事局の手がウォール街に伸びてきていることに気付いたボビーは、スティーブン・バーチ(ピードモント社代表)に捜査の目を向けさせるため、フィナンシャル・ジャーナルのマイク・ディモンダにバーチの取引が怪しいとの情報を渡す。
ディモンダは、バーチの不正をすっぱ抜き、バーチは逮捕される。
エリーヴァ社
S1 E2「命名権」
ボビーとの関わり:アック社トレーダーがインサイダー取引
ヴィクターが不正に仕入れた情報によって売りで儲けた株。
不正取引の横行するアックス社では珍しいことではないはずだが、ボビーは、ヴィクターが自分の許可なくこの取り引きをし、会社を危険に晒したとして、ヴィクターを突然解雇する。
クロス社
ボビーとの関わり:利益相反取引
(S1 E2「命名権」、S1E4「ショート・スクィーズ」)
売る理由がないというパウチにボビーは、問答無用で売りを指示する。
クロス社はヤムタイムの取引先で、ヤムタイムの取締役に収まる計画のボビーは、クロスとの契約を解除するつもりだった。
一方ボビーのクロス売りを知ったチャックの父チャールズは、クロス株を鬼買い。ボビーにショート・スクィーズを仕掛ける。
ボビーは、ライバルのケンに25%の利率で株を借りてなんとか切り抜け、同時に大量買いがチャールズによるものと気付く。
この情報がホールを通じてスピロスの知るところとなり、チャックはスピロスに弱みを握られた格好になる。
(相場の操縦を目的とした株取引は違法)
ヤムタイム社
ボビーとの関わり:事実上の乗っ取り
(S1E3「ヤムタイム」)
以前よりも味が落ちたというヤムタイムの株をなぜか大量に保有するボビー。
モノ言う株主としてヤムタイム会長パークハイザーに会い、現在の社長ハッチ(3代目)の経営に苦言。社長と取締役エブリンの解任を承諾させ、エブリンの権限はボビーに渡る。
エブリンは、チャールズの愛人だった。
ムンディア・テル社
ボビーとの関わり:インサイダー取引
(S1E5「ザ・グッドライフ」)
世界規模の大手通信企業
不正会計が摘発され株価は89%ダウン。
影響は通信セクター全体に及ぶが、アックス社は、事前に売り抜けていたため無傷。
ボビーは、ムンディアの友人コンスタンティンからこの件を聞いていたので、アックス社を畳むつもりでいるふりをして保有する通信株を手放していた。
スパータン・アイブス社
ボビーとの関わり:イメージ回復に利用しようとするが失敗
(S1E6「取引」)
ダラービルが逮捕されると、投資家はアックス社から資金を引き揚げはじめる。
信用を回復するためボビーは、スパータン・アイブス社のローレンスと懇意にしている様子を見せようとするが、ローレンスは足蹴にする。
スパータン・アイブスは、代々の財務長官の天下り先で、ローレンスは現司法長官の同窓生。
ケムロット社
ボビーとの関わり:インサイダー取引
(S1E7「パンチ」)
アックス社ドニーが、ボビー宅にケムロット株を買うべきか否か指示を仰ぎに来る。
ドニーはこの時連邦検事局に不正取引の証拠を握られていて、スパイ役を引き受けている。
マイクを仕込んでインサイダー取引と分かる言葉を引き出したいドニーだったが、ボビーは「確信がない」として待ちの指示。
その後ファーイーストPNCに買収されることが決定。ボビーは、1億ドル以上の利益を上げるが、スパイ役のドニーとの会話に買い指示はなく、検事局はインサイダー取引の証拠をつかめていない。
ルビネックス社
ボビーとの関わり:ドニーに不正取引をさせる
(S1E7「パンチ」)
アックス社の地味なトレーダー、ドニー・カーンが不正取引で莫大な利益を上げた薬品会社。
この不正取引によってドニーは逮捕され、捜査に協力することになる。
実は不正取引からボビーの仕込み。
ペン・コンソル社
ボビーとの関わり:アックス社を捨ててファンドを立ち上げた3人を嵌める材料
(S1E10「生活の質」)
無罪放免でアックス社に戻ったダラービルは、独立組の3人に上場企業の裏情報を流していた。
しかしこれはボビーの罠。
