テニス用語「エース」と「ウィナー」の違い-日本と海外の呼び方を整理

2019年3月20日

「エース」は、「エースをねらえ!」と名作テニス漫画のタイトルになっていることもあっておなじみの言葉です。

でもテニス実況を見ていると「ウィナー」という言葉もよく使われます。

エース」と「ウィナー

このふたつがややこしいのは、日本と海外で呼び方に違いがあるからです。

エースとウィナー

エース(ace)とウィナー(winner)。

実はどちらも、相手のラケットに触れずに決まったショットのことです。

状況によって使い分けられます。

「エース」はサーブ(とリターン)

「エース」という言葉が使われるのは、相手のラケットに触れさせないサーブが決まった時です。

本来テニスでの「エース」は、このサービスエースだけ。

サーブ以外の場面で相手に触れさせない打球を決めた時には「ウィナー」になります。

でも日本では、サーブに対する返球がウィナーになった時にも「エース」と言うことが多いです。

テニスで言う「リターン」とは、サーブを打ち返すショットのことです。

これが「リターンエース」です。(=リターンウィナー)

サーブに相手が触れられなければ「サービスエース」、サーブに対するレシーブに相手が触れられなければ「リターンエース」になります(日本では)。

「ウィナー」はサーブ以外

ウィナーは、サーブ以外の場面で相手のラケットに触れずに決まった時の言葉です。

打ち合いの決着がノータッチでついたら「ウィナー」です。

実況で「ウィナー」と言われるのは、たいていグランドストロークの打ち合いがノータッチのショットで決着した時です。

「フォアハンドウィナー」「バックハンドウィナー」と言っているのをよく耳にすると思います。

※グランドストローク=ワンバウンドで打つことです。

「ボレーウィナー」という言い方もありますが、実況では単に「ボレー」と言うことが多いです。

※言う頻度が低いだけで、ボレーでも相手が触れなければウィナーです。

「ノータッチエース」って何

ノータッチエースという言い方もあります。

エースならノータッチなのでちょっと変な言葉ではあります。

実況が「ノータッチエース」と言うのは、サービスエースの時です。

会心のサーブが出た時に使われることが多く、「エース」を強調する言い方くらいの意味合いです。

海外では「サービスエース」「リターンエース」は使いません

ノータッチを決めたのがサーブなら「エース」、サーブ以外なら「ウィナー」とシンプルです。

「サービスエース」「リターンエース」という言葉は日本だけで使われる用語で、もちろん「ノータッチエース」という言葉も日本にしかありません。

「スマッシュエース」も日本だけ。

日本と海外の「エース」と「ウィナー」まとめ

我ながら分かりにくい説明なので表にしました。

↓打ち込んだボールが相手のラケットに触れずにポイントしたことを「ノータッチで決まった」と表現しています。

日本 海外
サーブがノータッチで決まった エース
サービスエース
ノータッチエース
エース
サーブへの返球がノータッチで決まった ウィナー
リターンウィナー
リターンエース
ウィナー
ラリーのグランドストロークがノータッチで決まった ウィナー
(フォアハンドウィナー、
バックハンドウィナー)
エース
ウィナー
(フォアハンドウィナー、
バックハンドウィナー)
ボレーがノータッチで決まった ウィナー
(ボレーウィナー)
エース
ウィナー
(ボレーウィナー)
スマッシュがノータッチで決まった ウィナー
(スマッシュウィナー)
エース
(スマッシュエース)
ウィナー
(スマッシュウィナー)

※ボレーウィナー、スマッシュウィナーは、あまり言いませんが、スタッツ上はウィナーにカウントされています。

「スタッツ」=試合の両選手のデータです。(エースの数やエラーの数など)

※同様にロブがノータッチで決まったケースもスタッツではウィナーですが、「ロブウィナー」は聞いたことがないので、表に入れるのはやめときました。

データ上の「ウィナーの数」とは

中継の途中で、「この試合のウィナーの数がいくつである」とアナウンスされることがあります。

あれは、日本式ではなく世界標準でのカウントなので、サーブ以外の打球が相手に触れられることなく決まったポイントの数です。

レシーブがノータッチで決まった時(日本でいうリターンエース)も含まれますし、もちろんボレーやロブ、スマッシュも含まれます。

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