【あしたのジョー全出来事133】カーロスvs.原島戦4R終了間際の魔術
ジョーの関心事は、カーロスがどんな方法で実力を知られずに原島に勝つのかということです。座ったまま意識の戻らない原島は棄権。観客は怒っていますが、ジョーは楽しくて仕方がありません。
ジョーの関心事は、カーロスがどんな方法で実力を知られずに原島に勝つのかということです。座ったまま意識の戻らない原島は棄権。観客は怒っていますが、ジョーは楽しくて仕方がありません。
林屋のトラックで海に向かうメンバーは、ジョーと西、子供たち、紀ちゃん、段平、林屋父。ジョーがビーチボールを追いかけて行くと、カーロスと葉子が来ていました。このとき葉子は「カーロスとの試合に向けてトレーニングしなくていいの?」と尋ね、カーロスも「必ずKOする」と言っています。スパーリングが過熱して強制終了したまま、正式な試合の話はまったく出ていませんでしたが、この3人のあいだでは、もう決まっていることのようです。
ジョーは、葉子の元を訪れ、カーロスとのスパーリングを実現させます。
ジョーのクロスカウンター、カーロスの肘うち。
ふたりの打ち合いがあまりに激しくなったのを見て、段平とロバートが止めに入り、スパーリングは中止。
ジョーはもう吐いていません。
リングに上がってもカーロス熱に浮かされ続けるジョーは、試合にならず、戦法ではないノーガードで一方的に連打を浴びてみたり、そうかと思うと今度は、カーロス戦を想定して「こういうパンチはどうだろう」と、突然きついボディブローで相手を倒したり…仕事になりません。もう草拳闘どころではないのです。
とても世界ランカーとは思えない稚拙なゲーム運びに、解説は、看板倒れの選手であると言いはじめています。実はコレは、カーロスのいつもの芝居なのです。対する南郷は、固いガードとそこそこ正確な攻めで着実にポイントを重ね、もう最終ラウンドです。勝利は確実、世界ランキング入りが目の前…と、多くが思ったそのとき、カーロスのラッキーパンチに南郷は、見るも無残なダウン。カーロスは、「ラッキーパンチ当たってわたし勝った!」だとか、きゃーきゃー言っていますが…
ドサまわりのジョーは仙台に来ています。カーロスと南郷の試合があるのを知ったジョーは会場を見に行き、偶然顔を合わせた南郷とケンカになります。会場設営のおっさんらがジョーを取り囲んで乱闘に。そこへカーロスが表れ、思いがけずタッグマッチになりました。カーロスは、明日の試合で秘密兵器を見せる。ジョーになら見抜けるはずだと言い残して去っていきます。
段平や子供たちがジョーを恋しがって泣くのを見てカーロスは、こんなにも愛されながらこの土地を離れたジョーは馬鹿だと言いますが、ロバートは、ボクサーに必要なのは孤独だと答え、進んで孤独を選んだジョー・ヤブキは、もしかしたら、我々がずっと探していた本物のボクサーかも知れないと言います。カーロスは、ジョーに興味を持ち始めています。
世界ランキング第6位デビュー以来34連勝19連続KO勝ちでベネズエラの戦慄と呼ばれるチャンピオンが対戦を避ける無冠の帝王これが白木ジムが招聘したというカーロス・リベラです。カーロスがリングパフォーマンスの前に客席の女の子をナンパしているのは、原作とアニメ1だけです。さらにその女の子が南郷の彼女だという設定なのは、原作だけです。