おかげで儲かっていた3人は、ダラービルを信用し、ペンコンソルの買収話がもう進行し始めているというガセネタを真に受ける。
結果は大損。
3人のファンドは、手足をもがれ、ボビーの管理下におかれる。
バイオランス社
ボビーとの関わり:読みを外して大損
(S1E12「対話」)
アックス・キャピタルの保有株で、間もなく糖尿病薬の承認申請の結果が出る。
マフィーは、承認が下りなかった時のことを考えると不安でたまらず、ボビーにFDAの発表の前に売りたいと言うが、承認をかたくなに信じるボビーは利益確定を禁じる。
ところが、FDAはバイオランスの治験薬を承認せず、株価は暴落。
ボビーの読みがはずれてアックス社の損失は4億3000万ドル。
アナタ・テク社
ボビーとの関わり:空売り
(S2E2「一時的な回復」)
アックス社の実習生テイラーが、トッドの買いこんでいるアナタ・テクの欠陥を見抜く。
ボビーはアナタ・テクを売り浴びせて莫大な利益を上げ、トッドはクラコウ・キャピタルのCEOを解任される。
サンソミック社
ボビーとの関わり:保有中に暴落
(S2E5「貨幣価値」)
超薄型サファイヤガラスの開発に成功し、5万台の携帯電話を出荷予定だったが、テスト中にガラスが熱割れし、開発者が自殺する。
株価は暴落し、アックス・キャピタルは初の四半期赤字決算のピンチに。
クラクソン
ボビーとの関わり:インサイダー取引
(S2E9「インサイダー」)
ダラービルは、「リコール問題があるのですぐに売った方がいい」とボビーに言うが、ボビーは、確信が持てないと答える。
後にボビーはビクターに会い、内部情報のファイルを受け取ると、クラクソンを売り、ビクターに子会社を作らせる。
アイス・ジュース
ボビーとの関わり:上場の日につぶす
(S2E9「インサイダー」~S2E12「フリーボール」)
チャックの友人アイラが株を保有しているフルーツジュースの会社。
新規上場に際してアイラは、筆頭株主になるための資金をチャールズに頼もうとするが、チャールズには手持ちの現金がなく、チャックの信託財産を一時流用することになる。
有望企業の株を非公開のうちにチャールズが買っていたと知ったボビーは、なんとか利益を横取りしようと目論むが、アイス・ジュースの評価は高く、空売りする隙がない。
そこでボビーは、アイス・ジュースのスタッフや一般人数人を雇い、商品に毒を入れて飲み、その場で倒れるよう指示。
上場当日、NYではアイス・ジュースを飲んで救急車で運ばれる者が続出し、順調に上がっていた株は暴落する。
ところが、チャールズのアイス・ジュース買いをボビーの耳に入れたのは、チャックから依頼をうけたボイド。
ボビーなら法を犯してもこのIPOを邪魔しに来ると考えたチャックの罠だった。
チャック側の損失は、チャック自身の信託財産全額と父親の資産の大半、友人アイラの人生を賭けた資金で合わせて27億ドル。
ボビーは逮捕される。
シーズン2はここで終了。
レイヴィオン社
ボビーとの関わり:アックス社で買い持ち(買い時点の投資責任者はテイラー)
(S3E5「デス・スターの弱点」)
ラングストラートが、ワールドエイド財団の会議でレイヴィオン社の所有を呼び掛けると、ボビーは真っ向から反対する。
実は、嫌われている自分の立場を利用して、他の理事を賛成に誘導していた。
メンダム製薬
ボビーとの関わり:ダラービルが不正取引
(S3E5「デス・スターの弱点」)
スピロスが、ダラービルのメンダム製薬不正取引を発見するが、ボビーとワグスは無視する。
ゲノムテック社
ボビーとの関わり:抜け駆けして未公開株の50%を取得
(S3E10「払い戻しが招くもの」)
ゲノムテックは、オスカー・ラングストラートが目をかけて来た会社で、上場に先駆けて出資する約束をしていた。
以前からこの会社が有望であると見ていたボビーは、テイラーを通じてゲノムテック代表ブリーンがNYへ来ていると知ると、非公式に彼に接触。
ラングストラートを出し抜いて株の半分を手に入れる。
テイラーとオスカーの恋愛関係にひびが入り、テイラーはボビーへの忠誠心を捨てる。